寒いです。今年の冬の最後にしてね…と思う。
この映画は、ベルリン映画祭銀熊賞とってたりで興味大だったんですが、ちょっとだけ後回しにしてました。アカデミー賞絡みの作品を抑えてキネ旬の洋画作品ベスト1にも選ばれていたみたいですね。へぇ〜〜でした。
どこか、ちょっと前のサスペンス映画のニオイがあって、面白く観られました。ニオイって言うより「不穏な音」使いかもしれません。
ghost_writer1ゴーストライター
原題:THE GHOST WRITER
監督:    ロマン・ポランスキー   
製作:    ロマン・ポランスキー、ロベール・ベンムッサ、    アラン・サルド   
製作総指揮:    ヘニング・モルフェンター   
原作:    ロバート・ハリス    『ゴーストライター』((講談社文庫刊)
脚本:    ロバート・ハリス、    ロマン・ポランスキー   
撮影:    パヴェル・エデルマン   
音楽:    アレクサンドル・デスプラ
上映時間:128分
出演:ユアン・マクレガー、ピアース・ブロスナン、キム・キャトラル、オリヴィア・ウィリアムズ、トム・ウィルキンソン、ティモシー・ハットン、ジョン・バーンサル、デヴィッド・リントール、ロバート・パフ、イーライ・ウォラック、他
ghost_writer2元英国首相アダム・ラング(ピアース・ブロスナン)の自叙伝執筆を依頼されたゴーストライター(ユアン・マクレガー)に出版社が提示した条件は、米国で講演中のラングが滞在する島に今夜中に発ち、1ヶ月以内に原稿を仕上げるという厳しいもの。だがそのハードな仕事と引換に得られるものは25万ドルという破格の報酬だった。しかし、政治に興味がなく、前任者がフェリーから転落死、その後任ということもあり、彼は気乗りがしなかった。代理人に説得されてラングの自叙伝を出版するラインハルト社に面接に行くと、そこにはラインハルト社ニューヨーク支部のマドックス(ジェームズ・ベルーシ)、ラングの弁護士クロール(ティモシー・ハットン)も顔を揃えていた。言いたいことを率直に話すと、かえって気に入られてしまい、いつの間にか仕事を引き受ける羽目になる。ヒースロー空港の待合室では、ラングがイスラム過激派のテロ容疑者に対する不当な拷問に加担した疑いがあるというニュース速報が流れていた。飛行機を降り、ラングが滞在する東海岸の島へ向かうフェリーに乗り継ぐ。そのフェリーは前任者マカラが泥酔して落ちたフェリーそのものだった。ラングの邸宅は厳重な警備が敷かれ、中へ入るや否や、女性の怒号が耳に飛び込んでくる。ラングの妻ルース(オリヴィア・ウィリアムズ)は機嫌が悪いのだ、と専属秘書のアメリア(キム・キャトラル)が説明する。彼女は守秘契約書にサインするように求め、自叙伝の草稿の屋外への持出しは厳禁だと言う。やがて、取材をしながら原稿を書き進めるうちに、ラング自身の過去に違和感を覚えた彼は、前任者の不可解な死を追いかけることで国家を揺るがす恐ろしい秘密に触れてしまう。そして、さらにルースとアメリアとともに巨大な渦にはまっていくのだった……。
公式サイト
ゴーストライター - goo 映画

ghost_writer5元英国首相ラングの自叙伝をゴーストライターしていた補佐官マカラが、溺死してしまい、その後釜としてユアンがゴーストライターをすることになる。
彼の代理人は、ウォーキング・デッドのシェーンでした。
ユアンの役の名前って、そーいやあったけか?
舞台は、ラングが滞在するアメリカのとある島へ移る。
なんか、寒そうなんだわさ、この島。カナダに近いんですかいね。「ボストン行きの便」とか言っていたような気がするから、あの辺なんだろうな。
マカラの後任とはいえ、彼の死に『何か』を感じてしまう。後任に決まり、「これ読んで感想を頂戴」って言われた原稿を襲われて盗まれたり、きな臭さは十分にあったわけです。
ラングが、テロ容疑者に不当な拷問の加担の疑いのニュースが流れ、まったくもって晴れた空のような状況じゃないです。
ghost_writer7島とはいえ、厳戒セキュリティのおうちで、警備員にボディガードと元首相ってぇだけで、そういうもんなんでしょうかね。
ラングの妻ルースは、妻より夫のことをよく知る美人秘書アメリアが、鬱陶しいみたいです。
ユアンの返す言葉が、ウィットに富んだものが多くって、日本で同じ事を言ったら、怒られるでしょう。真面目にせんかいっ!みたいなふうにね。私は、どっちかというと本心を見透かされるのが、妙に恥ずかしいし、おべんちゃらを言うのが好きじゃない方でもあるし、すぐ茶化して言ってしまい怒られるか誤解をよく招いてしまってます。
言葉というのは、難しいです。
ghost_writer6そんなこんなで、ゴーストライターは巻き込まれていきます。
マカラの書いた草稿をもとに、ラングの話を実際に聞き出したりしながら、進めていくのですが、ラングの悪いニュースによる周囲の乱れと緊張感でいっぱいになってくる。
ゴーストライターの宿は、記者たちのホテルになってしまい、ラングの家に寝泊まりするはめになる。その部屋は、かつてマカラが使っていた部屋であり、マカラが隠し残した資料を発見し、不可解な謎にぶち当たってしまう。
そして、どんどん危険になっていく。
ghost_writer3マカラが使っていたという客用の車のナビから、最後に行った足取りを追ってしまい、ポール・エメットという教授の家にたどり着く。
ラングとは関わりがないし、知らないとしながらも、変なんまるわかりですやん。
右にいけと教授はいうが、不審な車がお待ちで、左に行くとつけて来る。怖っ
最終便のフェリーに乗ったかと思えば、その車も乗船。車を残してフェリーから降りる。
要人たちは、秘密がいっぱいですね。
彼を取り巻く人物たちは、どこかグレーに感じさせるような行動や言動、不透明な過去があり、徐々に明らかになっていくものの、ポール・エメットんことは、なんでもっと早くに、検索をしなかったのかなって思う。そのつながりは、見いだせてなかったから?
ghost_writer4マカラの残した電話番号が、ライカールトにつながった時点で、マカラとライカールトの関係にもっと疑問を持たなかったのか?
なんて思ったりもしましたが、それが玄人のものでない一介のゴーストライターだからかなぁとかね。
政治の渦巻いたものとは違う人間により、ラングは消えるけれど、ここからが謎解きでした。
冒頭が問題というのは、そういう冒頭だったんだとはね。
あの人は、ちょっとばかしアヤシイとは思ってたけど、ふ〜んそういうつながりとはね。
なぜにCIAが絡んでくるのかというのは、うまく咀嚼出来なかった部分でもあるんですが、アメリカと英国という関係にあるんでしょう。
元首相役が、実は元007っていうのはCIAがからんでいるだけに、おもろいキャスティングでした(笑)
どよーんとした風景と不穏な音楽があふれ、懐かしい感じのするサスペンス映画になってたなと思います。
ラストが、そうきたか!で終わるのも、どよーんです(爆)この終わり方は、ちょっと予想もしていたので、私としては好きですけどね。