オゾン監督もう一発!
予告を見る限り、この監督にしては、ファンタジックなコメディ?と思ってたんですが、冒頭から疲れた母をもってきちゃう。実は、暗い映画なのか?と思ったわ。
赤ちゃんに羽根というファンタジックな設定だけど、リアルな暮らしぶりを映してるなぁと思いました。
しかし、この赤ちゃん、笑うとえらくカワイイ。表情も豊かに撮られています。
ricky1Ricky リッキー
原題:RICKY
監督・脚本:フランソワ・オゾン
製作:クローディー・オサール、クリス・ボルズリ
脚本:エマニュエル・ベルンエイム
撮影:ジャンヌ・ラポワリー
音楽:フィリップ・ロンビ
原案:ローズ・トレメイン
上映時間:90分
出演:アレンクサンドラ・ラミー、セルジ・ロペス、アンドレ・ウィルム、ジャン=クロード・ボル=レダ、メリュジーヌ・マヤンス、アルチュール・ペイレ、他
シングルマザーのカティ(アレクサンドラ・ラミー)は、7歳の娘リザ(メリュジーヌ・マヤンス)と2人で郊外の団地に暮らしている。カティは毎朝バイクでリザを学校へ送ったあと工場で流れ作業をするという、代わり映えのない日々を送っていた。ある日、カティはスペイン人の新入り工員パコ(セルジ・ロペス)と恋に落ちる。パコは、カティの家に同居するようになる。小さなころから母親と2人きりで暮らしてきたリザは、新しい家族が加わったことと、カティの関心が自分以外のところに向いてしまったことから、パコに反発するような態度を取り、家庭内にギクシャクした雰囲気が漂う。そんな中、カティとパコの赤ちゃんが誕生し、リザがリッキーと名付ける。カティがリッキーにつきっきりになってしまい、リザは寂しい思いをしていた。そんなリザを見かねたパコは、今まで以上にリザの面倒を見るようになる。そんなパコにリザは次第に心を開いていき、バラバラだった一家は、本当の家族になろうとしていた。しかし、仕事に行き詰ったパコと、育児に追われるカティは、衝突を繰り返すようになる。そんな中カティは、リッキーの背中に痣を見つける。カティはパコが殴ったのではないかと問いただし、疑われたことに傷ついたパコは家を出る。ある日、リッキーの背中に羽が生えてくる。カティは戸惑いながらも、治療の方法を探る。しかし、リッキーの天真爛漫な笑顔を見るにつれ、我が子のありのままの姿を受け入れるようになる。クリスマスプレゼントを買いに3人で出かけたある日、リッキーの羽がばれ、大騒ぎになる。カティの家に取材陣が押し寄せるなか、パコが戻ってくる。
公式サイト
Ricky リッキー - goo 映画

ricky5母親カティは、薬品工場?に勤めるシングルマザー。娘リザと二人で、それなりに幸せに暮らしてた。ある日、新人のスペイン人パコと恋に落ちてしまう。
てな具合で、リッキーはなかなか出てきません。
リッキーの異種性が、ポイントではない映画だったんですね〜。家族の再生な映画だったのね。
リッキーの羽根も白じゃなくって、茶色。白だったら、まるまる天使ちゃん♪キューピッドちゃん♪だもんねぇ。
オゾン監督の「エンジェル」っていう映画を、ふっと思い出したわ。ハハハ
ricky4娘のリザは、ママンがパコに熱上げちゃうのを横目で淋しくしてます。
パコとの間にリッキーが生まれると、リッキー中心の家庭になり、ぐれそうです(うそ)。
リザなりに、弟リッキーのことは可愛く思っているし、名前をつけたのもリズでした。
小さなお嬢の複雑な女心まで描いちゃうオゾンちゃん。
カティは、上品な奥さまでもなく、エロい水商売でもなく、工場に勤めるおかあさん。
生活臭のある女です。
しょっぱな唐突に工場のトイレでパコと求め合ったり、女の性欲までも描いちゃうのね。
カティの家に同居するようになったパコと思ったら、妊娠。
で、リッキーが生まれる。
ricky3仕事に行けないカティの分を働かなければいけないパコ、生活におわれ、無駄によく泣くリッキーに手を焼きストレス限界のカティ。
二人はぎくしゃくしていく。
こういうとき、一番の迷惑は子供が被ってるんですよねー。大人の勝手でさっ。
アンタも育児してよーってなわけで、パコがリッキーの面倒をみた日、リッキーの肩胛骨あたりにアザがあるのをみて、カティはパコを疑ってしまい、パコさんは家を出てしまう。
再び、シングルマザーに子供がひとり増え、ふんだりけったりで、冒頭の疲れ切った母につながるんだろうね。このシーンが再度出ては来なかったけど。
このぎくしゃく時期に、いっつもリッキーは泣いてる。観てる方は、たぶん背中が気持ち悪いんだろうなーって想像はつくけどさ。

疲れ切ってる時に、買い物してて泣きわめくお子様に母が余計泣かす場面に遭遇すると、イライラしますね。ヨソ様のお子は、泣いていると特に可愛くないのさ(爆)我が子ですら、悪魔に思える時もあるさ。カティもそんな状態だったわけだよね。
電車なんかでやられると、どっかへいってくれ〜と思うし。
どの子も守ってあげなくてはイケないんでしょうが、公共の場での子供のケジメは日本人は甘い。小さいからこそ、教えなきゃいけないことだと思う。
公共の場が、大人中心ならば、それに見合うようにしていくのが子供のためでしょう。
昔、うちの子らも小さかったとき、ヨソの子供が特急電車でワガママを言って泣き叫んでいた。どっかのおばちゃんが、「電車はあなたたち親子だけのものじゃないから、デッキとかいって泣き止ませなさい」と母親を叱った。うちの子らは、それをみてから、学習しました。こういうところでは、家と同じような事はしてはいけない、ガマンしなくちゃとね。子供たちが、自らそういったんだから、あのおばちゃんには感謝です。

ricky2パコが出て行ってから、リッキーの背中にはアザが増え、しまいには鶏の手羽先のようなものが生えてきた。
ここで、普通は病院へ行く。カティは、なぜか行かない。
受け入れてるんでしょうか?
羽根が生えたら翼だねとリズと言っていたら、ほんまに羽根までついちゃった。
手羽先時代からわさわさうごくし。
ロトもちょっと当たってクリスマスのお買いものにでかけた3人でしたが、目を話した隙にリッキーはショッピングセンターで飛んでしまいました。
携帯動画などで報道されたりして、有名に。
パコも帰ってきて、報道陣を収めることと情報料で生活を楽にすることを考え、4人はリッキーをみせることに。
今まで狭い家の中だけでしか飛べなかったリッキーは、大空高く舞い、みとれたカティは紐を放してしまって、リッキーはどこかに飛んでいってしまい帰ってこなかった。
パコは、リッキーを見世物にして儲けようとしてるんじゃないかとか、色々胡散臭さも漂ってたんだけど、リッキーがどうこうという前にリズに会っているし、家族として気にかけている部分はありました。
彼をスペインからの移民というところも、人物像をぼやかしているところかも。
悪い人ではない。無愛想にしてたリズを理解してたし。
ちょっぴり大きくなったリッキーとカティが再会というシーンも、ファンタジックなようで現実的なのも、いいシーンでした。
その後の3人が、リッキーの喪失によって再生していくのもいいです。リズも、ちゃんとパコを受け入れてる姿もあったし。

リッキーはどこへいったんでしょう?
やっぱり、リッキーはカティの一家のためのエンジェルだったんでしょうか。
不思議な感じもするけれど、妙にリアル感もある面白いタッチの映画でした。