これは、面白く観ました。
マコさんも、いつの間にか渋さがついてきたんですね。どう着こなそうとスーツ萌えしちゃったわ。手足の長い人ってスーツが似合うわ。
リンカーンみたいな弁護士ではなくって、リンカーンに乗ってる弁護士で、しかも事務所兼。
こーいう車は、日本の道路事情には合いません。
lincoln_lawyer1リンカーン弁護士
原題:THE LINCOLN LAWYER
監督:ブラッド・ファーマン   
製作:トム・ローゼンバーグ、ゲイリー・ルチェッシ、シドニー・キンメル、リチャード・ライト、スコット・スタインドーフ   
製作総指揮:エリック・リード、デヴィッド・カーン、ブルース・トール   
原作:マイクル・コナリー『リンカーン弁護士』(講談社文庫刊)
脚本:ジョン・ロマーノ   
撮影:ルーカス・エトリン   
音楽:クリフ・マルティネス
上映時間:119分
出演: マシュー・マコノヒー、ライアン・フィリップ、マリサ・トメイ、ウィリアム・H・メイシー、ジョシュ・ルーカス、ジョン・レグイザモ、マイケル・ペーニャ、ボブ・ガントン、フランシス・フィッシャー、ブライアン・クランストン、他
ミック・ハラー(マシュー・マコノヒー)は黒塗りの高級車リンカーン・コンチネンタルの後部座席を事務所代わりにし、常にいくつもの案件を抱えている敏腕弁護士として活躍している。少々強引な手も使いつつ軽い刑でおさまるよう司法取引を成立させ、麻薬売人や娼婦といったアウトサイダーたちを助けている。元妻で検事のマギー(マリサ・トメイ)や彼女との間の娘とは良好な関係を保ち続けている。Lincoln_Lawyer7ある日、保証金立替業者ヴァル(ジョン・レグイザモ)から、資産家の青年ルイス・ルーレ(ライアン・フィリップ)が女性を殴打したとして近々立件されるとの情報を得る。金になると目論んだミックは拘留中のルイスと面会し、保釈手続きを取る。保釈後、案件にまつわる調査を依頼することもある親友の私立探偵フランク(ウィリアム・H・メイシー)とともにルイスと再び会い、事件について詳しく聞く。ルイスは当日夜、バーで知り合ったレジーナという26歳の女性に誘われるまま彼女の自宅を訪ねたが、着いた途端に背後からレジーナに頭部を殴られ失神し、近所に住むゲイのカップルに取り押さえられたと話し、賠償金目当てとした計画に自分ははまったと主張する。しかしフランクが入手した捜査資料によると、レジーナは知人のふりをして自宅を訪れてきたルイスに突如暴行され、首にナイフを当てられながらも瓶で彼を殴り命からがら逃げたと証言している。ルイスの話に違和感を感じたミックはいつものように司法取引でまとめようと提案するが、ルイスは無罪を主張。翌日、バーの監視カメラの映像からレジーナがルイスを誘惑する姿が確認され、彼女が売春婦であることもわかる。この重要証拠を手に担当検事ミントン(ジョシュ・ルーカス)に起訴を取り下げるようもちかけるが、現場にルイスの所有する血まみれのナイフが発見されており彼による暴行事件だと確信していることを告げられる。そして顔の右半分に怪我を負ったレジーナの写真を見たルイスは、4年前の事件と非常に似ていることに気づく。それは、女性がレイプされた揚句に惨殺されるというもので、容疑者マルティネス(マイケル・ペーニャ)の弁護を担当したミックが無罪を主張する彼に無理矢理罪を認めさせ、司法取引を行い終身刑となった。マルティネスに面会しに行ったミックがルイスの写真を見せると、彼をバーで目撃したと話す。ルイスが4年前の殺人事件の真犯人で、今回も同様にレジーナを殺そうとしていたのではないかと疑うミック。しかし弁護士には秘匿特権があるため、依頼人を告発することができない。その夜、ミックを訪ねてきたルイスはドナ殺しを認め、脅しにかかってきた。それは単なる脅しではなく、裁判が始まるや、フランクが殺される。殺害にミックの自宅から盗まれた銃が使われフランク殺しの最重要人物となったミックは、ルイスの無罪を勝ち取るために法廷で戦わざるをえない状況になる。そして裁判は進み、被告側優勢の様相で最終弁論に突入する……。
公式サイト

lincoln_lawyer2ミックは、検事の元妻とよい関係を保ちながら、二人の間の娘を見守っている。
金持ちのボンボンのルーレが、女性に暴行したという訴えは「はめられた」と無罪を主張。
一旦は、彼の言うことを信じその線で進めていくものの、何かを感じる。
弁護士の秘匿特権とか出てくるけれど、わかりやすかったです。
法廷劇は、時間の短いTVドラマの方が向いてるかもしれないです。
この映画は、前半は刑事ドラマよろしくのつくりで、後半は法廷劇になっていく。
lincoln_lawyer3面白いのは、弁護している相手が罪+過去の罪を認めて脅しをかけてくるとこね。
それでも弁護しなきゃいけない。家族を守るためにも。
ミックがはめられたのですよ。
被害者の傷害の具合から、過去の事件を思い出したところで、彼は無罪を主張する容疑者が犯人であることに突き当たる。つながるーですね。
売春婦の顔の右半分ばっかり殴る、ナイフで突きまくるといった過去の事件は、犯人の異常さと特異さを物語るもんです。
lincoln_lawyer4ここで、なんでそうするのかという異常さについては、描かれませんでした。おかーさんが問題かなとも思ったりしたけど、そこを排除してどうやって彼を逮捕に導くかの方が、この映画の問題だわなぁ。
日本のドラマならあるやろなーとも思った。つい、そういうことを考えてしまいました。彼は、こういうトラウマがあったんですよみたいなね。
お金持ちなんで、彼は保釈金を積んで出所。一応、追跡装置の装着を義務づけられます。
ライアン・フィリップは童顔です。坊っちゃんテイストで、いいキャスティング。その方が、落差があって犯人としてインパクトあるし。
lincoln_lawyer5過去の事件で、収監されているマルティネスは無罪を主張していたのに、ミックが無理に司法取引をさせ減刑にしたといういきさつがあり、無罪の彼を犯罪者にしてしまったというミックには、責任が強くあった。マルティネスを無罪にすることだ。そりゃそうだ。
その事件の犯人は、ルーレだもん。
ルーレは、秘匿特権を盾に罪を認めながらも、ミックを脅す。悪い子だ!(32の設定だけど)
lincoln_lawyer6ルーレの洗い直しを情報人のフランクに依頼し、彼が何かを掴んだとき、彼はミックの銃を使って何者かに射殺される。メイシーさん、かわいそうだ!犬までもやし。
ルーレがミックの銃を盗んだ事は、わかっているにも関わらず、訴えられない。反対に、ミックが重要人物にされてしまう。あざといやりかただ。
ミックを弁護人に選んだのも、マルティネスを担当していた事を知ってのうえという悪さ。
こんな悪い奴は、死刑〜なんだけどね。無罪を勝ち取らんとあかん。
ミントン検事には勝ちたいし。
無罪としたうえで、秘策をうってでる。やっちまえ〜でしたよ(笑)
そこで終りかと思いきやが二段でした。
保釈制度とか、秘匿特権とか、使い方が上手いなぁ。
法の網の目みたいなんを感じました。
ミックが相手にしている顧客も、どうしようもない犯罪者ではあるけれど、お役にたっているところが、にんまり。恋愛の不思議な関係とこういう人間くさい脇があることも、こういうドラマは、アクセントです。
アメリカなんかもそうだけど、日本でも、刑事ドラマ系は人気あるね。色々な事件で、いくつでも話は続けられるしね。
続編の噂もあるようで、これはお願いしたいですね。