なかなか観られなかった映画です。
世界遺産を歩くというロードムービー…
それよりも、人間ドラマがよく描けてるロードムービーですねぇ。
面白かったです。
サン・ジャックへの道 - goo 映画
公式ブログ
巡礼路は、世界遺産だそうです。熊野古道とかと同じだね。
ジャケ写のような田舎の山道が延々…一日中歩くわけです。
宿泊は、最近少なくなってしまったユース・ホステルのようなとこ。
お話の中心は、3バカ兄弟じゃなくって、
とても仲の悪い、男・女・男の兄弟。
長男と次女の口の悪いけんかは、迫力(笑)
いい歳して…
それぞれに郵便物の届くシーンは、いい感じの冒頭でした。
なんだかんだといいながら、遺産を相続するために旅にでる。
その旅は、ツアーガイドのギィと他に5名が一緒に。
このメンバーの抱える問題も、段々わかってきて、どんどん面白くなっていく。
アラブ人の少年、ラムジィは失読症で、そのことでだまされやすい。この旅も、メッカに行くつもりでいとこサイードに騙されてきたもの。(失読症のWiki 著名人にも多いです)
この旅で、字が覚えられたら…ということで、カミーユが教え始めるが…。それを見ていたクララおばちゃん、教師の精神がムクムク出て、教え始めるんだよね〜。
初めは、高校教師だし、ふつうとは違う教え方をしなければダメだし出来ないって言ってたのに。
彼女とラムジィの関わり、ラムジィとサィードの友情やら、じんわりきました。
長男も、経済的な問題はないにせよ、仕事人間で薬漬け、嫁はアル中の自殺願望といった問題を抱え
旅を続けるうちに、薬が無くても大丈夫になってしまう。
冒頭で、15分も歩けないようなことを怒鳴っていたのに。
長兄らしく、しめること言ってくれちゃうしね。
人間らしく(?)変化してた。
末弟は、アル中で文無しで、なぜか女にはもててたけど…。
酒をやめさそうとしたのは、上の兄姉だった。いいねぇ。
ガイドのギィが、いいんだよね〜。冷静にみんなを見据えているようで…。でも、最後の方は、くふっときたけど。
初めは、ぎくしゃくしていたメンバーも、寝食をともにし、一緒に歩き、苦しみとか痛みを分かつうちに、不思議な関係になってく。
その有様が、自然で、くすくすしながらもじんわりな感じ。
サンジャックという聖地に行ったからではなく、一緒に歩いたからだよね。
最近、巻き爪が悪化してて、あたしゃー長く歩けませんだ!
まじ、痛いよ…(хх。)