連チャンでラッセル・クロウからの脱却(爆)
ガエル堪能の一本でした。かなり満足。
ストーリーは、ちょっと怖いですね。
ヘクトール・バベンコ監督というのは、巨匠だそうですが、実は一本も観てないような気がします。(^^ゞ
pasado6失われた肌
原題:El Pasado(07'アルゼンチン・ブラジル)
監督:ヘクトール・バベンコ
原作:アラン・パウルス
脚本:ヘクトール・バベンコ、マルタ・ゴエス
製作総指揮:アンドレア・ロマルホ
製作:ヘクトール・バベンコ、オスカル・クレイマー、ウーゴ・シグマン
撮影:リカルド・デラ・ローサ
音楽:イバン・ビソグロード
上映時間:114分
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル、アナリア・コウセイロ、モロ・アンギレリ、アナ・セレンターノ、マルタ・ルボス 、他
若き翻訳家レミニと妻のソフィアは、高校生からの恋人で結婚12年目。長い付き合いで互いを知り尽くすふたりに、別れが訪れた。別居後すぐに若いモデルのベラと付き合い始めるレミニとは対照的に、彼を忘れられないソフィア。ベラはソフィアが仕組んだ罠により、帰らぬ人となる。暫くしてレミニは新たな女性と結婚し子供をもうけるが、トラウマによる記憶喪失で失業。追い討ちをかけるようにソフィアの狂気が、レミニを妻と息子から引き離す。全てを失った彼に手を差し伸べたのは、ソフィアだった。かつては別の女性との人生を選ぼうとしたレミニ。彼を愛しすぎたソフィアとの、深い愛の行く末とは…。
公式サイト(「太陽のかけら」とのガエル特化サイト)
ガエルのスペシャルサイト
失われた肌 - goo 映画

pasado2最近、ちぃーとばかし劣化してきたと嘆いていたのですが、これはそうでもなかったです。まっ、冒頭ロン毛で、う〜んでしたが、短くしてからは、きゃーきゃーでしたわよ。
(#^.^#)
しかしながら、物語の展開が、男性からみると、かなり怖いし、女性は共感できないヒロインに困る。
冒頭、結婚12年目の翻訳家レミニとソフィアが離婚するところから始まる。でも、その理由ははっきりわからない。どちらが言い出したのかさえも。あとからわかるのは、彼らが幼なじみであること。
pasado1ソフィアと別れ、新しいアパートに移ったレミニは、早速新しい恋人が出来たりするんだけれど、元妻が執拗に電話とかしてくる。
この辺で、「なんで離婚すんねんっ!」って思います。
冒頭に出てくるフリーダという老婦人も、ソフィアの血縁なのかそうじゃないのかようわからんのですが、妙にあやしい怖さがあって、ホラーに近いもんがある。人間の業なんて、ホラーですよねぇ。
ソフィアのせいで、目の前で恋人が交通事故死したりもする。
pasado4pasado5







新しい妻に子供が授かったときも、結局、彼らの破局に追いやったのもソフィア。
どん底まで、堕ちてしまうレミニ。
スーツ姿で通訳をするインテリ系ガエルから、父親してたり、スポーツジムのインストラクターしてたり、ひきこもりのボロボロ、囚人…あーもちろんお色気サービスなガエルと、てんこ盛りに目の保養(爆)
pasado3レミニという人物が、どこか弱い未熟さのある男だとは思います。こういう欠点の多い男をガエルは上手くやってるなぁ。
精神的に、記憶障害(ストレス?)やウツ系とかまぁくたびれます。
いくら、愛してるとはいえ、その相手をここまで追い込んででも、自分の許に取り戻したいというソフィアの偏執的な愛は、さぶいです。
怖いです。
観る人を多少選ぶ映画だと思いますが、ガエルファンには楽しいですよん。
単なるストーカー映画でもないし、結末の捉え方も人それぞれに巾はとらせてはくれると思います。

あの写真の整理を、早くしていればこんなことにならなかったのかしら?
あーいうタイプの女は、そうじゃなくてもなにか理由を付けてはクルと思いますがねぇ。
どど〜んという起伏は、少ないかもしれないですが、面白かった。
アメリカ的映画じゃない部分も大きいかもね。

赤ちゃんを抱くガエルは、そういや最近パパさんになって、こんなふうなのかなぁと想像しちまいました。
(予約投稿)