サムソンとデリラ

2004年12月10日

二日目、すなわち楽日・・・

大フィル定期は先シーズンより2回公演になりました.ゆえに本日は二日目公演で、楽日に当たります.12月というのはがまくんには業務の超・繁忙期であり、スケジュールとして実に厳しかった上に週アタマの体調不良など、決して万全とは云えない状況の中で本番を迎えてしまいました.今回の公演では、通しのお稽古が監督がこられてからになるまで無く、全貌やペース配分を構成することが難しい中での2公演...びわ湖《ジプシー男爵》のときは時間の余裕とお稽古の濃さのおかげで気分的にも余裕があったのですが・・・

本番当日にピークを持ってくること(体調・内容などパフォーマンスに関する総てを・・・)がまくんはこの辺にまだまだ甘さが残り、不甲斐なく思っています.終演時に寄せられた強烈なブラヴォーとスタンディングを含むオヴェイション、鳴り止まぬ拍手と歓声・・・これらは福井さんを筆頭とするソリスト陣と大フィル&大植さんに寄せられているのです、、ヨネ.コーラスの一員としては、これを勘違いしてはいけないと思います(私たちにいただいた物では、ナイ←キッパリ!!!).ウッカリ、我が物顔なんて・・ゼッタイに出来ません..たくさんの拍手をいただきながら居場所の無さ・据わりの悪さ(他人の褌で相撲を取ってるorトラの威を借る・・ようでモドカシイ・・)を感じてしまい、そんなことを考えてしまいました..

「サムソンとデリラ」、ストーリー.がまくんもオタマジャクシの頃は聖書のスクールでお勉強していたので[聖書物語]のひとつとしてペリステ人に引き倒されれて髪の毛を切られ力を失うサムソンと妖艶なデリラ・・という絵柄(子どもに見せるにはかなり強烈な絵柄だと思いますが、西洋人の考えることは凄いですね)刷り込まれてはいたのですが、この年になって改めて直面してみると、考え込んでしまうことしきりでした.ダゴンの神を信奉するペリステ人とエホバの神を信奉するヘブル人との根深い対立を軸にデリラ(ペリステ人)とサムソン(ヘブル人)の駆け引きが絡み、展開していくのですが、この二つの民族の間には越えがたい溝と深い深い憎悪が存在しているのです.生きたまま目を刳り貫いてやりたいと思うほどの憎悪、どのようなものなのでしょうか.(自分の両親のことを貶されたら腹が立つ・・とかいう感情を究極に煮詰めつくしたもの・・なのでしょうか)それが現在に至るまで引き続いてアメリカの戦争にも結びついている.そのようなお話は一切なさいませんでしたが、今回大植さんの選曲のご意図・・を考えてしまいます.

二日目のタイトル役、福井さんも本当にすばらしかったです.音色・表現・情感などすべてが濃厚で密実、力演という域を超えて「怪演」といって差し支えないような恐るべき歌唱であったと思います.もろもろの恩讐?を超えて万感胸に迫るような思いでいらっしゃったのか、大植さんとがっしりと抱擁したあと、ブラヴォーのオベイションの間、涙を浮かべておられました.そのような場に立ちあえて本当に貴重な経験でした.アビメレクの鹿野さん、大司祭の今尾滋さん、望月さん、成田さん・・・このオペラは男声の濃いキャラクターが居並ばないと形にならない構成..関西で活動?する上で支障のある発言になってしまうかもしれないのですが、今回のキャストはすべて二期会(東京)メンバー.彼我の差を感じてしまうのです.良い音楽のために・・という大植さんの思いが反映されているのでしょう.関西の(男声)歌手陣の一層のガンバリを期待したいところです.

次回は来年の12月に同じく大フィル・大植さんでのコンサートオペラ「トスカ」でカヴァラドッシの福井さんにお目にかかれる予定です.ガラコンサートでの[星はひかりぬ]は何度か拝見・拝聴していますが、コンサート形式とは云え、オペラ全編上演での福井カヴァラドッシ、これは東京でもなかなか見られないキャスティングだと思います.「来年のことを云うと鬼が・・」と思いながら、楽しみで仕方がありません..

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2004年12月09日

初日、終了.

3519d3e9.jpgそんなわけで、大フィル定期公演「サムソンとデリラ」の初日が終わりました.ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました.

がまくんは、いくつかの気分的な問題を抱えながらも、なんとか無事にお勤めすることが出来ました.「それはそれ、これはこれ」が出来るようになってきたのでしょうか.テクニカルな面でも、ピッチの不安、音楽の流れに乗れない、矯めを守れず飛び出すとか云うようなエッセンシャルズはクリアできていたといえるかな.今後はニュアンスや音色などの領域に入っていけるようになりたいですね.

大フィルは、弦楽器の鳴りがすばらしかったと思います.幸太君効果といえるのでしょうか、ヴァイオリンなんて、ゴーシュ(チェロじゃないか..)のように引きまくっておられてその効果が存分に現れていたと思います.チェロ・バスの「重さ」もたっぷりで聴いていて嬉しくなりました.

ソリスト人では一番の出色はサムソン役の福井さんでしたね。もろもろご事情おありとお伺いしておりましたが、こんなにニュアンスに富んだサムソン像を見せていただくことが出来、本当に感動いたしました.情感・性格などが丹念に作りこまれていたように思います.大司祭の今野さん、アビメレクの鹿野さんも立派なお声と役作りで大変な好演だったと思います.これらの方々の熱演振りに比すると、ダリラ姫は響きが平板でドラマの展開にそぐわない印象だったこと、若干楽譜に噛付き傾向だったこと、ヘブルの老人代表様のピッチのフラット傾向は気になってしまったところです.(スンマセン・・・自分を差し置いて)

そして大植さん.なんとすべて暗譜!!!!!オペラですよ、ソリスト八人に、管は3管で.合唱団への指示もじつに明確で、こちらが迷うようなことは全くありませんでした.ハートやキャラクターの部分が先行しがちな大植さん像ですが、音楽に対する思いや姿勢が、まず超一流なのですね...後で聞くところによると、ミネソタ管・ハノーファーでもこのオペラを取り上げたことがおありとのことで、レパートリーのうちであったようですが・・バイロイト(2005年夏、日本人指揮者としては勿論の初めて、[トリスタンとイズー]でヴァグナーの聖地にご登場です)でも暗譜なのかしら..ミュンヒェンのKご夫妻に偵察に行っていただきたいものです(でも、バイロイトはオケ・ピットに蓋をすると聞いているので、ぱっと見では見えないかも《笑》).かえるくん曰く[指揮者は暗譜しないとホンモノじゃない]とのことですが、そんなこと云ったらロォリン・マゼール以外みんな指揮者はニセモノかい???

さて明日も.お楽しみいただけるように、そしてがまくん自身も楽しめるようにと思っています.

写真はN教授様よりいただいたお花です.お忙しいところ、ありがとうございました.私信ですが、少しダイエットなさいましたか?

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2004年12月07日

リハーサルなのだ…

書いた日記がエラーで飛んでしまいました..
同じことを二度は書けないので、記録程度に…

今日は初めてのオーケストラリハーサルでした.大植さんと一度あわせているので合唱に対する要望やニュアンスはそれなりに消化して臨めたのでしょうか、意外にまとまっていたようです.(大植さんが私たちにあわせたレヴェルにまで要求内容を下げた・・のかもしれません)勢いや集中力はかなりの高水準だったように思えます.

しかし、私たちはここからの追い込みが難しい… オーケストラの人やソリストさんたちは「プロ」なので、あと2日の追い込み・追い上げで出来のピークを本番にビッチリ合わせてこられるのですが、合唱団はナカナカそこまでのコントロールが利かな〜〜い.この辺がプロとアマテュアの違いなのよね.何度やっても同じ物が出来るくらいにたたき上げておかないと、「よい方向でのハプニング」は期待するのが難しいのだ・・「突発的な事故」はありがちですが・・「神は舞い降りた」とか「ミューズ降臨」「ゴーシュのトラ狩りオヴェイション」とかいう奇跡は準備をしてして、し尽くした後にのみ贈られるもの…ノンベンダラリとしてるだけでは駄目なのよ〜・・・ 

アマテュアはやった分をやった分だけ表現するので精一杯、それだってナカナカ難しい.「知っている」こと(知識)と「できる」こと(技能)は別だものねぇ…といううことでセッセと「やるしかない」のであります.

本番を楽しんでね、とかえるくんはよく云います.彼は「がんばって」とは云わない.「本番を楽しめる」こと、それはすなわちそれにむかってどれだけ時間や気力を掛けられたか、ということなんですよね.やったら、やった分だけ思いも深まり、育っていく・・ものなんだと思います.

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2004年12月06日

がまくん、胃痛に倒れる.

通勤途上、猛烈な胃痛に襲われたがまくん.

何の因果で・・・とほほ.

引き返し自宅に戻った後、落ち着いたところでクリニックへ.診察の結果、「風邪ウィルスが胃腸に来ましたね、胃炎状になってるとおもわれます」だそう.はぁ、ウィルスが力尽きるのを待つしかないようです.がまくんとしたことが、一切の食を受け付けない状態になってしまい、点滴を受けることになりました...ほ・・ほぇぇぇぇ・・・麻疹に罹ってもご飯を食べていたがまくんなのに・・・今回ばかりは駄目そう.

点滴ではエネルギーが確保されないのでおとなしく寝てなさいとのことです.ほほほぇェェ...仕方ないので今日はお休みをいただくことにしました.どうする!どうなる?がまくん.

TV欄を見たら「王様のレストラン」の再放送があるようです.珍しく、がまくんがずっとみてたTVドラマでした.今思えば、「三谷幸喜」さんの脚本、今は亡き伊藤俊一さんをはじめとする三谷組の面々、山口智子や松本幸四郎、森本レオのナレーションも印象的だったなぁ..落ちぶれる寸前の名門レストラン「ベル・エキップ」に起こるさまざまの事件?や日常が少しずつ描かれていくドラマでした.ファンサイトがあるようです.

大フィルの「サムソンとデリラ」のチケット情報です.
早々に「完売」が報じられていた大フィルの12月定期、オペラ「サムソンとデリラ」(コンサート形式)のチケット、キャンセルや戻り分に加えて急遽「補助席」が設定され、現在チケットセンターで発売中です.ご興味のある方は、こちらの「NEWS」、「12月定期、補助席再発売開始」の欄ををご覧ください.大植・福井・竹本に大フィルでお届けする一大スペクタクルをご体験いただける最後のチャンスです!

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2004年12月05日

錫と銀で出来た燭台を.《大植さんのお稽古のあとで》

a2f8c239.jpg指揮者稽古に行きました.
大植さんがお持ちの力は本当にすごいです.100名?の合唱団員を一所に導く力、ハート、思いというのが溢れているのです.私たちが力不足なのは重々承知で、それを是正するためのヒントや実践を織り交ぜつつ、総括的に見ていただきました.大植さんの手から、顔から音楽や思いが溢れてくるのが見える.目の当たりにしたがまくんは、呆然としてるわけにはいきません.本番まであと四日、この気分を気分だけにとどめるのではなく、お客さまに伝わる形で、音楽の形にアウトプットしていかなくてはなりません.本気モードで歌っていたら背中や腰がヘトヘトになってしまいました.いつもこのくらい集中して取り組んでいれば・・と思うのですが今の私たちは前を向くしかありません...

大植さんからのご指示を単に反射的に「こなす」だけじゃ駄目でござんすよ.(「こなす」、コトすらもままなってないという指摘もあろうかと思いますが)私たちは人間で、それが演奏し歌っているわけ.曲・台本の背景にある、作曲家の意図、それを大植さんが汲み取ってどのように翻意されているかというのを自分の中で構築して、「その結果としての演奏」という形で返さないと.たんに「下降音形をテヌートします」「1小節の中でデュナミクレンジを大きく」「Ah!の2分音符を短めに」というのを機械的にこなすだけならイラン人先生が仰るところの「発声マシーン」ですわ.云われたとおりのことを鸚鵡返し的に返すコトで音楽が存在するんなら、わざわざ人を使って「演奏会」なんて開かなくったって、音の出るマシーンに楽譜データを入力し、色づけとして「ハイここ長め、ここは強弱を大きくして・・」とかプログラミングして「出力された」のを聴けばいいんですもの.それでは成し得ない「何か」を表現し、お伝えすることを目的に生身の人間が100名150名が、ガン首そろえて格闘してるんですよね!?「何か」というのはイメージを持って歌うことであったり、考え・解釈であったりするわけです.あともう数日ですけど、そういう構築力みたいなのをもう少し考えていきましょうよ〜.頑張るポ.そんな積み重ねでどれだけ曲を自分の中で「成長」させていけるか、それが終演後の「達成感」や「充実感」に繋がると思うのです.

京橋で本番だったかえるくんと待ち合わせて梅田で買い物して帰りました.
写真は、メゾンドファミーユで購入したフランス製の燭台です.台座が錫と銀でできていて火屋の部分はソーダガラス?です.早速食事のときにろうそくを燈してみました.炎を見ていると少しずつ気分も落ち着いてくる気がします.

そうそう、ここのブログは表からはアクセス数が見えないのですが管理者モードでは出てくる仕組みになっています.今年の6/23にこちらへお引越ししてきて以来12/4現在で9536、10,000を超えたらまたご報告いたします.みなさま、ご訪問いただきありがとうございます.

<本日の大植語録>
(1幕冒頭、ヘブル人の哀願の合唱でテノールがハダカになるところ)
「ここはね、ザルツブルクでも、メトでも合唱がフラットします、でも、大阪ではフラットにならない!心意気!がんばって!」
(1幕、ダリラの取り巻きの美しい女たち登場の女声合唱のところ)
「♪春の小川がさらさら〜、ミタイなじゃなくて、もーっと情や薫りを出して、ルバートしますから、着いてきてください」
(3幕大詰め、ペリステ人が繋がれたサムソンを嘲笑しながら高揚するところ)
「みんな、お上品すぎます.駄目、もっと下世話にあざ笑って」
(稽古の終わりに)
「皆さん、上向いていきましょう!大阪から全国へ、世界へ!という気分で歌ってください、よろしく!」


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2004年11月18日

くーーーーー!!思い出してしまった、七面鳥!!!!

Bさんが Welcome, the national thanksgiving turkey,Biscuit!!
とか奥目でウスラ嗤いながら感謝祭の七面鳥を呼び込んでいる映像
がまくんの目の中に入ってきたときに、思わず去年の出来事が
フラッシュバックしてしまった!!!
(←2003年12月22日の日記を参照)

やっぱり、ターキーは禁止!!絶対禁止!!!見たくも無い!!!
ご理解いただけましたね、かえるくん!!!絶対駄目だからっ!!!


今日はお稽古で岸里へ.かなりお稽古も佳境で、それなりに通して
形作ろうとしているのが伺える感じ.
しかしですね、今日がまくんが驚いた事.
O先生がピアノをご担当いただいていたのですが、ピアノの調弦が緩んで
スゴク弾きにくそうになさっておられ、休憩中に弦をアレコレ触ったり
なさっている.特に高音域.
それを見て、がまくんのとなりで歌っていたうら若き女性が
「O先生、なにしてはるんでしょうね?」とおっしゃる.
がまくんが「かなりピアノのピッチが悪いので弾きにくいんだと思いますよ」
と申し上げたら「え?音程ですか・・低いんですか?ねぇ(さらに隣の子に)
低いんやってぇ〜わかるぅ〜?」と・・
隣のお嬢さんも「え〜全然ワカラ〜ん」と応酬・・・
あの・・・・アレ聴いて、ホンっトに何も感じられません???
マジで?、、マジで???
Ach,Hilfe-----!!!!


kasumyon at 23:17|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2004年09月27日

脚、痛〜〜い!?

本日もK里にて稽古.

その前にかえるくんのお薬を代理で受け取りに西天満のクリニックへ.頓服の方のお薬、6錠だとすぐに無くなってしまうのでもう少し出して頂けませんか?とお願いしたところ、ドクターが登場...ほえ〜〜...「予防薬と漢方で効いてこないならチョット心配、一度連れてきなさい、とりあえず予防薬の一回投薬量を増やしますので様子見て.彼、体格ヨカッタよね?!」とおっしゃるのに看護婦さんが答えて曰く「ええ、けっこうガッチリしてはりましたわぁ」

・・・絶句.

かえるくん、あなた「ガッチリ」って云われてるよ...

いちおうがまくんからはフォローとして「あのう、身長○○○センチ、体重△△キロなんですけど・・ガッチリ・・ですかねぇ?」と小声で申し上げてみたのですが、聞く耳持たずといった風情でした.

ガッチリ・・、しっかり、むっちり、ドッカリ、、、、.がっっくし・・・・

甘んじるのか?かえるくん!
立ち上がれ! かえるくん.
たたかうのだ! かえるくん.

稽古は今日はSop.のパート練習.パート練習にもピアニストがついて、指揮者が指導.ナント恵まれた環境.はぁ、、、それが、、、ねぇ.みんなのイメージがひとところに無いからなのかしら..そもそもそんなのは無理な話なのか、、、でも「ダイタイこういうモノよね」というそれなりの前提、みたいなのは「ある」ってところからじゃないと話は始まらないような気もするのだけど...

そんなことを考えてたからなのかどうか判らないのですが稽古終了時に向う脛がひどく痛くなってしまいました.姿勢に無理があるのか?それとも重い(!!!!)からなのか?

kasumyon at 23:07|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2004年09月16日

オケイコ

オケイコに行きました.
2時間で4ページでした.半年やってて、まだ浚えてないところがあるらしい(!)です.ツラそうです.悲しい感じ.イラン人先生のオケイコが懐かしい.オペラなのにネ.躍動感や全体のイメージを持たないまま本番を迎えるのはナントカ避けて欲しいです...


kasumyon at 23:51|PermalinkComments(0)TrackBack(0)