珍しく原作をかじってあった映画です。
コミックをレンタルしました。(買ってないわ)呑気なもんでギリギリになってからという人です。ヤマザキマリさんの間にはさんであるエッセイ(?)が、あんまり読めてないのが心残り。コミックを読んだときは、笑いまくってたんですが、映画はハテサテ。
ローマ人の主要メンバーは、全て日本人の濃い顔の俳優さんというので、話題になりました。キャスティングで笑ったな。私が読んだとこら(I〜IV)までは、上戸彩の役どころは別キャラ?ここまで絡んでましたっけか?
観ると、お風呂にのんびり入りたくなる映画!
tr1テルマエ・ロマエ
監督:武内英樹   
製作:亀山千広、市川南、寺田篤、浜村弘一   
プロデューサー:稲葉直人、菊地美世志、松崎薫   
原作:ヤマザキマリ   
脚本:武藤将吾   
監督補:洞功二   
撮影:川越一成   
美術:原田満生   
衣裳:纐纈春樹   
編集:松尾浩   
音楽:住友紀人   
テーマ曲:ラッセル・ワトソン『誰も寝てはならぬ』
助監督:野尻克己   
上映時間:108分
出演: 阿部寛、上戸彩、北村一輝、竹内力、宍戸開、笹野高史、市村正親、キムラ緑子、勝矢、外波山文明、飯沼慧、岩手太郎、木下貴夫、神戸浩、内田春菊、松尾諭、森下能幸、蛭子能収、他
tr2古代ローマの浴場設計技師ルシウス(阿部寛)は、生真面目すぎる性格から時代の変化についていけず、職を失ってしまう。落ち込んだ彼は、友人に誘われて公衆浴場を訪れるが、そこで突然、現代日本の銭湯にタイムスリップしてしまう。そこで出会ったのは、漫画家志望の真実(上戸彩)たち“平たい顔族”、つまり日本人だった。日本の風呂文化に衝撃を受けたルシウスは古代ローマに戻ると、そのアイデアを利用して大きな話題を呼ぶ。タイムスリップを繰り返すルシウスは、ローマで浴場技師としての名声を得ていくのだが……。風呂を愛する2つの民族が時空を超えて出会った時、世界の歴史が大きく動き出す。
公式サイト
テルマエ・ロマエ - goo 映画

のだめのキャスト設定と似たよーな感じ(竹中直人やウェンツ、ベッキーが外人役ALL日本語)やなぁと思ったら、のだめの劇場版の監督さんだったのね。のだめのキャスティングは、TVドラマからもだったけど、あれをまんまと使ったような気がしないでもない(笑)
tr3阿部寛サンは、気に入ってる俳優さんですが、ローマ人役っていうのは最初聞いたときは笑ったわ。
しかも、お風呂が舞台でもあるだけに、異常にヌード♪
コミックを読んだときに、うわっ☆映画はどうすんだ?と思っちゃった。阿部さん、お尻丸出しでがんばってくれはりました。
コミックで、日本人を表現している平たい顔族っていうのが、ツボでしてん。
ルシウスが最初にタイムスリップする銭湯のお客さんが、そのものです。
tr9tr4画像の左のいか八郎さんね、漫画みたいな顔してるよ。
ルシウスの大事なとこは、見えそうで見えない角度っていうのが、映画はお上手でした。
うちの実家は、家にお風呂があったんですが、結構長い間冬場は近所の銭湯に行ってました。だって、寒い道を歩いて行くけど、暖まるから。たまに、乳飲料や焼き芋を買って貰うのが嬉しかった。
今は、もう銭湯はなくなってます。時代を感じますね〜。
tr6古代ローマ人のルシウスが、日本の風呂などの文化に触れ…ってことで、たぶん日本独特なんだろうな事柄が色々出てきます。
共に、ルシウスの生きた時代の文化や政権などについても、触れることが出来ます(ほんとかぁ?)古代ローマも、お風呂好き。
最近うちんちはお風呂につかんないことが多い。ほとんど、シャワーで終りなんだよねー。一旦、入ると私は長いし…寝ているし(^◇^;)
ローマのセットは、いやに凝ってるなぁと思ったら、イタリアのチネチッタのオープンセットだそうで、あの「ROME」のドラマのセットが残っていたのを使ったそうな。そういえば、そうだったかもって思う。映画並み以上の作り込みなんで、興味のわいた方はどうぞ(ただし色んな面でR指定ドラマ・爆)。
tr8当たり前に思っている独特の日本文化やちょっとだけ日本人気質のいいところを描いていて、日本人からしても、見直すところにはなってるかも。
震災のときの被災者の素晴らしい品格や日本のカルチャーに対する諸外国の反応やらで、改めて日本人も日本人である誇りみたいなんを感じている事が多いような気がします。結構、ネットで目にするんですよ。
あたしら若い頃なんて、欧米崇拝ばっかでしたからねぇ。
和製なんとかは、ダサいみたいなね。(そのくせ、食べ物や製造もんは日本製がよかったのは変わりはない)
敗戦国っていうのは、私の時代は薄れてるし、私自身はあまり思ってなかったけれど、容姿に関するコンプレックスも大きいかもしれません。顔が薄い、足が短い、メリハリボディじゃないとかさー。言葉の壁もあるし。
ディスカバー・JAPANっていうJR(国鉄)のCMもあったけど、本当に今がそうなんかも。
tr7映画自体は、まぁまぁかなぁ。
今年の日本の上映作品の上半期のナンバー1ですけどね。コメディ・テンポがもうちょっといいといいのになぁって思った。
タイムスリップの時って、凝ってるんだけど、微妙に長いし、毎度飽きます。いかにも人形のルシウスとかは、ふきだしたけど。うん、セットでもちゃっちいセット(いかにも発泡?)と豪華なセットと色々あるんで、一人ツッコミ。
ルシウスと真実の別れのシーンに、蝶々夫人を持ってくるあたりの音楽はよかった。オペラもいい。もうちょっと、音楽も欲しかったなぁ。
竹内力は、平たい顔族側だったんだねぇ。意外でした。百人隊長くらいしてもいい感じよ、ほんと。
tr5宍戸開や北村一輝、市村正親のローマ人トリオも、違和感ないし。宍戸開の顔を見てたら、室伏さん思い出した。彼も出て欲しかったねぇ(笑)
上戸彩ちゃんも、ボケ加減がよかったかな。
入浴シーンはあれど、サービスはそこまでっていうのが、男性には残念でしたかねぇ?
ケロリンの洗面器やシャンプーハットが妙に懐かしかったわぁ。シャワートイレは、もう無いと困る存在。ちゅうか、古代ローマの人って、海綿で拭いてたんですか…知らなかったわ。
ルシウスの寝取られ話は、あっさりしちゃったんだなぁ。
原作の持ち味を生かして、まずまずな映画だったと思います。