水曜日の朝イチの回でコレを観た。
どうも、サイコ・キラーの出てくる映画っていうのは好きなようでして…。
マニアックな題材で、よくもまぁこんだけお客さんが入るんだなぁと思っちゃった。
映画の宣伝で、江口洋介さんや松雪さんをみて、なんか観ないとな〜と思っちゃって。
原作本があるようですが、未読です。
映画化される本は観てから読んだ方が、私には合ってます。
nouotoko1脳男
監督:瀧本智行   
製作:藤本鈴子、由里敬三、藤島ジュリーK.、市川南、藤門浩之、伊藤和明、入江祥雄、松田陽三、宮本直人   
プロデューサー:椋樹弘尚、有重陽一   
エグゼクティブプロデューサー:奥田誠治   
製作指揮:城朋子   
原作:首藤瓜於『脳男』(講談社刊)
脚本:真辺克彦、成島出   
撮影:橋本桂二、市川修、永森芳伸   
美術:丸尾知行   
撮影監督:栗田豊通   
音楽:今堀恒雄、ガブリエル・ロベルト、suble   
音楽プロデューサー:金橋豊彦   
主題歌:キング・クリムゾン『21世紀のスキッツォイド・マン』
助監督:権野元
上映時間:125分
出演: 生田斗真、松雪泰子、二階堂ふみ、太田莉菜、大和田健介、染谷将太、光石研、甲本雅裕、小澤征悦、石橋蓮司、夏八木勲、江口洋介、緒方明、山崎ハコ、大山うさぎ、池谷のぶえ、勝矢、他
nouotoko2都内近郊で無差別連続爆破事件が頻発し、路線バスが爆破される。乗客が全員死亡したその犯行に使われたのは、舌を切り取られた女性の全身に爆薬を巻きつける“人間爆弾”。動機不明の異常な事件を担当する刑事の中に、粗暴だが人一倍正義感の強い茶屋(江口洋介)がいた。犯人のアジトを突き止めた彼が現場に踏み込むと、別の男と格闘していた犯人がアジトを爆破して逃走する。茶屋が確保したその男(生田斗真)は、“鈴木一郎”と名乗った以外、一切身元不明。爆破の共犯者と見なされ、精神鑑定を受けるが、担当医師の鷲谷真梨子(松雪泰子)は彼の態度に違和感を覚える。平均的過ぎる受け答え、正確過ぎる生活行動。その様子を観察した真梨子は、一郎の過去を調べ始める。本名は入陶大威(=いりすたけきみ)。幼い頃に轢き逃げ事故で両親を亡くした彼は、大富豪の祖父・入陶倫行(=いりすのりゆき)に引き取られる。ところが、倫行は息子夫婦を失った怒りから、並外れた知能を持つ一郎を、人間らしい感情を持たず、正義のために犯罪者を抹殺する殺人ロボットに鍛え上げたのだ。そんな彼は周囲から“脳男”と呼ばれるようになっていた。だが真梨子は、どんな人間でも必ず人間性を取り戻せると信じていた。一方、茶屋も“一郎は犯人を殺そうとしたのではないか”という仮説に辿り着く。そんな中、一郎を移送していた護送車が、緑川紀子(二階堂ふみ)と水沢ゆりあ(太田莉菜)の2人組に襲われる。一郎を出せと要求する彼女たちこそ連続爆破犯だった。争いの中でゆりあが一郎に撃たれ、仕掛けられた爆弾によって護送車が爆発。混乱に乗じて緑川と一郎が逃走する。1週間後、姿を現した緑川が、真梨子を人質に取って病院に立て籠もる。病院中に仕掛けられた爆弾に翻弄される警察。そこへ、緑川を抹殺するため一郎が姿を現す。様々な想いが錯綜する中、一郎と緑川の死闘が幕を開ける……。
公式サイト
脳男 - goo 映画

悪の教典」は、サイコってハスミンくらいなもんでしたが(変態はべつ・笑)、この映画は爆弾魔のコンビと幼児虐待者と脳男と4人はでてくる。(楽しそうに言うな)
nouotoko10対峙するのが爆弾魔ということで、邦画には珍しいほど爆発しまくりでした。だから、ダイ・ハードは、観なくていいやって思ったのかもしれないなぁ。
BOMPですわ〜。
主人公の特異性のひとつである「痛みを感じない」といえば、私の中ではニーダーマンです。(ミレニアム23)容貌がかなりソフトよねぇ。ふふ
これに加えて感情もないのですが、見ただけで何でも覚えてしまうほどの高度な知能をもっています。ゆえに、機械のよう。人間らしく会話できるようには、インプットされてます(笑)それでもその会話は、なんか変なのだ。うちのiPhoneのsiriよかは、普通ですけどね。
nouotoko5脳内麻薬も出まくりってことなんで、火事場の馬鹿力が平常っていう風に捉えたらいいのかな。身体能力も凄まじいものがあるようです。五感も鋭いの。
体内時計が正確すぎるほど正確で、同じ時間にトイレやトレーニングという癖をつけられています。
そんな彼は、爆弾魔ではなかった…。
ひき逃げ事件で両親を亡くし、幼い頃に富豪の祖父にひきとられ、特殊な教育というか訓練を受け、悪人を抹殺するマシンと化した。
nouotoko7生田クンが、なんか変わった役をやるというニュース記事を読んでいたんですが、「悪の教典」とかぶって思い込んでましたが、一部「デクスター」なわけですな。
鷲谷真梨子センセは、バスに乗り遅れてしまい、中の小学生に笑われていたのも束の間、そのバスが爆発してしまう。
舌を切り取られ爆弾を身体に巻かれた人間が爆発するという事件が多発し、熱血刑事茶屋は新米(広野)とともに犯人のアジトに行き着く。
そこにいたのが、自称鈴木一郎、脳男。彼が出てくるまでが長かったなぁ(笑)
nouotoko9鷲谷真梨子センセの精神鑑定にいって、彼の正体が明らかになっていくわけで、真の犯人たちは、誤認逮捕の彼に興味を持ち、診断内容が筒抜け状態。
徐々に、不気味さを加速する爆弾魔コンビ。
ほんとに、二階堂ふみちゃんの怪演は、いやらしくてよかったです。狂ってる感が強くって!
彼女の境遇も、脳男と共通するところもあったりするものの、彼女には独特の感情がある。ふみちゃん、エクセレントね。(悪の教典にも出てたなぁ、染谷くんも)
新米じゃないのに新米と呼ばれる刑事くんが、可哀想なんです。ぼっこぼこですやん。
nouotoko4震災事によく流れていたACのCMで、席を譲る少年だった大和田健介くんですが、これでもかの処遇にすっかり覚えてしまいました。格さんの大和田伸也さんの息子さんです。美味しい役どころかな。
江口さんの熱血刑事は、ちょっとしんどい。
ほとんど喋らない、表情がないという脳男との対比で、そういう役回りなのかもしれないし、冷静な切れ者だったら彼の目的をもっと早く察知してただろうとも思われるし、その役目は松雪さんなんで、しょうがないかな。救命医師でもよかったんよ(爆)
nouotoko3鷲谷真梨子の家族背景も、特殊なものがあり、彼女の特別な病的犯罪者は彼女の弟を殺した犯人でもあった。ちょっくら、この辺は詰め込みすぎの感もあったのですが…。
一郎の中に人間らしい感情が残っていると信じている点は、邦画らしいとも思えました。母親とのことも。
生田クンも、鍛えられた身体とともに、動揺しない表情やまばたきの少なさなど、サイボーグのような人間をよくやったなと思います。
この人、えらくイケメンにみえるときとそうでもないときもあるんですが、今回はイケメンに見える事が多かった。鼻がすごいな(笑)ニーダーマンの容姿のモンスターっぷりを考えると、こっちの方がいいわ、なんちゃって。実際、一般人にすると脅威を感じる存在でもあるよね。
必殺仕事人みたいなもんなんだけどねぇ。
nouotoko6染谷くんが、山田くん並の変態系なんですけど(「悪の教典」がすてきです)、行為自体は描かれてないですし(児童にたいしてだし問題だわなぁ)、
やはり、水曜日に観ている映画なので、女性が多かったのですが、ちょっとキツいシーンがあったねという声も聞きました。(そう?)
生田クンは、結局正義よりの人物であったことから、二階堂ふみちゃんに目がいっちゃうよな。悪い人の方が目がいきやすい。狂気度も、おいおいですし。
この二人のサイコな演技は、見所だと思います。
爆弾を取り付けられた人の姿は、SAWシリーズでしたなー。
観る人を多少選ぶ映画だけど、若者たちの演技は光ってます。