春の嵐でお外に出るなってことだったし、十分な昼寝を貪ったわ。そんな呑気な私ですが、各地の被害はどうなんでしょう。しっかり目覚めてくると心配になります。
WOWOWで放映していたので観ました。前編の方は、ちょっと前に少し観てあったんですが、後編も放映つうことで結局一気観みたいなもんです。
少女マンガの原作ということで、気持ちをオトメに振り切って、きゅん♪
気持ちの振り切り、成功しました(笑)保育園時代から20年は、どっぷり少女マンガを読んだりしてましたが、どっちかというとマニアックな方が好きでしたけど。
bokuragaita1僕等がいた 前・後編
監督:三木孝浩   
製作:市川南、豊島雅郎、小林昭夫、都築伸一郎、藤島ジュリーK.、畠中達郎   
プロデューサー:川田尚広、山崎倫明   
企画プロデュース:荒木美也子、春名慶、臼井央   
原作:小畑友紀『僕等がいた』(小学館)
脚本:吉田智子   
撮影:山田康介   
音楽:松谷卓   
音楽プロデューサー:杉田寿宏   
主題歌:Mr.Children『祈り〜涙の軌道』『pieces』
助監督:猪腰弘之   
上映時間:前編123分/後編121分
出演: 生田斗真、吉高由里子、高岡蒼佑、本仮屋ユイカ、比嘉愛未、須藤理彩、麻生祐未、柄本佑、他
bokuragaita2北海道・釧路に暮らす高校2年の七美(吉高由里子)は、クラスの人気者の矢野(生田斗真)に思いを寄せるように。ふと寂しげな表情を見せる矢野は、かつて事故で失った年上の恋人への思いを引きずっていた。それでもいちずな愛をぶつける七美に、矢野も心を開いていくが……。
高校2年生の冬、矢野(生田斗真)は家庭の事情で釧路から東京に転校するが、彼と七美(吉高由里子)は再会を誓い合う。それから数年後、就職活動に明け暮れる七美をそばで支えてくれたのは矢野の親友である竹内(高岡蒼佑)だった。最初は遠距離恋愛を続けていた二人だが、ある日突然矢野はぷっつりと消息を絶ち、音信不通のまま月日だけが流れていった。
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別に涙腺崩壊とかはなかったわよ。
ちょっときゅんしました。若いっていいねぇ〜ハハハ
bokuragaita4若者の恋愛物語として、実は捉えていなかったせいかもしれません。
「過去」と向き合うことに関して、きゅんしたかな。恋愛じゃなくってもね。
長く生きてりゃ、色んな過去があるっていうもんです。
前編では、七美と矢野の高校生の恋模様と矢野の東京への転校まで。後編は、その6年後からはじまりその間の6年間にあったことと再会で大人の恋になります。
完全無欠な人気者矢野くんと天真爛漫な七美。
bokuragaita7矢野には、かわいい彼女奈々を事故で失った過去があり、ひきずっていた。しかも、その彼女は元カレの車で事故にあっていた。
奈々の妹有里は、矢野たちと同じクラスで矢野との間に何かがあり、第二の障害として二人に立ちはだかったりするものの幸せな時間を育んでいく。
色んなデート場面が出てきますが、実に楽しそうでいい。吉高ちゃんの笑顔はいい。
bokuragaita9矢野の親友竹内くんは、七美のことを想っているにも関わらず「いい人」です。
こーゆー人には、絶対幸せな結末を作ってやって欲しいと思う。高校生姿の高岡蒼佑は、ちょっとおっさんくさかったけど(笑)
そして、矢野は母の離婚から釧路を離れることになる。
二人が恋人同士として幸せにつきあっていた時期っていうのは、意外に短いと思う。
bokuragaita10この映画が観やすかったには、俳優の力もおおいにあって、上手く配置されてる。
7年にわたるものなので、年齢差もあるし、内面の葛藤もあるし。
音信不通になって数年ー次の恋を求めるでしょう、普通はね。すぐ間近にもあるというのに。
音信不通になったわけはなんだ?というのが、関心の的になるわけで、前編は七美に視線がいきがちでしたが、後編は矢野ですね。
bokuragaita8東京に行ったのって風水が悪かったのか、押し寄せるのは矢野を苦しめることばかり。
こういう展開は苦手だけどね。
母のリストラによる家計の窮乏から母の発病。
ガンだって…ケラケラと笑う母親は、どこか七美に重なるようなとこもある。感情を押し殺して笑う。
そして、彼の出生の複雑さは、嫌ですねーこういうパターン(笑)
bokuragaita5一番苦しいときに、一番分かち合いたい人に言えない…良く言えば、相手の幸せを考えての気遣いともいえるんですけどね。そこが、すれ違いのはじまり。
精神的に追い込まれた母親は、彼を離そうとしない。それを振り切り七美に会いに行こうとしたとき、母親は自殺をしてしまう。矢野は、再度、同じ心の傷を負わされてしまう。ここらの暗い生田斗真もいいです。
母親役の麻生さん、いい女優さん。きれいな女優さんから、おかあさんにシフト。朝ドラ「カーネーション」ではお祖母さんまでやってました。これが、かわいいおばあちゃんだったんだよね。
東京での矢野の同級生千見寺が、七美と同じ就職先になり、東京時代を知ることになる。千見寺もまた矢野を密かに思ってたわけで…。
bokuragaita3このお話の人物たちは、面白いほどにしつこく想いを残し合ってる。
遍歴のある人物は、少ないんでないかい?
事故死した奈々は、二股疑惑で嫌なイメージであったが、最後の最後に有里によって、解る部分もあったのは救いか。
有里も、心を病んでて、有里の母親も病んでるわけで、奈々の彼氏だったという矢野が、振り回される筋合いはないはずなのに巻き込まれて、疲れた(笑)
bokuragaita6矢野が胸を押さえて倒れた時には、ゲッと思いました。まぁ不治の病のパターンでなくて、ほっとした。(これがくると嫌も嫌)
釧路での七美との別れを思い出すから、苦しい。そういうのは、許せる。
恋愛模様で、きゅんと切なく思えたのは、昔と変わらない雰囲気での東京デートでしょう。意を決した最後のデートだからでしょ。
七美は強い、七美が溺れているの矢野とタケの会話は、タケのいうとおり!
強い人って、思い込みはイケない。
私を強くしたのは矢野。
だから、支えがなくなったら弱くなるんだよ、矢野。わかってねぇな。
北海道と東京の遠恋って、ハナミズキ(真ん中寝てた映画)やんというのもよぎってたんですが、人物描写はこっちの方がよかったかな。
原作は少女マンガという前提で観てるし、不幸のお重重ねでも、まぁしゃーないかと。
うちの娘は、映画館で両方観てますが、後編は寝てしまったらしい。(TVや映画で一度も泣いたことがない娘です、その割にこういうのをよく見に行く)
過去とどう向き合うか、どうつきあうかといったところを、面白く観ました。
恋は、次に恋すりゃええってこと?でもそれは、前の恋より運命の人じゃないとダメなんですよ。
恋じゃないことは、どうすりゃいいのさねぇ…。
愛してほしいと愛したい人、世の中は愛して欲しい人が多いでしょう。誰も私を必要としてくれないってね。
好きだ、バカーっ!そんな時代にplayback。