ふぅ〜疲れた。
85分というコンパクトな時間なんですが、どどっーときました。観る人を選ぶ映画。
このところ、こういうの(汗)は観てなかったし、生々しい描写や雰囲気があって釘付け状態になってしまいました。
ヨーロッパでは10秒に1度、年間300万件も発生している自宅への押し入り強盗事件は社会問題でもあるそうです。この映画の犯人たちは、アルバニア系の移民のようでした。そういった社会背景も向こうにはあるんだろうな。
Secuestrados1スペイン一家監禁事件
原題/英題:SECUESTRADOS/KIDNAPPED
監督:ミゲル・アンヘル・ビバス   
製作:エマ・ルストレス、ボルハ・ペナ   
製作総指揮:ボルハ・ペナ   
脚本:ミゲル・アンヘル・ビバス、ハビエル・ガルシア   
撮影:ペドロ・J・マルケス   
音楽:セルヒオ・モウレ
上映時間:85分
出演:フェルナンド・カヨ、マニュエラ・ベレ、アナ・バジュネール、ギレルモ・バリエントス、他
働き盛りの夫ハイメ(フェルナンド・カヨ)と妻のマルタ(アナ・ヴァジュネール)、年頃の娘イサ(マニュエラ・ヴェレ)は、すれ違い始めた生活を修復しようと、一家揃って郊外の新興住宅地へ移り住む。引越も終わり、広々としたモダンな邸内で迎えた初めての夜。突然、静寂を破り、覆面を被った3人組の男たちが押し入ってきた。その目的は、可能な限りの金品を奪うこと。ハイメたちは、暴力の前に成す術もなく囚われの身となってしまう。執拗に繰り返される暴行と凌辱。新生活を迎えるべき我が家で、試練と呼ぶにはあまりにも痛ましい長く過酷な夜が始まった……。
公式サイト
スペイン一家監禁事件 - goo 映画

Secuestrados7このDVD、近所に置いてなかったんで宅配レンタルでやっとこさ借りました。
こんなんばっかやで、あの店(笑)
あたしゃ、犯人たちは5人くらいいたような錯覚をおこしたわ。ちょろっと顔を出す彼らは、プロか。
それでも、ボス格のんと女を暴力的なんとちょっと気の優しいのんとおるという区別はありました。こういうキャラがちゃんとあることは、大事だと思います。
Secuestrados一家も、引っ越してきた当日だから家族揃って食事を取りたい妻、パーティに行きたい娘、そんな年頃だからと妻をなだめる夫。あんまり、揃って食事は取ることがなかったんだろうなっていう背景があります。まぁ、それでもよくある家族の風景でしょう。
そこに、目出し帽に黒ずくめの強盗が押し入る。
全員の携帯電話とカードを集め、暗証番号を聞き出す。
ボスは夫を連れ出し、ATMで限度額を引き出させるつうことで、二場面となる。
車の運転を任された時点で、街中で事故ってしまうことをすぐ思いついたんですが、映画では最後の手段でしたな。
Secuestrados2Secuestrados3娘が、ちょっとやかましいかもと思ったんですが、この子が緊迫感をもたらしてくれてるのは確かです。
後半の彼女の変わり方もスムーズにわかる。
心理描写より行動や反応を重視という演出も、功を奏しているのかな。
行動や反応で、心理をついて描いているようなもんでもあるとは思うし。
若いだけに、心理の均衡を失うことばかりが襲うんだもの。
ボーイフレンドが、パーティに来てなかったからと誘いに来て、巻き込まれるし、近所の通報での聞き込みに来た警備員も、首ぱっくりされるとは。
Secuestrados6二分割のシーンがあり、父ちゃんと娘の攻防がそれぞれ描かれるのが、また効いている。
この二分割シーンも、ちょっとだけなのがいいのかな。
観ている方も追い込まれてくる映画だ。
実録系残酷犯罪もんは、割とよく見てる方なんじゃないかなぁとは思うけど、この映画も実際の事件を元にしたもんなんじゃないかという錯覚を覚える。
Secuestrados4骨の折れる音とか痛かったし、娘の反逆シーンはなんとなく「わかる」行動にも思えます。
結末は、予想通りではあったのですが、その前にくるちょっとした安堵感が、奈落により突き落としますね。しかも、直後のエンドロールの音楽が能天気にはじまるのがまた、あちゃーです。
こういったジャンルの映画は、断然ハリウッドじゃない系の方が、最近凄いのが多い。
久しぶりに、ほんまにどわーと疲れた映画です。でも、巧さとかそういうのを感じました。