観るしかないですよ!
ずっーと気にはなっていた映画。やっと観まして、王の凱旋完全版の映画館上映も行ってきましたぜ。
早春からWOWOWで録画していた伝説誕生が開始20分あたり、最低3回は邪魔が入り進んでいなかった。
インドは映画産業が盛んで、CG技術もハンパない事はわかっていた(←今熱い「半端ない」)。
歌って踊るもお約束(この映画は少なめ)。映画館では大騒ぎでの鑑賞らしい。
観るしかない!と冒頭で書いたけど、ホンマは「観ろっ」っです。面白いから!凄いから!
bali9バーフバリ 伝説誕生(2015)
BAAHUBALI: THE BEGINNING 138分
バーフバリ 王の凱旋(2017)
BAHUBALI 2: THE CONCLUSION 141分/167分
監督: S・S・ラージャマウリ
原案: V・ヴィジャエーンドラ・プラサード
脚本: S・S・ラージャマウリ
撮影: K・K・センティル・クマール
音楽: M・M・キーラヴァーニ
出演:
プラバース シヴドゥ/バーフバリ(シヴドゥ=マヘンドラ・バーフバリ/父アマレンドラ・バーフバリ)
ラーナー・ダッグバーティ バラーラデーヴァ
アヌシュカ・シェッティ デーヴァセーナ
ラムヤ・クリシュナ シュヴァガミ
ナーサル ビッジャラデーヴァ
サティヤラージ カッタッパ
タマンナー アヴァンティカ   ほか
bali8赤ん坊の頃に滝で村人に拾われ育てられた青年シヴドゥ。彼は運命に導かれるように滝の上の世界に辿りつき、暴君が支配する王国と戦う女戦士と出会う。彼女とともに戦いに身を投じたシヴドゥは、自分がこの国の王子バーフバリであることを知る。背景には、祖父の代から続く壮絶な王位継承争いの歴史があった。
勇者アマレンドラ・バーフバリは、国母シヴァガミから新国王に指名され、麗しく勇敢な姫を妻に迎えることになった。だが王位継承争いに敗れた従兄弟バラーラデーヴァの邪悪な策略により、王の座を奪われた上に、誕生したばかりの息子にも命の危機が及ぶ。愛と正義の名のもとに、バーフバリと妻子は壮絶な運命にのみこまれていく──!!


Jai Ho! Jai Ho! Jai Ho!
王を称えよ!
バリバリ ラー バーフバリ

bali7頭がとっ散らかっていて切り口がわからん。
濃い!顔ももちろん中身も濃い。ヒーロー物でもあるし冒険・アクション・ファンタジー・恋・愛憎ドロドロ・復讐・愛・勇気・忠義・哀・笑…etc.てんこ盛りなのに破綻していないから面白い。
そうすごーく面白かった!それが感想だ。

2から観てもいけるかなとは思うけど、1観てからの方がより楽しめることは確かだし、おぉ〜という部分もある。
外国の名前とかは頭に入りづらくて、まして英語圏じゃないのでより入りづらくて困ったわ。そういうのもあって、1観てたので2は入りやすかったです。顔の濃いのも慣れる(笑)
2の完全版を観てしまったんで、1の方の記憶が薄くなってしまうところは否めない。
伝説誕生は、導入部でもあるのでふぅ〜んかも。シヴドゥが村から出るのに、私は数ヶ月かかりましたからねぇ(前述)。そっからちょっとストーカ的(爆)LOVEもあるけど、「300」を彷彿するようなバトルで盛り上がります。筋肉祭り!な映画でもあるかも。バーフバリは怪力・超人…凄いぞ。骨はアダマンチウム合金かもしれん、折れない。
ここでのヒロインはアヴァンティカ。少ない観賞のインド映画だけど、総じて女は強い。身も心も。
bali5デーヴァセーナを救え→から物語は大河ドラマになっていく。猛者なじじいカッタッパと知り合い、自分の本当の父の話を聞くことになるんだけどね。親子バーフバリは、同じ俳優さんでバーフバリでしょ、名前がマヘンドラにアマレンドラ・・なんか似てるからっ!混同するのは1だけですけどね。
戦闘シーンは、銃撃戦がない好きなタイプなのでコーフンする。メイキング観たけど(ちゃっかり円盤購入)ロケにエキストラがもの凄い規模と人数で行われてた。CGばっかじゃないよ。
え?「ここで終るんかいっ」ってとこで1は終わっちゃうんでつづきが観たくなる。→Blu-ray到着→鑑賞後「完全版」へGO
bali22は、エンジン大全開になってしまいます。
私らマヒシュマティ王国の民ぞ。バーフバリ!バーフバリ!とかさぁ、一緒に叫びたくなるわさ。絶叫上映・・羨ましすぎる。「絶叫上映」「爆音上映」どっちでもいいからそっちで観たかった。ロールにIMAX、お高いがこれでもいいし。
冒頭エピで、きゃぁ〜
国母シュヴァガミ様の目力はともかく権力者感はすごい。bali4実の息子を選ばずに資質でバーフバリを次期「王」に選ぶところもえらいのだけど…。女は強い。
アマレンドラ・バーフバリの父王は出てこないけど、シュヴァガミ様の旦那の弟でこの辺りから愛憎ドラマは端を発してるんだなぁ。長男より次男かよっみたいな戦国武将思い出すやん。
バーフの従兄でシュヴァガミ様の息子バラーラデーヴァが、1・2を通じての悪役になる。bali6バーフの両親が他界したためシュヴァガミ様が母として育てバーフは弟。彼もバーフバリ級の超人やな。彼の存在感もあってこその映画だと思う。
民がバーフバリを慕うあまり、余計に暴君になったようにも思うし、女性の好みも一緒だと損だよね。
権力が欲しいタイプなのよ。
そのくせ姑息。でも、筋肉を見よ!
バーフは戴冠式のまえに諸国漫遊?で、小国クンタラ王国のデーヴァセーナ姫に惚れちゃった。1では25年の歳月が流れてすっかりおばさんなのに、めちゃくちゃキレイ。bali3そして、やっぱりとても気が強くって弓が得意。従兄のクマラがいいのよね。癒やしの人。バーフと友情深めてくの。
クンタラ王国滅亡の危機の戦闘は、LOTR二つの塔を思い出しちゃった。ダム決壊みたいなやつとか投石とか…。でも、あっあの映画を思い出すというのは人それぞれ色々あるようです。色々あるけど、『バーフバリだよ、これは』っていうのがすごいかな。
最後の戦いの中でのトランスフォーマーにはくすっと笑ったけどね。戦闘シーンに関しては、ひたすら手に汗握っていけぇ〜ですわ。誰か詳しく書いてないかなぁ。
歌と踊りは、説明的な役割もあるので唐突とかという感じは受けなかったし、ミュージカルが苦手な人でも大丈夫クラスの入りようだと思うよ。
bali1書いてて記憶として「完全版」が、もう『王の凱旋』に私はなっちゃってる。
調子に乗って2作ともBlu-ray買っちゃったけど、両方「完全版」出ちゃったら、LOTRと同じように買ってしまうだろーなー。特典は少なめだったので、あれほど高くにはならないとは思う。オマケつけるんならサントラでもええで(コアなファンはもってるだろうな)。
インドは、確か女性の肌の露出とか性行為とかの規制が厳しいような記憶があるのですが(衣装は結構エロかったりするよね)、戦闘に関しては激しい。日本でもレーティングGですが、しょっちゅう血は飛ぶ、首は飛ぶ。地上波放映無理かもね(笑)
あたしゃ、血も出ないような戦闘はおかしいと思うから、いいんだけどね。(血まみれ好きだけどぉそじゃなくて、戦闘ってぇのは残酷なもんですわよ)
戦闘シーンは、誰か書いてるんじゃないかと思うので、あんまり書かないでおこうとは思う。もう凄いっす。映画版コナン君なんか目じゃない(どういうたとえだ)。
LOTRの戦闘シーンが、私の基準になってたもんで『こーゆーのが観たかった』んです。
で、泣けたし。感情観揺り動かされる。この辺りのドラマ性もうまいのよね。
荒唐無稽・ありえないという事はいっぱいあるけれど、世界観が神話的で独特なバーフバリの世界のため全然気にならない。完全版でカッタッパの歳がわかるんも、え?化けもん?も結局そうだ神話的世界だ〜になっていった。元々インドの神話の影響があるらしいし、そういう神話的ヒーロー物を目指してたらしい。
とにかく、久しぶりすぎるくらいハマる映画に出会った。

インド映画=ポリウッドってひとくくりにしちゃうけど、多国語国家であり、この映画のオリジナルはテルグ語。ヒンディー語映画がポリウッドでテルグ語映画はトリウッドらしい。インド国内で吹き替え版らしい(字幕文化じゃない)。なんか習ったなぁ。ほんでもってカースト、カッタッパが奴隷とひたすら言うてた。インドは、映画以外でもこれから注目すべき国だと思うし、ちょっと調べ直さにゃダメだなって思った次第でございます。

観ないと損するよねー。