これは、とにかく「観たい」映画でした。
『これは見た方がいい』と心の声がした(笑)
大きいホールではなかったのですが、盛況でした(14日はTOHOシネマズデー千円だもんね・私は前売りだったけどさっ)。
主人公がだんだんと追い込まれて、変化していく様は、怖いのだ!
観て後悔した人もいるんじゃない?人が段々と狂気に満ちていく様や狂気の人が振り回すのは、ホラー映画にあります。だから、これもそういうとこがおおいにあってね(後半)。
漆黒の狂気ですからね。
これから観に行く人は気をつけた方がいいです。苦手な人は、心すべし。
私は、観てよかったわ〜ですけどねぇ。
black_swanブラック・スワン
原題:Black Swan
監督:ダーレン・アロノフスキー   
製作:マイク・メダヴォイ、アーノルド・W・メッサー、ブライアン・オリヴァー、スコット・フランクリン   
製作総指揮:ブラッドリー・J・フィッシャー、アリ・ハンデル、タイラー・トンプソン、ピーター・フラックマン、リック・シュウォーツ、ジョン・アヴネット   
原案:アンドレス・ハインツ   
脚本:マーク・ヘイマン、アンドレス・ハインツ、ジョン・マクラフリン   
撮影:マシュー・リバティーク   
視覚効果監修:ダン・シュレッカー
衣装デザイン:エイミー・ウェストコット   
編集:アンドリュー・ワイスブラム   
振付:バンジャマン・ミルピエ   
音楽:クリント・マンセル   
音楽監修:ジム・ブラック、ゲイブ・ヒルファー
上映時間:108分
black_swan8出演:   ナタリー・ポートマン、ヴァンサン・カッセル、ミラ・クニス、バーバラ・ハーシー、ウィノナ・ライダー、バンジャマン・ミルピエ、クセニア・ソロ、クリスティーナ・アナパウ、ジャネット・モンゴメリー、セバスチャン・スタン、トビー・ヘミングウェイ、他
ニューヨークのバレエ・カンパニーに所属するニナ(ナタリー・ポートマン)は、元ダンサーの母親・エリカ(バーバラ・ハーシー)の寵愛のもと、人生の全てをバレエに捧げていた。そんな彼女に新作「白鳥の湖」のプリマを演じるチャンスが訪れる。だが純真な白鳥の女王だけでなく、邪悪で官能的な黒鳥も演じねばならないこの難役は、優等生タイプのニナにとってハードルの高すぎる挑戦であった。さらに黒鳥役が似合う奔放な新人ダンサー、リリー(ミラ・クニス)の出現も、ニナを精神的に追いつめていく。やがて役作りに没頭するあまり極度の混乱に陥ったニナは、現実と悪夢の狭間をさまよい、自らの心の闇に囚われていくのだった……。
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シネマトゥデイ特集

black_swan9ナタリー・ポートマン渾身の一作ですね。
白鳥の湖の音楽は、知らない人がいないのではないでしょうか?音楽の授業にも、必ず出てくるだろうし、効果音楽に使われていたりもしてます。
白鳥の湖は、ハッピーエンドの物語だと思っていたのですが、そうではなくって元々は来世で…というのだったようですね。
この白鳥の湖とヒロインやその周りの人々がリンクしているようなところもあります。
最近、寝てしまう…という悪い癖が出てる私ですが、寝る隙がなかったです。ナタリーに惹きつけられたことや踊りにもありますが、
ニナはどうなるんだろう?スワン・クィーンは誰が踊る?とか、考えてしまって。
ニナはどうなる?に関しては、特に後半は、ホラー。鳥の羽根が不気味に見えるシーンも。
black-swan7black_swan2このバレエ・カンパニーのプリマはベスであったが、(半ば強制)引退していくことになるため、次の舞台は、新しいプリマドンナの誕生である。
ソロ・チームにいたニナも、その候補となる。
ニナの生真面目な性格や背景は、早くわかってきます。
スポーツにせよ、こういう芸術の世界にせよ、ある頂点を目指すことも目的の一つにはあります。
ベスも、激しい性格であり、それがゆえにな行動に出る。
他のダンサーが、ベスのことを「更年期」と陰口を言う中でも、ニナはダンサーとしての敬意を外さない(口紅やら盗んでたけど)。そんな優等生的な彼女に、白鳥は完璧であっても、黒鳥はしっくりこないわけだ。白鳥の湖は、白鳥と黒鳥は二役で踊るのが通例になってることは、バレエ漫画を昔読んだせいで、知っていた(笑・このネタはまだでてくる)
振り付け師のトマスは、ニナを主役に据える。ここで、黒鳥へのアプローチに「自身を触る」という課題をだす。(あからさまにいうと●ナニーです)
black-swan5black-swan3新人ダンサーのリリーが、ニナにとっては脅威である反面、黒鳥にぴったりの彼女に近づいていってしまう。
振り付け師トマスが、好色かというと、まぁどこかそんな匂いもあるけれど、芸術性を尊重しているとも思う。
リリーと外出するようになって、殻を破ろうとするニナ。
彼女には、母親の存在が大きい。
母親こそが、彼女の狂乱の原因なんじゃないでしょうか。
拒食や掻きむしりといった自傷行為は、強迫性障害の典型的症状とナタリーが、パンフでいっていた。
black-swan6舞台の重圧もさることながら、母親から娘へかける想いというものも、相当である。
元ダンサーであった母親である。そこには、娘に対する妬みも入り交じっていると思う。
中盤から、ニナは妄想をみるようになる。
そこには、鏡が効果的に使われている。
母親のアトリエの絵も、動いたりするしね。
どこからが、現実で、妄想なのかの境目がわからなくなったりするし、釘付けになってしまった。
悪魔のほほえみをするナタリーもいるわけですよ。
リリーがニナになったり。(反対か)
バレエ漫画ネタでは、黒鳥の踊りが難易なのは、32回転のパ・ド・ドゥなんですが、官能的なものではなかったな。32回転ってどんなんや〜、考えただけで目がまわる〜と思ったもんです。
トマスの言わんとするようなことは、「芸の肥やし」なんていうことで豪遊する人を思い出しました。男(王子)を誘う黒鳥だから、誘ってみろみたいなね。
心の解放をしろっていうのは、目の付け所がいいようにみえたわ。
black-swan4人間ドラマの捉え方で、映画に臨んだのですが、ホラーのノリにもなってしまいましたね(笑)
妄想で、逆に足が折れるとこやらチキン肌つき掻きむしり跡とそこから黒い羽が出てくるとこやら、大変ですよ。
ミラー・マジックも、わっ☆です。レズは、もしかすると彼女はそっちの方の傾向があったのかもしれないとも考えちゃいます。
この物語、どうケリをつけるんだろう?と、初日の舞台がはじまったへんから思いましてね、この舞台さえも妄想ではないかとも思いましたもの。
飛び降りたところで、目覚めた場所は格子付の病院か?とかね。
誰にでも、闇の部分はあると思う。その部分をたいていの人は、何かで蓋をしていて、ガス抜き穴くらいの大きさの穴があってね、それで抜いてはいるとするとね。
ニナは、母親の蓋もあり、重かった。ガス抜きも小さかった。それが、闇の部分が膨満してきたうえに自分で閉めていたパッキンまでとれて、一気にきてしまったため壊れたんじゃないかな。な〜んて思った。
時間的には、いいくらいの時間なのですが、濃かった!
「あそこ、怖かったね」と話している女性客や、泣いていた人もみました。
見応えはじゅうぶん。ナタリーの小柄な体型をより絞ったスタイルは、違和感がありません。ミラ・クニスも、ずいぶん絞ったようですね。
泣き顔ナタリーは、レオンの頃を思い出しましたわ(笑)眉が、ぐぐっと八の字になるの。
ダーレン・アロノフスキー監督は、私の頭の中では「レスラー」というのが定着してたんですけど、あのファウンテン 永遠につづく愛」もだったんだねぇ。これは、苦手でした。
ナタリー・ポートマンの代表作となる映画ですが、この後、孵化と雛育てに入り、寡作になりそうですねぇ…。