ドヌーヴさんのジャージ姿をみて、すごく興味を持ってしまった映画でした。
70歳に手が届くとは思えませんね。(若い時代を知ってるので)ふっくらと貫禄はつかれましたけど、美貌の片鱗は残ってますわよ。
原題のPoticheは、飾り壺の事だそうです。お飾りで中身がないっていうので、主人公は散々そう言われてます。そんな主人公が、変貌をとげていくオゾン監督の女性讃歌の映画なんだって。
シェルブールの雨傘をひっかけたような邦題だけど、コメディ調。
potiche1しあわせの雨傘
原題:Potiche
監督・脚本:フランソワ・オゾン   
製作:エリック・アルトメイヤー、ニコラス・アルトメイヤー   
原作:ピエール・バリエ、ジャン=ピエール・グレディ
音楽:フィリップ・ロンビ
上映時間:108分
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ジェラール・ドパルデュー、ファブリス・ルキーニ、カリン・ビアール、ジュディット・ゴドレーシュ、ジェレミー・レニエ、エヴリーヌ・ダンドリー、エロディ・フレージェ、セルジ・ロペス、ブリュノ・ロシェ、他
毎朝のジョギングとポエム作りに励むスザンヌ・ピュジョル(カトリーヌ・ドヌーヴ)は、優雅で退屈な毎日を送るブルジョワ主婦。結婚30年になる夫のロベール(ファブリス・ルキーニ)は雨傘工場の経営者で、スザンヌには仕事も家事もやるなと命令する典型的な亭主関白だ。娘のジョエル(ジュディット・ゴドレーシュ)は、父親が秘書のナデージュ(カリン・ヴィアール)と浮気しているのは「パパの言いなりのママのせい」だと非難する。potiche2一方、息子のローラン(ジェレミー・レニエ)は芸術家志望。工場を継ぐことには全く興味がなく、異母兄妹かもしれないとも知らず、父親の昔の浮気相手の娘と恋愛中だ。そんな中、雨傘工場はストライキに揺れていた。労働組合の要求を断固拒否したロベールは社長室に監禁され、それを知ったスザンヌはその昔、短くも燃えるような恋に落ちた市長のモリス・ババン(ジェラール・ドパルデュー)に力を貸してくれと頼みに行く。今でも彼女のことが忘れられないババンの尽力でロベールは解放されるが、ストのショックで心臓発作を起こし倒れてしまう。そんな騒動の中、何も知らないスザンヌがいつの間にか工場を運営する羽目になる。しかしスザンヌは、その明るく優しい性格で従業員たちの心を掴んでいくのだった。組合との交渉で、創業者の娘でもある彼女は、父親の代から勤める従業員たちに対して家族のような思いやりを持って接し、ストは終結。今やスザンヌの主婦目線による自然体の経営方針が次々と花開き、工場は見違えるように業績を伸ばしていた。ジョエルとローランも母親をサポートし、ナデージュさえスザンヌに心酔している。だが、やっと自分の人生を歩き始めたスザンヌのもとに、退院した夫が帰ってきた……。
公式サイト
しあわせの雨傘 - goo 映画

potiche3だんなのロベールって、一昔前の日本にはゴロゴロいたような男のタイプですね。今の男性はずいぶんと優しくなったものです。息子に、家事が出来ないとモテないといった母は私ですが…(笑)
その代わりにこういう亭主関白、男尊女卑の輩は、稼いでくれる事は稼いでくれて、女を働きに出すというのを恥に思っていいるような人も多かった。今じゃ、そんなこと言ってられないわよ。お金が足りません。子供でもいた日には、なんぼでもお金喰ってくれますもの。
ほんでもって、ロベールさん浮気もやってます。奥さん、寛大なんですが、へろっと後からわかる事が、やっぱしフランスやなぁ〜と笑ってしまった。
この頃ー70年代のフランスって、ブルジョワと労働階級との差は大きくあったようです。家柄が違うといった言葉も、しばしば。
ロベールは、日本にあるような労働基準法にはのっとってません。そのため、工場の労働者からストライキをつきつけられる。現代の日本人の感覚からしても、こんな雇用主の許では働きたくはないですよ。有休なし、時間外手当なしなど…。
potiche5スザンヌは、朝のジョギングと自然を観たりしながらポエムを綴るのがささやかな楽しみ。
娘たちから、なんといわれようとも、それで幸せだと…。
ストライキの争議がありながら、ロベールが持病の心臓発作で倒れてしまったことから、スザンヌが表舞台に。
ストライキの調停に、市長で共産系のババンに頼みに行く。彼とは、昔ちょっとワケありだったようです。
いくらドヌーヴさんが、でっぷりしたとはいえ、ジェラール・ドパルデューのお腹や首回りのなさをみると、全然イケてます。
Potiche4ダンナの入院中に、昔の恋が火がつくなんていうのは、ちょっと絵柄的に無理(爆)
ババンは、まんざらでもないようなんですけどね。
ブルジョアの娘(人妻)に恋心というのは、共産のもんとしてはアカンことだったんでしょうけど。
スザンヌは、工場の改革にのりだし、娘と息子にも協力を仰ぎ、かつてスザンヌの父が社長をしていた頃のように、従業員たちと協力し合い、活気を取り戻していく。
退院してきたダンナの居場所はなくなっていた。愛人だった秘書も、すっかりスザンヌの信奉者に変わっていた。この秘書のキャラも面白い。
potiche7娘のジョエルの考え方ややり方とかは、父親に似てるのがプンプンする。
息子ローランは、芸術家系で経営の方には興味がない。あんまりブルジョアな考えでもないんですわ。彼の付き合っていた子が、もしかすると異母兄妹かもしれないということで、ロベールは気にしていたんですが、スザンヌは鼻にもかけていなかった。ん?と思ったのよ。
ローランは、スザンヌの浮気の子だったというオチで、このオチはババンを翻弄する。
女はしたたか。
不義なんていうじめじめは、全くなく、あっけらか〜んとしてるのが、いいところ。
「8人の女たち」のにおいの残る映画かなぁ。
ダンナの逆襲で、ジョエルを取り込んで、ロベールが返り咲く。
ババンは、ローランが自分の息子ではなく、他の男との子供である事をしり、激怒。
でも、もう飾り壺のスザンヌではない。
新たな道を切り拓いていく。自立していく。
オゾン監督の女性に対する愛は感じました。今まで、割とブラックな女の本性を時にコミカルに描いたような作品が多かったので、戸惑うところも多いかな。
オゾン監督っていうのを特別に意識しない作品なような。
まぁ、貞淑で美しい奥さまに思えたスザンヌも、つい浮気してたというのは、ブラックでしょうかね。
ローラン役が、ジェレミー・レニエ。「ある子供」のブリュノ。この人の笑顔は、なんかいい感じですな。
ドヌーヴさん、髪の毛が豊かだよな〜。
しかし、カーラーにジャージ姿は、初めて見たときびっくりした。