このところ、暖かいので観ました。南極=寒い、冬、観るのはつらい。(寒がりなんです)
寒い云々よりも、お腹がすいた状態で観るのは、よくない映画です。
食後に観たのですが、それでも「食べたい…」と思いました。
あ〜ラーメン、食べたいっ!
nankyoku1南極料理人
監督・脚本:沖田修一
原作:西村淳
撮影:芦澤明子
美術:安宅紀史
音楽:阿部義晴
フードスタイリスト:飯島奈美、榑谷孝子
VFX:小田一生
上映時間:125分
nankyoku2出演:堺雅人:西村淳/調理担当
生瀬勝久:本さん/雪氷学者
きたろう:タイチョー/気象学者
高良健吾:兄やん/雪氷サポート
西田尚美:西村の妻・みゆき
古舘寛治:主任/車両担当
黒田大輔:盆/通信担当
小浜正寛:平さん/大気学者
豊原功補:ドクター
小野花梨:西村の娘・友花
小出早織:KDD清水さん
宇梶剛士:鈴木
嶋田久作:船長
海上保安庁の料理担当である西村は、南極ドームふじ基地に派遣される。ペンギンやアザラシはおろか、ウィルスさえ生存できない極寒の地では、楽しみと言えば食べることだけ。観測隊員のために西村は、時に贅沢な食材を使い、娯楽の少ない彼らをもてなしていた。日本から遠く離れた西村の心の支えは家族。しかし、ある日娘から「お父さんがいなくなってから毎日が楽しくて仕方ありません」というファクスが届き、ショックを受ける。
公式サイト
南極料理人 - goo 映画

南極のドームふじ基地というのは、昭和基地よりはるか1000Km奥で、標高3800メートルと富士山より高く空気が薄い、気温は平均氷点下54℃、生物はおろかウィルスだって生息できない環境であり、食糧の補給はありえない。
ついでに、タロとジロもいない。高倉健もいない。
いるのは、おっさん9人。
nankyoku5思い浮かぶスタイルは、昔のビンボーな学生男子寮。料理人は、寮母兼学生?(笑)
いまどきの学生さんは、リッチだしね。
TVもない(ここはビデオはある)、電話もそうそうかけられない。娯楽は、果てなくあの昔の学生風なんだよなー。地方の娯楽施設のない大学なんて設定がいいね(笑)
でも、食材だけはリッチだったりしますよ。
そういう、むさくるしい9人の生活を淡々と食事シーンを中心に描かれてるんですが、なんか笑えました。
nankyoku4学者がいて、サポーターがいて、医者がいる。一応、お仕事シーンもあります。
日本に残った家族とはどうか?
西村は、妻や娘に「お父さんがいなくなってから毎日が楽しくて仕方ありません」というFAXをもらう始末。
これも、後からいいエピがありました。
家を空けてばかりで、奥さんに愚痴られ「離婚」をちらつかされている隊員や、彼女にふられる隊員も。
そんな男の悲哀とここでしかできない仕事の浪漫(ときにラーメンの方が勝つけど)。
ドームの寝るところって、すごく殺風景。その分、食堂やらは生活感がある。診療室なんか、Bar化してましたしね(笑)それも、日にちを追う毎に変化してるし、彼らの髪の毛や髭もぼさぼさになっていきます。
眼鏡をかけた人が多くて、区別つくんかしらんと思ったのですが、そこは日本人だし、キャラがあるんで解りました。朝ごはんから、すごいです。
とにかく料理シーンが、すごくよだれもん。
nankyoku3隊員の要望を聞くと、伊勢エビのフライというとんでもないもんにもなっちゃったりしますけどね。
南極って、気圧の関係で沸騰は85℃なんだそうで、これってラーメンに芯が残っちゃうらしい。
電子レンジはどうなんでしょうね。
巨大冷凍庫に住んでるようなもんで、冷凍できない食材は持って行けない。こんにゃくとか新鮮果物とか無理なわけなんですね。
単調で、白夜や極夜が4ヶ月も続く環境の中、お誕生会や夏至に当たるミッドナイトなんちゃらは、フルコースだったり、大宴会です。
朝晩は必ず、全員揃っての食事だし、そういうことって、今出来てる家族って少ないですよね。
みんなで食べることを楽しむ、メリハリとしての食事、そういった事を思い出させてくれます。
家族でなくても、同じ釜の飯を食うということは、違った絆があります。
ある種の連帯感が生まれます。
これは、不思議なことですね。
おにぎり、エビフライ、ラーメンあたりが食べたくなります。
原作の方も、読みやすそうで面白そうです、どうもレシピもあるらしい。読みたいですね。
堺さんは、今回ほわぁ〜んとした雰囲気がまたいいわと思ってしまいました。冒頭での、船長の嶋田久作さんが、ツボでした(怪人っぽいイメージ強いんで)。