この映画、以前から予告で気になっていた。
当時、新作はあまり借りない主義だったからねぇ。(ウソみたいでしょ)
後回しにすると、こういうことになるのらっ!
ハビエル・バルデムが、「ノーカントリー」で一般的に有名になってしまったが
「ノーカントリー」は、まだ観ていないし、私にとっちゃー
ハモンハモン」での、全裸でぶらぶらしながら闘牛してた濃い顔の人である!
濃い顔は、変わらずですが、すごい老けメイクです。
3作続けて、スペイン語映画ですねぇ、偶然なんですが…(笑)
話は。「泣ける映画」のとこにあっただけあって、かなりじーんときました。
原題:Mar adentro 英題:The Sea Inside(04’スペイン)
監督:アレハンドロ・アメナーバル
収録時間:121分
レンタル開始日:2005-10-05
海の事故で、首から下が不随となったラモン・サンペドロは、26年間をベッドの上で過ごし、その年、自ら命を絶つ決断をする。人権支援団体で働くジェネ は、ラモンの死を合法にするため、弁護士のフリアの協力を仰ぐ。法廷へ出る準備を進め、ラモンの話を聞くうちに、フリアは強く彼に惹かれていった。ある日 フリアは、ラモンの家で発作に倒れる。不治の病に冒されたフリアは、やがて自らも死を望み、ラモンの死を手伝う約束をする。
海を飛ぶ夢 - goo 映画

実在の人物ラモン・サンペドロの手記「レターズ・フロム・ヘル(Cartas Desde El Infierno/letters from Hell)」が、元になっています。
テーマが、「生」と「死」に関わることで、尊厳死について。
非常に重たいテーマです。
私も、父の死を目の前で体感し、母の認知症に十年以上。
自分も、「死」について考えない事もない年齢です。
人間なんて、明日死ぬかもしれないと痛感します。

umitobbi2umitobi4彼自身の視線からでなく、色々な視線からこの問題について考えられるようなつくりになっていたのじゃないでしょうか。
この問題だけでなく、愛する事についても色んな面をみせてくれました。
女性たちとの愛はもちろん、家族の様子も丹念だし
家族間は、ときおりコミカルでもあり、テーマの重さを緩和させてるようにも。
ちょっとした仕草が、気持ちとして伝わってくる。
とりわけラモンは、顔だけ。ハビエルさん、すごい目力!
彼の想像シーンは、秀逸です。
美しいです。
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生きる権利と義務で生きるの感覚の差異。
誰しも、
もし自分が認知症や植物人間にもしなったら、
尊厳死させて欲しいと思っていると思う。
ラストのフリアが、脳血管痴呆症でジュネもわからなくなった様子を見て
どうしても、母親を重ね合わせてみてしまう。
もっと進んだ状況でもある母…、
望んでいたことなのだろうか?
出来る限り、亡くなった父の意志のようにしてあげたいと思ってるのですが…。
たまにみせる笑顔が消えないようにと。
そんなことを考えていたら、私にとっては泣ける映画ではなかった。
しかしながら、この映画は観た方がいい映画だとは、思います。
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