この映画も、映画館で見に行きたかった作品です。2月頃は色々あったさ。
先月からの南アフリカでのサッカーW杯の興奮の余韻が、まだまだ残っておられる方もいるでしょう。
こちらは、95年に行われたラグビーのW杯でした。
ちっとも知らなかったねぇ。こんな劇的な実話があったなんてね。
その大会を背景に、マンデラさんの人となりを映画にしたもんといっていいでしょうね。
ネルソン・マンデラさんについては、「マンデラの名もなき看守」でちょっとお勉強してあってよかった。あの映画もイイ映画でした。
南アフリカについては、サッカーW杯で色んな報道もされていたようです。その辺の現実は、追求しますまい。あたしゃー「第9地区」で観たような風景があって、コーフンした(笑・やはりミーハーなのよ)
invictus2インビクタス/負けざる者たち
原題:Invictus
監督:クリント・イーストウッド
製作:クリント・イーストウッド、ロリー・マクレアリー、ロバート・ローレンツ、メイス・ニューフェルド
製作総指揮:モーガン・フリーマン、ティム・ムーア、ゲイリー・バーバー、ロジャー・バーンバウム
原作:ジョン・カーリン
脚本:アンソニー・ペッカム
撮影:トム・スターン
美術:ジェームズ・J・ムラカミ
編集:ジョエル・コックス、ゲイリー・D・ローチ
上映時間:134分
出演:モーガン・フリーマン、マット・デイモン、トニー・キゴロギ、スコット・イーストウッド、ラングレー・カークウッド、ボニー・ヘナ、他
1994年、南アフリカ共和国初の黒人大統領に就任したネルソン・マンデラだが、新生国家の船出には多くの問題があった。ある日、ラグビー南ア代表の試合を観戦したマンデラの頭の中で何かが閃いた。南アではラグビーは白人が愛好するスポーツで、黒人にとってはアパルトヘイトの象徴。しかし、1年後に南アで開催されるラグビーのワールドカップで南アのチームが勝てば、それが人種間の和解につながるかもしれない…と。
公式サイト
インビクタス/負けざる者たち - goo 映画

invictus6これは、ワーナーの策略にはまりBlu-rayを購入してしまいました。本編DVDのオマケ付きだし。
観ている間は、すっかり忘れていたのですが、クリント・イーストウッド監督にはずれナシの法則に従い、買ったんだった。
マンデラという人が、指導者として印象深い人間だったからかな。
自身が、27年もの投獄生活を送ることになったのは、白人の差別からあったのにもかかわらず、復讐的行為なんぞ一切せず、国として手をつなぐことを求めた。
元々ラグビーというスポーツは、複雑なルールなどで、白人の富裕層のするものとされ、貧困層はサッカーを支持していたよう。
また、南アのチーム自体に黒人はチェスタしかおらず、黒人たちは相手チームの応援をすることが多かったようです。
マンデラの周辺も、テロ等を意識してかなりの警護体制だったことも伺い知ることが出来ました。
マンデラの過密スケジュールに、警護の者がぼやくほど。
そんなマンデラも、当時の家族とは縁が薄かったのが、ちらっと描かれていました。
国旗や国歌のこととか、脱アパルトヘイトの国づくりの問題も、さらっとしながらも教えてもらいました。
そう、さらっと短い時間に教えてくれるものが多いのが、クリント・イーストウッド監督の映画だよ。
その人の背景とか性格とか、心情とかもね。
invictus4国の恥とまでいわれていたラグビー・チーム「スプリングボクス」。彼らを通じて、国民の統一意識の高揚をはかろうとしたといってもいいでしょ。
国の恥というけれど、このW杯の日本の記録的大敗はどうよ。
何気に車中で語られていたけど、唖然とした。
マンデラは、キャプテンのフランソワをお茶に招きます。
フランソワの父親は、典型的な白人意識の強い人間のように描かれていました。
オーストラリアに勝って…というとこらへんで、特に思ったんですけど、チームをどうやってフランソワがひっぱったのかという点においては、ちょっと描写があっさりしてたような気もする。
あくまで、マンデラさんが主人公ってことだ。の割に、マット・デイモンが前に出たポスターやジャケだよなぁと思うのです。マンデラ氏の意向もあるのかなぁ。
Invictus3invictus5まっと・でいもんさん、今回はマッチョなスポーツマンです。スタントがほとんどないので、耐えうる体作りとのことですが、俳優さんは、大変です。
インフォーマント!では、メタボにしてましたからねぇ。(この映画は、見事に寝てしまいました)
この弱体チームだったスプリングボクスが、どこまで勝ち進むかっていうのは、事実だからネタバレじゃないと思う。そう、この映画のあらすじ自体、実際にあったことなんだから、最後まで書いてもなんらネタバレじゃないんだよね。
Invictus1NZのオールブラックスとの決勝戦は延長戦にまでなり、これだけでも劇的な試合ですよ。
試合シーンが、少ないと思ったんだけど、この試合のシーンのために時間をとってあったかと思うほど、決勝戦は長く割いてました。
決勝戦が始まる前に、低空飛行する飛行機がやってくる。機長が「ここからの責任は、すべて自分に」なんて会話もあったり、その前に試合前の競技場を見る今までで来なかった人物がクローズアップされてたりしたんで、一瞬ドキっともしたのですが、その機体のおなか(?)には、「GOOD LUCK BOKKE」(BOKKEはスプリングボクスのこと)。粋だわっ。これも実話だそうですね。
劇的試合の後の高揚感とすっきり感で、映画はおわるので気分がいいです。
でもな、未だにマンデラさんの思い描いたであろう国家にはなかなか進んではいないであろう現実は、厳invictus7しいです。
都市部とかマンデラの公邸やフランソワの家などは、欧米諸国の雰囲気ですけど、一歩スラムの立ち並ぶ地区は、まんま第9地区のあのエイリアン地区と変わらないんですよ。
そうやって、今度また第9地区を観ると(8/11セル)、深みにはまりそうだと思いましたよ。(^◇^;)
マンデラ役のモーガン・フリーマンは、製作の方にも名前があり、彼自身がイーストウッド監督に脚本を持ち込んだ。
当初は、自伝を映画化だったようです。マンデラ氏も誰にやってもらいたいかというとモーガン・フリーマンだったわけで、何とも言えない配役ですね。こうあるべきというようなキャスティングは、あるようで少ないでしょうに。
特典はすべてまだ観ていないのですが、短編ドキュメンタリー 「The Eastwood Factor」で、気がついたこと…私、母親が観てた西部劇映画ってイーストウッドのもだわ!ローハイドも観たわ。話の筋は、さっぱり覚えてないのですけどねぇ。あとピアノを弾くイーストウッドは、えらく新鮮でした。
やっぱり、イーストウッド監督作品は、ハズレがないという法則は、当たっていた。

※追記 7/18は、偶然にもマンデラさんの92歳のお誕生日でした。お元気そうでよかったです。