これは、容疑者Xでの堤さん、アフタースクールなどでの堺さんがよかったんで
よっしゃ、観ようと思ってました。
なによりも、あの事故は記憶に残る。
ここにきて、映画賞とかもばんばんとってますけど……
でね、1/1レンタル開始なんだけど、年末は絶対に早くから並ぶ。
慌ただしい年末に無理だろうと思ってたんだけど、こんなんフェイント!
早すぎ〜〜!
climbershigh5クライマーズ・ハイ
監督:原田眞人
脚本:加藤正人、成島出、原田眞人
製作:若杉正明
原作:横山秀夫
撮影:小林元
音楽:村松崇継
上映時間:145分
出演:堤真一、堺雅人、小澤征悦、田口トモロヲ、堀部圭亮、マギー、尾野真千子、滝藤賢一、でんでん、矢島健一、皆川猿時、野波麻帆、西田尚美、遠藤憲一、中村育二、蛍雪次朗、高嶋政宏、山崎努、他
1985年8月12日、群馬県御巣鷹山にJAL123便が墜落、死者520人の大惨事が起こった。前橋にある北関東新聞社では、白河社長の鶴の一声によ り、一匹狼の遊軍記者・悠木和雅が全権デスクに任命される。そして未曽有の大事故を報道する紙面作り―闘いの日々が幕を開けた。さっそく悠木は県警キャッ プの佐山らを事故現場へ向かわせる。そんな時、販売部の同僚で無二の親友・安西がクモ膜下出血で倒れたとの知らせが届く…。
クライマーズ・ハイ - goo 映画
公式サイト

原作者の横山秀夫さんは、実際に地方紙の記者としてこの事件の取材経験があるそうです。
なるほど、あのデスクの緊迫感は、リアルなわけですね。
また、NHKで2005年に全2回でドラマ化されており、主演は佐藤浩市さんで、評判はかなりよかったようです。
climbershigh3あの大惨事については、連日、新聞やTVで見ていました。
記者があの事件の翌日、山に登り、大変なショックで下山してきている様子が映画にもありました。
で、映画はそういった現場の映画ではなく、事件を人に知らせる新聞社の現場が背景になってます。
新聞記者のドラマや映画は、数多くあって、私もたくさん観ていますが
デスクの緊迫感が感じられる映画でした。
難を言えば、デスクで書いているシーンはあまりなかった。
当時は、まだ携帯電話もさほど普及していないし、連絡手段は電話・ポケベル。
ここは、無線もないと嘆いていた。
climbershigh2群馬での大事件は、「大久保(清)・連赤(あさま山荘)」
それ以来の大事件ということで、しっちゃかめっちゃかな中、
新聞記者とて、サラリーマン。
上下関係やら部署の対立関係があるのよ。
第一面に何をもってくるか、原稿最終上がりの時間とか、毎日戦争。
社長が、またワンマンでセクハラオヤジ。
報道とサラリーマンとしての記者の心の葛藤。
そして、私生活での子供との問題。
現在の悠木が親友安西の息子と、かつて親友同士の二人が登るはずだった谷川岳・衝立岩にのぼる。
仕事だけではなく、様々な人間関係もあって、そこらへんが面白かったかな。
でも、もうちょい深くあるんだろうなぁという感じはしました。
「大久保・連赤」の栄光にしがみつく局長・次長・部長たち、そして自己チュー社長と、苦労は絶えない。
どこか新聞のありかたのようなとこも、感じられた。
新聞は、読む人の欲する情報が優先のはず。
そのへんの食い違いなんだろうけどねぇ。
climbershigh4堺雅人の記者らしい新聞記者は、よかったです。
一緒に御巣鷹山に登った神沢は、死体をみたのもはじめてなのに、悲惨な死体の数をみて、精神的にかなりダメージをうけ、あげくに交通事故に遭ってしまう。
そんな記者の死は、報道されない理不尽さ。
俳優さんは、上手くハマっていたと思います。山崎努も、キモかったしね(笑)
ただ、長い映画でねぇ…。二時間越えはきつかった。
ほんと、ツライもんがありますね。ちょっと前までは、結構平気だったのに。
60過ぎの堤さんは、メタボでもなく、若すぎかしらん。
でも、この年代の人って、元気だしなぁ。
気が向いたら、ドラマ版も借りてみたいですね。こっちのほうが、人間関係は濃密そうかもしれないなぁ。