第22回ブログDEロードショーの作品です。(9/23〜25)
選んで下さったのは、陽面着陸計画のなるはさんです。
ペドロ・アルモドバル監督の作品は、何作か観ているのですが、これはストックに入っていたものの、つい後回しで「まだ」だった作品で、いい機会になりました。
監督は、ゲイな方です。そして、女性の描き方が特徴的です。女性讃歌の監督さんともいえるんでしょう。
オール・アバウト・マイ・マザー
原題/英題:TODO SOBRE MI MADRE /ALL ABOUT MY MOTHER(98’スペイン)
監督・脚本:ペドロ・アルモドバル
製作総指揮:アグスティン・アルモドバル
撮影:アフォンソ・ビアト
編集:ホセ・サルセド
音楽:アルベルト・イグレシアス
上映時間:101分
出演:セシリア・ロス、マリサ・パレデス、ペネロペ・クルス、アントニア・サン・フアン、ロサ・マリア・サルダ、他
マヌエラ(セシリア・ロス)は、女手ひとつで息子を育てた。だがある日、大女優ウマ・ロッホ(マリサ・パレデス)にサインをもらおうと道路に飛び出した息子が交通事故で死亡。息子の死を別れた夫に知らせようとマドリードからバルセロナへ来たマヌエラは、ふとしたことからウマの付き人になる。同時に、妊娠したシスター・ロサ(ペネロペ・クルス)と同居を始める。ロサは実はマヌエラの元夫の子どもを妊娠していたのだ。赤ん坊が生まれるが、エイズに感染していたロサは死ぬ。葬式の席で、すっかりゲイになった夫に再会し、息子のことを話すマヌエラ。ロサの母親が赤ん坊がエイズ感染していることを恐れるので、新しい息子を守るため彼女は再びマドリードに戻る。数年後、エイズウイルスを克服した子どもを連れ、またバルセロナへやってくるマヌエラ。今度の旅は希望に満ちた旅だった。
オール・アバウト・マイ・マザー - goo 映画
展開が早い。
息子エステバンとの永遠の別れから、彼の父親を捜すためにマドリードからバルセロナへ。
このバルセロナで、旧友や新しく出会う女たち。
アルモドバル監督作品は、クセがあるかもしれない。
移植コーディネーターでもあったマヌエラが、息子を目の前で事故で失い、動揺しながら移植の同意書にサインをする。数時間前まで、サインをもらう方だったのに。
その日付が、9/26だった。
息子は、自分の父親や出生について、この後に母から聞くはずだった。
この息子目線で、母親のことが描かれるのかなと思ったら、早々の退場で、え〜そんなぁ。
息子の心臓を移植された人の退院をそっと見守ったり…なんて描写もあったが、マドリードのパートはそんなにもいらなかったようにも思えた。けれど、これまでの人生を考えると対局なのかもしれない。
息子の存在すら知らなかった別れた夫を探し、バルセロナへ。
そこで向かった先は、アヤシい「野原」。ここに父親がいるんかいな?と思いきや、お友達アグラードでした。乳房とペニスのある友だちね。
二人で別れた夫を探しに行き、シスター・ロサと出会う。
ウマのこと書くのを忘れたなぁ。
大女優ウマの演じる「欲望という名の電車」を観たあとに、彼女のサインを貰おうとした息子は、後続の車にはねられてしまう。
そのウマの観劇が、バルセロナにも来ていた。
監督って劇中劇が好き?
ウマの可愛がっているステラ役の女優ニナ。ウマとニナの親子のようにもみえる関係。
ロサとその母の関係。
そして、妊娠しているロサ。ロサのお腹の父親は、別れた夫でもあった。
キーは、「母」なんだなぁ。
マヌエラがウマの楽屋を訪れたりしたのは、私、ちょっと恨み節?とも勘ぐったのだが、そうではなかった。
マヌエラは、ウマの付き人として働くことになる。
心のの奥に哀しみいっぱいのマヌエラに、出会ってすぐにウマもロサも心を開いている。多少、スペイン人気質もあるかもしれないけれど、心というみえないものはそういうものなのかもしれない。
重くなりがちな根底が、メリハリのある色彩や女たちの明るさで軽く感じる。
最初にも書いたけれど、展開が早く、あっという間にロサの出産になったりする。けれど、心の葛藤や絆は見え隠れするせいか、テンポがいい映画なんだよね。
特にアグラードは、その辿った道もあり、下ネタ満載です。私は、全然平気だし、女子会に下ネタ大好き女史がおられると凄い事になりますで…(男性には聞かせられません)。
下ネタを言えるものほど、実は内部はそうでもなかったりするもんです。性に淡泊だったり、純だったりします。
性の話題は、慎みと開放との線ひきが難しい。
マヌエラと別れた夫エステバン、息子エステバン、ロサの残したエステバンとややこしい話でもあるけれど、彼女の母性なんだろうなぁ。
別れた夫がバイセクシャルであったから、エイズの問題も絡んでました。
ものすごく感想が書きにくいなぁ。
二時間近く映画を観る事をあんまりしてなくって、集中力がないんだけど、ひきつけられるものは多かったし、からっと女とゲイを描く監督だしね。
マヌエラを中心として、いろんな乳房を持つ人たちの物語であったようにも思います。
ゲイのでてくる映画は、好き。マイノリティとある呪縛をもった人なのか、妙に強さを感じてしまう。
選んで下さったのは、陽面着陸計画のなるはさんです。
ペドロ・アルモドバル監督の作品は、何作か観ているのですが、これはストックに入っていたものの、つい後回しで「まだ」だった作品で、いい機会になりました。
監督は、ゲイな方です。そして、女性の描き方が特徴的です。女性讃歌の監督さんともいえるんでしょう。
オール・アバウト・マイ・マザー
原題/英題:TODO SOBRE MI MADRE /ALL ABOUT MY MOTHER(98’スペイン)
監督・脚本:ペドロ・アルモドバル
製作総指揮:アグスティン・アルモドバル
撮影:アフォンソ・ビアト
編集:ホセ・サルセド
音楽:アルベルト・イグレシアス
上映時間:101分
出演:セシリア・ロス、マリサ・パレデス、ペネロペ・クルス、アントニア・サン・フアン、ロサ・マリア・サルダ、他
マヌエラ(セシリア・ロス)は、女手ひとつで息子を育てた。だがある日、大女優ウマ・ロッホ(マリサ・パレデス)にサインをもらおうと道路に飛び出した息子が交通事故で死亡。息子の死を別れた夫に知らせようとマドリードからバルセロナへ来たマヌエラは、ふとしたことからウマの付き人になる。同時に、妊娠したシスター・ロサ(ペネロペ・クルス)と同居を始める。ロサは実はマヌエラの元夫の子どもを妊娠していたのだ。赤ん坊が生まれるが、エイズに感染していたロサは死ぬ。葬式の席で、すっかりゲイになった夫に再会し、息子のことを話すマヌエラ。ロサの母親が赤ん坊がエイズ感染していることを恐れるので、新しい息子を守るため彼女は再びマドリードに戻る。数年後、エイズウイルスを克服した子どもを連れ、またバルセロナへやってくるマヌエラ。今度の旅は希望に満ちた旅だった。
オール・アバウト・マイ・マザー - goo 映画
展開が早い。
息子エステバンとの永遠の別れから、彼の父親を捜すためにマドリードからバルセロナへ。
このバルセロナで、旧友や新しく出会う女たち。
アルモドバル監督作品は、クセがあるかもしれない。
移植コーディネーターでもあったマヌエラが、息子を目の前で事故で失い、動揺しながら移植の同意書にサインをする。数時間前まで、サインをもらう方だったのに。
その日付が、9/26だった。
息子は、自分の父親や出生について、この後に母から聞くはずだった。
この息子目線で、母親のことが描かれるのかなと思ったら、早々の退場で、え〜そんなぁ。
息子の心臓を移植された人の退院をそっと見守ったり…なんて描写もあったが、マドリードのパートはそんなにもいらなかったようにも思えた。けれど、これまでの人生を考えると対局なのかもしれない。
息子の存在すら知らなかった別れた夫を探し、バルセロナへ。
そこで向かった先は、アヤシい「野原」。ここに父親がいるんかいな?と思いきや、お友達アグラードでした。乳房とペニスのある友だちね。
二人で別れた夫を探しに行き、シスター・ロサと出会う。
ウマのこと書くのを忘れたなぁ。
大女優ウマの演じる「欲望という名の電車」を観たあとに、彼女のサインを貰おうとした息子は、後続の車にはねられてしまう。
そのウマの観劇が、バルセロナにも来ていた。
監督って劇中劇が好き?
ウマの可愛がっているステラ役の女優ニナ。ウマとニナの親子のようにもみえる関係。
ロサとその母の関係。
そして、妊娠しているロサ。ロサのお腹の父親は、別れた夫でもあった。
キーは、「母」なんだなぁ。
マヌエラがウマの楽屋を訪れたりしたのは、私、ちょっと恨み節?とも勘ぐったのだが、そうではなかった。
マヌエラは、ウマの付き人として働くことになる。
心のの奥に哀しみいっぱいのマヌエラに、出会ってすぐにウマもロサも心を開いている。多少、スペイン人気質もあるかもしれないけれど、心というみえないものはそういうものなのかもしれない。
重くなりがちな根底が、メリハリのある色彩や女たちの明るさで軽く感じる。
最初にも書いたけれど、展開が早く、あっという間にロサの出産になったりする。けれど、心の葛藤や絆は見え隠れするせいか、テンポがいい映画なんだよね。
特にアグラードは、その辿った道もあり、下ネタ満載です。私は、全然平気だし、女子会に下ネタ大好き女史がおられると凄い事になりますで…(男性には聞かせられません)。
下ネタを言えるものほど、実は内部はそうでもなかったりするもんです。性に淡泊だったり、純だったりします。
性の話題は、慎みと開放との線ひきが難しい。
マヌエラと別れた夫エステバン、息子エステバン、ロサの残したエステバンとややこしい話でもあるけれど、彼女の母性なんだろうなぁ。
別れた夫がバイセクシャルであったから、エイズの問題も絡んでました。
ものすごく感想が書きにくいなぁ。
二時間近く映画を観る事をあんまりしてなくって、集中力がないんだけど、ひきつけられるものは多かったし、からっと女とゲイを描く監督だしね。
マヌエラを中心として、いろんな乳房を持つ人たちの物語であったようにも思います。
ゲイのでてくる映画は、好き。マイノリティとある呪縛をもった人なのか、妙に強さを感じてしまう。