私は、映画館で邦画は、この5年ほど年に1本づつしか観てない。今年は「冷たい熱帯魚」を観られなかったんで、観ないかもなとも思ってた(「一命」はどうだろ?)。
この映画、気になってはいた。たまたま目にした向井理さんのインタビュー記事で、「ボランティアは自己満足の部分があってもいいと思う」てな内容があって、同調してしまった。私は、以前、福祉系のボランティアのグループに参加していたから。参加の動機も、時間の余裕が少しあったこと、自分が出来ること、在宅で出来る、子供に役に立つかも…などで、志はひとかけらもなかった。
その頃のことを思い出したから…。
主演は、旬のひと向井理。映画の中で、イケメン担当は彼ではない。
映画は、観てよかった〜。
bokuseka1僕たちは世界を変えることができない。But we wanna build a school in Cambodia.
監督:深作健太   
製作:香月純一、木下直哉、重村博文、日達長夫、塚本勲、北川直樹、喜多埜裕明、堀徹、伊藤伸彦、小野田丈士、古玉國彦、渡辺万由美   
プロデューサー:佐藤現、服部紹男   
企画:黒澤満   
企画・プロデュース:近藤正岳   
原作:葉田甲太『僕たちは世界を変えることができない。But, we wanna build a school in Cambodia.』   
脚本:山岡真介   
撮影:鈴木一博、赤池登志貴   
音楽:かみむら周平   
音楽プロデューサー:津島玄一   
主題歌:RAM WIRE『歩み』
上映時間:126分
出演:向井理、松坂桃李、柄本佑、窪田正孝、村川絵梨、黒川芽以、江口のりこ、黄川田将也、リリー・フランキー、阿部寛、他
バイトして、コンパに行って、ベンキョーして……不満はないけど、なんだか物足りない。これが医大に通う2年生・コータこと田中甲太(向井理)の現実だ。そんなある日、コータは郵便局に置かれた海外支援案内のパンフレットを手にする。そこには「あなたの150万の寄付でカンボジアに屋根のある小学校が建ちます」と書かれていた。頭の中で何かが弾けたコータは「カンボジアに小学校を建てよう」と知り合い全員にメールを送信。ところがコータのもとに集まったのはたったの3人。いつもの仲間の芝山(柄本佑)と矢野(窪田正孝)、そして合コンで知り合った本田(松坂桃李)だった。それでもコータは学生サークル“そらまめプロジェクト”を立ち上げ、チャリティーイベントを開催。早速、人集めのために慣れないナンパをしてみたり、地味にビラを配ったり……。本田のおかげで一回目のイベントはなんとか成功するが、カンボジアという国のことさえ知らないコータたちはスタディツアーと称してカンボジアへと飛ぶ。ところが到着したのは東南アジアの最貧国。地雷の眠る村で生活する人たち、HIV感染者の現実、そして学校に行けない子どもたち……。想像もできないような世界や現実を目の当たりにし、うなだれるコータたち。さらに日本に戻ると、思わぬ災難が待っていた。イベントに協力してくれていたIT企業の社長が違法取引の容疑で逮捕され、サークルの評判はガタ落ち。せっかく集まった仲間たちもボランティアに疑問を持ち始め、遂には仲間割れ。しかも大学の単位もギリギリアウト。「本当は何がやりたかったのだろう」と絶望の中、カンボジアの子どもたちのピュアな笑顔を思い出すコータ。果たして、子どもたちの笑顔はコータをどこへ導くのか。そしてコータは子どもたちのために小学校を建てることができるのか……。
公式サイト
それでも運命にイエスという。』原作者:葉田甲太監督によるドキュメンタリー映画
僕たちは世界を変えることができない。 But, we wanna build a school in Cambodia. - goo 映画
カンボジアwiki

bokuseka2ウルルンでの向井サンの回は観ている。ダンナがこの番組が好きでね。内容は、うるるんな方だったと思う。冒頭で、「地雷が埋まっとる」との説明で、なんぼ駆け出しの俳優でも、えっ〜〜?!と怒ってたから、よく覚えてます。おかーさんは、知っているんだろうか?とね(母目線になんでかなる)。放映されとるし、無事やんとダンナに言われたな(笑)。
考えるとその駆け出しの俳優さんが、今や顔を見ない日はないほどになってる。
やはりちょっと前の小栗旬とかと同じようなオーラだしてますね(爆)
イケメン好きな私ですが、この人の顔は特に好みではない。嫌いでもないけど。(誰もそんなこと聞いてないって)声で得してるかもね。
映画は、どこかドキュメンタリーな風も強くあります。
bokuseka3ただなんとなく過ごしていた大学生活で、合コンパーティに行っても地味な部類の彼らで、浮く。そこで、本田というクラブ系のパーティを仕切ったりしてる一見チャラ男と知り合う。彼らは医大生だし、本田は医者の息子だし、貧困家庭の息子さんではないと思う。
ある日コータが、郵便局で順番を待っているときにふと目にしたパンフが、彼らを変えていく。
とんとんと映画は進み、プロジェクトの立ち上げや手続きの細かなものはあったと思うけど、さくっといく。
bokuseka4クラブでのイベントの収益で、基金を稼ぎだして、活動はこの4人だけってことじゃないんだよね。
発起人コータがリーダーにはなっているけれど、そういうイベントは似合わない3人だ。
でもって、コータは挨拶が下手です。へたれっぷりは、笑えました。
行きつけのパブのマスターは、リリー・フランキー。医大のせんせは阿部寛(だけしかみないけどね)。
プロジェクトメンバー募集で知り合った看護大のかおりちゃんといい感じなんだけど、この恋は混線する。
かおりちゃんの勧めもあって、4人は学校が建つカンボジアに行く。貯めたバイト代を放出してね。
bokuseka8このカンボジアのパートは、台本なしの役になりきった即興台詞とリアクションがだったようで、葉田甲太さんが実際にガイドして貰ったというプティさんのガイドとともに、カンボジア・ドキュメント。ナレーションは、コータ@理。
このパートが、もうちょっと色々みたいなって思えた。ポル・ポト政権下での大虐殺やエイズの問題など…。矢野が心通わせたエイズの女性は、再訪では会えない人になってしまったりしちゃったしね。
あの辺りの国々は色んな事が大戦以降もあった。国名が変わったところもあるし、私の頭の中の世界地図は、未だにソ連があったりするから、把握できない。
それぞれの心に何かが芽生えてるなって思いました。
そんな彼らを、日本で待ち受けていたのは、苦難の連続だった。
協力者のIT企業の社長逮捕から(らいぶどあの人だよね)、ネット炎上などからプロジェクトメンバーの仲間割れ。このミーティングの時に、ボランティアに対する目線が色々違うのが、どどーんと意見が飛び交う。
ここ面白かったね。なぜ?なんのため?なぜにカンボジア?
明快なそれらしい答えは、ここで出てこないところが好感を持つ。
私は、ボランティアに入っていることをあまり言いたくない時期があった。「えらいねー」とか言われるのが嫌だった。そんなつもりはなかった。
私がやっていたのは、利用される方と直接顔を合わすことはめったになく、「これでいいの?」の連続だったし、毎回の達成感が好きだった。メンバーの人と話すのも好きだった。たまに利用者の方が、お礼のおたよりを下さり、それはひとことの「ありがとう」でも、すごく嬉しいものだった。
bokuseka5コータたちのしたことの大きさ(笑顔の量)にすると小さいものだけれど、続けてこれたのは精神的な充足感が大きかった。
運営にはお金が、少しばかり要る。公的機関からの援助はあっても、全部まかなえない。
どこか仕事感覚でやったりしていたけれど、家族の中でも批判的な人もいたしね。「お金にもならんこと」ってね。プライスレスなものの価値は、わからない人には一生わからないかもしれません。
10年ほど細々続けて、父の死から、メンバーにかえって迷惑をかけるからすっぱり辞めた。
映画を観て、また復帰したいなとも思ったけれど、やっぱり無理だな。日が取れない。(曜日が決っちゃうから)
こういうことって、無理をしてする必要は決してないのだから。
今年、日本は天災に魅入られたかのような年です。災害ボランティアの話題も、ネットでありました。阪神淡路大震災の折、彼らのゴミの問題とか態度やら問題がありました。ありがた迷惑というやつです。
そういったことも踏まえ、自己満だけでこういうことは……という由縁であるんだけれどもね。今回は、そういった詰めの甘い人が減ったようには聞いてますが…。行動を起こすことは、スゴいことだと思います。伴うリスクも考えなければならないし、相手側の目線に必ずたつことは重要だろうと思います。(私も講習うけたりしたんですよ)
それがあってこその笑顔の交換になろうというもの。
コータたちは何も高潔な人間でもなんでもないし、コータは失恋からデリヘル嬢を呼んでます。まぁ、すってんのとこで、事なきで、ただ胸で泣かせて貰ってましたが。
スケベ文化は、形を変えてなくなりませんねぇ。
原作は、そのへんもっとなんかあるようだし、下ネタ満載なようですけど…。(読んでみたいですな)
bokuseka6こういうプロジェクトは、もっと経済的にゆとりのある世代が行うことが多く、学生でもある二十歳過ぎの若者がやらないことをやってしまった。
もちろん世界は変わらない。
Butなのだ。
開校式で、再びカンボジアを訪れる彼ら。
子供たちと遊ぶ彼らは、いい顔をしている。子供たちの顔も癒される。
その後の彼らも少し語られる。
原作者の葉田さんは、今も関わっておられ、建てっぱなしでない姿勢も、嬉しかった。
主人公たちが医者の卵ということで、「モーターサイクル・ダイアリーズ」を思い出してしまった。
それぞれみんな、このプロジェクトを通し、影響を残した道を歩んでるようですね。
bokuseka7←右の人が葉田サン。若いなー、まだ。

まっ柄本祐さんは、柄本明&角替和枝の息子さんだったんですね。松坂桃李サン、窪田正孝サンも、イケてます。
この映画では、松坂桃李の本田がイケメン位置かなー。
向井サン、ファンは必見の姿があるでしょうね(ククク)。しかし、まだしばらく大学生役できそうですね。今後の作品選びが、楽しみです。
私は、涙が出たりとかはなかったんですが、自分の思いとかもあったりして、後からじんわりじんわりきたところが多かった映画でした。