コピペ日記

備忘録・メモ代わりです。意見はごく少々。

予告編だとロマンチックコメディみたいだったが、実物はなんとストーカーもののホラーといっていい話。 まあ、「アメリ」だってやたら思い込みの強いはた迷惑なキャラクターという点では同じなのだが。
(☆☆☆)


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とにかく飛んでいる鳥を至近距離から撮った映像がすべて。大画面で見ると、身体の表面の羽毛が波打っているのがわかる。あまりナレーションがないのはいい。鳥の巣がコンバインに巻き込まれる暗示や、ハンターに撃ち落とされる実写や、油にまみれて飛べなくなる映像がちょっとづつひっかかる。
(☆☆☆★★)


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一度ラップのバトルで負けた主人公がカムバックして勝つ、という筋そのものはありがちなサクセスもののようで、間にはさまるエピソードから来るアメリカ的“成功”に対する反感(ラップ自体そういうものではないか?)の印象が強いので、ラスト背を向けて終わるのが説得力がある。字幕翻訳は大変だったろうな。外人と日本人の二人の協力を得ている。逆にあまり字幕はちらっちらっとしか読まないよう心掛けた。
(☆☆☆)


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女に誘われた男がトイレにしけこんで言う「aggressiveだな」という台詞が、「イケイケだな」なんて訳してあるので、これ戸田奈津子の訳じゃないかと思ったら案の定。いまどき、イケイケなんて言いますか? アグレッシブは半ば日本語化しているし、「積極的だな」でいいじゃない。

設定に馴染んでいないこともあるが、毎度めぐるましいVFXとカッティングに傾いた演出で、大勢の登場人物や地理関係など捌き切れていない観あり。
(☆☆☆★)


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とにかく喋りっぱなし。英語の台詞の面白さがわからないと、という映画の評価は困る。女性客だらけの場内でほとんどしーん、としている(その割につまらながっているわけでもない)というのは、ね。
グラントが初めてスピーチ原稿を自分で書いて読み上げる山場の仕掛けはうまくいっている。
(☆☆☆)


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サラマンダー、つまりドラゴンをモチーフにしたところからして宗教色がずいぶん強い。孤立した砦に立て籠った一団と、そこに押し入ってくる一団というところで「マッドマックス2」を思わせる(あれも一種の神話仕立てだった)。わざわざマシュー・マコノヒーが自分のことをdragonslayerと称するし。

舞台がイギリスというのは珍しいが、そこに押し入ってきたアメリカの海兵隊が協力を強要するところ、自分たちの仲間は限りなく美化して、他者に対しての想像力をてんで欠いているあたり、やたら生々しくて娯楽映画がこんなに殺伐しているというのも、と思う。

巨大な砦や崩壊したロンドンの大オープンセットは、この手のものはおまかせのウルフ・クローガー。「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」の山場を劇中劇で再現しているバックがイコン(聖像画)だったりする。
(☆☆☆★)


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エンドタイトルを見ていたら、主役の三人のパフォーマンスは自分でやっていますという断り書きが出てきたのが可笑しい。吹き替えではないかと疑うのが増えたせいだろう。 考えて見ると、ずいぶん毒気のあるストーリー。元がボブ・フォッシーだものね。

細かくカットを割る演出なのだが、幻想と現実のカットバックなのでそれほど気にならない。特に感心はしなかったが。脚本のビル・コンドンは「ゴッド・アンド・モンスター」の「フランケンシュタイン」とその監督とを結び付けた作劇を買われたか。
(☆☆☆★)


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暗号を映像で描くのは難しいのではないかと思ったらやはり難しかった。初めに見つかる死体の山がストーリーにどう結びつくのかというあたりは良かったけれど、シンボリックに出てくる女のイメージがどうストーリーに結びつくのかなかなか腑に落ちない。なんか「恋」のフラッシュ・フォワードみたい。演劇人がシナリオを書くと(「恋」はハロルド・ピンター、これはトム・ストッパード)イメージと台詞が別々に別れていて結びつきにくい傾向があるよう。
(☆☆☆)


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腐っても鯛という感じのフリードキン演出。
終盤まったく台詞なしで追跡を見せる手腕は「フレンチ・コネクション」以来。対象がカメラに向かってさあ撮ってくれという感じで構えずに、ふっ、ふっと見失ったり、偶然のように捕らえるタイミングの作り方。ナイフの戦いで切りあうだけでなく関節技を織り交ぜるリアリティ。
(☆☆☆★★)


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映画本編よりメイキングの方が面白そう。サーフィンとその撮影技術がまず見もの。あとストーリー的にはほとんど見るとこなし。 ヒロインが一度失敗していて、それを克服して大会に出るわけだが、本番になってもびくびくしているというのはまずくないか。本番の前(テレビでは見られないところ)に克服しておかなくてはいけないはずだ。
(☆☆☆)


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刺客として育てられたのなら、誰が何のために人を殺させようとするのかという疑問を持つドラマにならないとおかしいと思うのだが、相手によって平気で殺したり、やたら悩んだり、どこが違うのかまったく押さえておらず、御都合主義から一歩も出ないで終わってしまう。

役者も演出も人が人を殺す凄みや重さがてんで出ていない。視覚的などぎつさにしかならない。斬る数増やしたからって、迫力が増すわけじゃないんだ。

上戸彩は立回り頑張っているものの、動きをピックアップしながら決めポーズをつないでいく半分アニメみたいな演出。いやな予感はあったのだが、予告編でやっていたぐるぐる縦に回りこむ遊園地の遊具みたいな動きのカットが一番よくて、それに匹敵するカットがない。
「魔界転生」もそうだが、いかにも続編を作りたそう。
(☆☆)


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予告編だと警官ではなく警備員のコンビが活躍するアクションものというのでちょっと期待したのだが、二人とも警官崩れで、ラスト警官に復帰するしで、あまり新味がない。警備員だから行動に制限が出るのかと思うと、やたらどかどか銃を撃つのも型通りだし。アメリカ映画で小味で面白いのは本当に減った。
(☆☆★★)


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見ている間、原作が第2次大戦をはさんで書かれたものだということがしきりと頭をかすめた。強い者が主人公ではないこと、指輪を獲得しに行くのではなく捨てに行く物語であること、サムが「明るい結末はない」とラスト近くで呟くように、悪者をやっつけて終わりというよくある安直なファンタジーの対極にある。権力がもたらす狂気を常に念頭にあるとともに、それを打倒する勢力についても疑念を持っている。 スケールの大きさは肝が潰れるばかり。CG技術はまことに日進月歩で、第3作ではどうなるのか。
(☆☆☆★★)


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“魔界の者”っていうのは、言ってみれば生前の意思を持ったゾンビなのだが、困ったことに作った術者の意思と関係なく勝手に動くわけで、総体としての作戦、一貫したストーリーというのがまるでない。

徳川を滅ぼしたければ、将軍のそばの人間に取りついて殺した方が早くないか。だからずいぶんとっちらかったオールスター映画、それも役者というより歴史上の人物の人気に頼ったスター映画という妙なものになっている。どうやって転生させるのかという具体的な手順の描写が抜けているのは大きな手落ち。だからますます筋がつかみにくい。

結局一番感心したのは、家康“誕生”シーンということになる。体制を作った者が体制を壊そうとする飛躍と、女の首の横から老人が産まれる(「マニトウ」か)飛躍がうまく重なった。場の設定は深作版(まじめに見ていないが)とまるで変えている。
(☆☆)


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まず、製作会社がToilet Picturesというのだから、一瞬ギャグかと思った。監督の名前の読みの同音異義語から来ているっていうけど普通つけるか? 回想シーンが多い上、馴染みのない役者ばかりなのでときどき筋が混乱する。壁に埋め込まれていた死体と携帯(ポケベルだったか)の組み合わせは、刑事コロンボにあった。元はポーの「黒猫」だろうが。 音がやたらバカでかいのが続くのは飽きる。子供が階段から転落するのをもろに見せるとか、韓国映画はけっこうどぎつい。
(☆☆★★★)


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すずきじゅんいち監督が夫人の榊原るみを主演に撮ったというだけで一種の猥褻さを感じる。
皺をはっきり写すところや、登場人物の妄想が随所に現れるあたり、暗示やかけひきの領域に猥褻さを孕ませるのが作品自体のモチーフになっている。ちょっと谷崎の「鍵」みたい。ビデオ撮りだろうが、白黒(パートカラー)なのが、暗示力を膨らませている。米倉斉加年が笠智衆と発音が似ていると思ったが、考えてみると同じ九州出身。
(☆☆★★★)


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香港映画「星願」のリメークってことになっているけど、それ以前に「幽霊紐育を歩く」とそのリメーク「天国から来たチャンピオン」と良く似た話。

違うのは、主人公が死ぬ前から彼女に恋しているというところ。観客から見ると同じなのに、死んだ後の姿が劇中の人物にとっては生前とは違うってところは、原典同様なかなか呑み込みにくい。

あと、神様とか天国とかの伝統が薄い国では、何の力で死んでもあの世に行かないで済むのかというところが弱い。
主人公がいくら死んでいるとはいえ、彼女がどう思うか想像しないでかなり非常識な行動をとるのはひっかかる。國村準にぶん殴られるところが痛快に見えてしまうのは本当は困るはず。
(☆☆★★★)


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「バットマン」からか、アメコミ原作ものもノーテンキなのからダークなのが増えたが、これもそう。盲目という設定も、最初聖パトリック教会のステンドグラスにデアデビルの血が滴り、誰が血を流させたのかという謎かけから入っていく出だしからしてあまりヒロイックではない。そのくせビジュアルはやたらめぐるましい。

聴覚が異常に発達していてコウモリみたいに音で動きをつかむので大きな
音に弱いはずが、銃撃戦や爆発のそばにいて平気というのは変。サウンドデザイン(スタッフロールで割と大きく扱われている)は見事で、DVDが出たらオーディオマニアがチェックしそう。

香港のスタントチームが参加しているが、最近増えてきたせいかアメリカナイズされてきたせいか、あまり新味はない。
(☆☆★★★)


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「木曽路はすべて山の中である」という有名な文句のナレーションから始まるわけだが、徳川から明治にかけての歴史の大きな動きは山の中まで入ってこなくて、ちらちらとその片鱗が通り過ぎるだけの、一種舞台劇的な構成をとっていて、宮島義勇のカメラもあって重量感たっぷりだが、ちょっとかったるくもある。隣の若い男の客は、途中すやすやと寝息をたてていた。滝沢修が初め折り目正しい立ち居振る舞いだったのが、歴史と権力に翻弄されていくうちラストでは発狂状態になるのだが、これが初めからファナティックになると、同じ吉村公三郎監督「襤褸の旗」の三國連太郎になる。
(☆☆☆)


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自分との戦いっていうのは、戦う方が若くて弱くないと盛り上がらないと思うのだけれど、主役が貫禄たっぷりのピカード艦長なもんで、あんまり葛藤って感じしないのですよ。

エンドタイトルが出ていても席を立つ人が少ない。出来が良くて立たないというのとは少し違う。タイトルには出ていないのに「スター・トレック」シリーズのファンってことなんでしょうかね。劇場版はたまにしか見ないもので今頃気付いたのだけれど、操縦士をやっているレバー・バートンって、「ルーツ」のクンタ・キンテやってた人?

画面がちょっと暗すぎ。デザイン感覚がどうしてもテレビシリーズから離れられないので古い感じがする。
(☆☆★★★)


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事実上のオムニバス。原作者の谷崎潤一郎らしき作家の家の女中役で、いろいろなタイプの若手女優がとっかえひっかえ現れるという趣向。作中ちょっと時代が変わっていくとナレーションで触れているが、今こんなに何人も女中を雇っている家がどれくらいいるのかとあるのかと思わせる。
家の調度の立派なこと(伊藤熹朔・美術 撮影・岡崎宏三)。あと若い女の子のありかたの変わりようにびっくり。左幸子のブキミでレズっぽい役だけは現代的。
(☆☆★★★)


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フランク・シナトラの麻薬中毒患者演技が売りの映画。製作当時('55)としてはショッキングな題材だったのだろうが(オットー・プレミンジャーはそういう素材を探してくるのが巧いので有名なプロデューサー=ディレクター)、逆にいうとそれひとつで映画一本作れてしまったのだから、今ほど深刻ではなかったということ。

身体障害者のふりをしてシナトラを引き止めているエリノア・パーカーの役は、今だとかえって描くのは難しいだろう。セット撮影主体なのだが、長いトラッキング・ショットを生かして生中継的なリアル感を出している。昔の映画のいいところで、傍役がいちいち雰囲気がある。
(☆☆★★★)


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イタリア語と英語がごっちゃに出て来て、特に英語の方に合わせていない作り方が好ましい。製作陣にシドニー・ポラックの名が見える。ケイト・ブランシェットの感情を蒸留したような演技。
随所に使われている省略法がストーリーの展開を早めるという以上に、抽象化・寓話化を助けているよう。空にヘリコプターが溶け込んでいくような名ラストシーン。
演出は「ラン・ローラ・ラン」とは別人のように集中度高し。これのように監督の遺稿が映画化されるということは割とあるが、脚本家の遺稿がされるというのは井手雅人の「女殺油地獄」くらいのもの。
(☆☆☆★)


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詐欺師の話といっても、離婚による父親の喪失と永遠の少年といったスピルバーグ的モチーフが先行していてなりたい相手にフィクションの世界だけでもなりすますコンプレックスの代償行為という描き方。

唐突だが「復讐するは我にあり」をネガとした時のポジという印象。モチーフがあまりにもろに出過ぎている気はするが。ラストの肩透かしを重ねてどーんと来る手は昔のスピルバーグだったらもっとくどくやっていただろう。

スケールからすると小品に近いが、風俗の再現や映像の質などはさすがにゴージャス。ただし、タッチとすると割と軽い。タイトルデザインは、昔のソール・バス風。
(☆☆☆)


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一作目とまるで同じパターンなので、逆にあれは一回性のアイデアだったのがわかる。CUBEに閉じ込められた連中の普段の生活がマルチスクリーンで描かれたり、物理学者やら大企業やらが思わせぶりに出てくる分、本質的な抽象性が壊れて白ける。
キャラクターに感情移入する作りではないし、やたらうっとうしいキャラが多い上、同じキャラが死んでもまた現れたりするものだから、色々なトラップが現れてもちっともはらはらしない。向上したのはCGだけ。

「第2段階が完了しました」なんてラストで言われるけど、三作目も作るつもりかい?
(☆☆★★)


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おバカ映画かと思ったし、監督もそう言っているけれど、案外辛気臭い。「蟹工船」だものね。
なぜか水野晴郎が若い娘の活け造りを賞味しようとするグルメの役で出てくるが、あまり冗談に見えないのが怖い。
(☆★)


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蜷川幸雄の映画前2作はさっぱりだったので、あまり期待しないで見に行ったが段違いの出来。
横移動で人物を追うと手前や奥に別の人物がさりげなく入ってくる、など映画的な芝居の組み方。アイドルをきちっと役者として使う腕(舞台でもけっこうやっている)。
松浦亜弥など、テレビで見るイメージとまったく違うので驚いた。ラストカットの長い無言のアップなどなかなか出せるものではない。

海辺の道や切り通しなど、鎌倉のローカルカラーの出し方。中村梅雀の善人面で凄みをある刑事役。アル中おやじが山本寛斎なのにもびっくり。車道を走る自転車をわざわざ反対車線の上の方にカメラを突き出して移動して追うカットなど、アングルが凝っているだけでなく、実は後の伏線になっている。

駅で主人公たちが半ば抱き合っているところにぞろぞろ電車から降りてくる客が通りかかるところがあるが、全員ほとんど無視している。数からして多分隠し撮りだろうけど、無関心なものですね。

抗酒剤を酒に混ぜて昏倒させるというのは、ひっかかった。酒をまったく呑めない人が無理に酒を呑んだのと同じ状態になるのだから、眠くなるより先に頭痛や動悸、吐き気などが先に来るのではないか。ラストの刑事の恩情(?)も、警察はこういう隙は見せないだろと思わせる。
(☆☆☆★★)


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青の炎 - Amazon

英語の台詞が全部わかったらだいぶ違うのだろうが、あまり優れたギャグがあるとは思えない。エンドタイトルのNG集って、カンフーアクションの失敗を見たりすると(大変だなあ)と感心もするが、台詞のトチリではあまり面白くない。ギャング役者がずらっと並んで歩いてくるところは、図体がでかいだけに迫力あり。
それにしても、なんで「ウエスト・サイド物語」なんだ? 若い時見た映画ということか?
(☆☆★★★)


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ストーリーは「華氏451度」のエピゴーネンとしか言いようがない。だけど、“管理社会”で感情を抑制するか? 管理する側は大衆の感情を<>するのであって、なくなられてはむしろ困るはずだ。それに、こんなに情報の管理が甘い“管理社会”があるものか。
それで“反逆”に走った主人公が何をするかというと、とにかく敵をばたばた倒すだけで、その他のキャラクターは使い捨てられるだけ。これじゃエリート主義と<>をでっちあげて倒せばいいという独善性のアマルガムで、批判しているつもりの相手と思考・行動パターンがまるで同じ。あまりに幼稚な思想・世界観にげんなりする。
ガンカタ(銃=型)という、銃と弾丸が描く軌跡を殺陣の刀に見立てたような様式化されたガンファイトはかなり面白いだけに、余計なテーマ抜きでアクション・シーンを立てるように作ってもらった方がありがたかった。
(☆☆★★★)


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ストーリーがよくわからない。人間の身体能力を何倍にもする代わり赤血球を破壊して死に至らしめる薬“黄龍”の副作用を除く抗体の持ち主を探すわけだが、原爆で体内に抗体ができたというすごい設定で、その娘に抗体が遺伝しているというのも変な話。
もっとわからないのが、つけ狙う連中が抗体の持ち主を殺そうとしているとしか思えないこと。殺しちゃまずいでしょうが。
カンフー・アクションは分量が多い割に切れ味が鈍い。ワイヤー・ワークがいかにも吊ってますって感じ。

なぜか前の回が終わると、小学校低学年くらいの児童がぞろぞろ二十人近く出てくる。
(☆☆★)


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悪くはないけど、アカデミー賞で「千と千尋」でなくてこれがとってたら怒るぞ。なんか有色人種の描き方を知らないみたいな画。センス合わず。
DLP上映はフィルムより透明感がある気がする。実写では少しマチエールがプラスチックがかるが、アニメには向いている気がする。
(☆☆☆)


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日本がサンフランシスコ条約が結ばれた後でも実質的にアメリカの占領下にあり、そこでさまざまな謀略が行われているというのは、この映画が作られた38年前からまるで変わっていない。ただ、一般の感覚が悪く慣れてしまいこの映画みたいに真面目に悲憤慷概しなくなっているだけなわけで、今見ると謀略のおそろしさよりむしろ作り方のナイーブの方が印象に残る。 巧みにローキーの陰影を生かした撮影の見事さ。
(☆☆☆★)


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最初のうちの横板に鳥餅といった時間感覚と、ラストの茫洋たる風景はソクーロフだなあと思う。96分ワンカット、一日限りのワンテイク。外国からの使節の謝罪を聞く儀式のシーン、ちらっと二階の張り出しで人影が隠れるのが見えるが、あれくらいじゃNGにできないよねえ。
(☆☆☆)


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現代文学趣味というのか、とにかく話がまったく進まない。
過去と現在の人物が同じ画面にいるいわゆるトランジション・ショットって、40年以上前からある手法だし、「黙秘」あたりの娯楽作品でも使われるくらいポピュラーになっているから、今さらって感じ。それで過去と現在を行き来しては、どっちでも陰々滅々とやられては、たまらない。
(☆☆)


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スパイダー 少年は蜘蛛にキスをする - Amazon

「総長賭博」は三島由紀夫が“ギリシャ悲劇的”と称賛したことで有名だが、冗談でなしに完璧にぬきさしならず論理的に他にありえない展開を見せるという点で、まさしくギリシャ悲劇的なのだが、こういうドラマを仕組むには舞台になっている世界ができあがっており、牢固として疑われない必要がある。
ギリシャ悲劇だとそこに“神”が出てくるところを、ここでは“仁侠道”というわけの分からないものが出てくるわけで、権威があって疑われないのではなく、中身が空白だから疑いようがないわけだ。「仁義なき戦い」で神輿とした担がれながら、結局手下ばかり自滅させて自分一人は生き残る山守組長のありかたもそうだが、この無気味な空白ぶりには、明らかに笠原和夫にとっての<>が見える。



Amazon 仁義なき戦い

Amazon 博奕打ち 総長賭博

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?5?秘密兵器”は、荒唐無稽でおもちゃじみたところが魅力だった。ところが、昨今のハイテク兵器は本当に昔はSFの世界だった機能を備えているものだから、しゃれにならない。特に今の時期では、ああいう兵器が本当にイラクで人を殺しているのだから、なおのこと。ニュース映像にあまり死や血が映らない分、逆にフィクション映像にその匂いを感じてしまう。
北朝鮮が悪役というのも生々しすぎる。ボンドが拷問されるタイトルバックというのも前代未聞だろう。
(☆☆☆★)


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007 ダイ・アナザー・デイ - Amazon

堤真一の別れた奥さんというのが、まったく画面に出てこないで一種の圧力をかけてくるという構造なのだが、暗示にとどめている描き方なので、含みがある代わり、内山理名の役が何か前妻と関係あるのか、と勘違いしかけたところがいくつかあった。
図書館やホテルのロビーなど大声で出してはいけない場所で大声を出し、それをまわりの人間がとがめないというあたりはひっかかる。やたらと雨が降り、ラスト春先だというのに雪になるというのがひねっている。
(☆☆★★★)


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卒業 - Amazon

初めの方に大学生の本格的な棒たおしをビデオで見せてしまうので、高校生の棒たおしでどうやってクライマックスを作るのだろうと思ったら、なるほど、こういう手できたか。
遠くで赤い棒が倒れるのを、青い棒のてっぺんを手前に入れた奥行きの深い名構図。撮り切れてないとおぼしいところがかなり散見し、十分ヴォリュームが出ていないのは惜しいが。
男の子と女の子で自転車二人乗りする長回しのシーンのリリシズム(ちょうどいいところで風が吹いてくるのは偶然か?)、練習シーンのカッティングと、粘ってよし弾んでよし。
あまり若いと顔がまだできていないのと、馴染みのないのとで時々誰が誰だかわからなくなる、あと台詞が聞き取りにくいのは困る。
なんで「工業科」があんなに威張ってるの? 
棒にするすると登るのをちゃんとやっているのはいい。
(☆☆☆★)


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無声映画に音楽をつけるバンドのメンバーで、シベリア抑留の経験がある人が、ピアノが弾けるので待遇が楽になったという話を思い出す。芸は身を助ける、というのか。



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戦場のピアニスト - Amazon

大半は年輩の客。昔の日本映画のよう。父親と娘の間で気兼ねしている関係というのは、あまり描かれることのないモチーフ。
照英の人のいい幼馴染みがおかしい。カメラがすごい。
(☆☆☆★★)


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Amazon 船を降りたら彼女の島

子供の時暗闇に対して感じる恐怖をモチーフに据えたのはいいのだが、中途半端にその恐怖に具体的な形を与えたのが理に落ちた感じでちと白ける。相変わらず場内が明るくて暗闇の感じが薄い。
主役の女の子は超細身でホラーものにふさわしい容姿。
(☆☆★★★)


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インプラント- Amazon

主役格が大勢いて、それぞれに見せ場があるにぎにぎしい作り。クライマックスはお祭りだし。「昭和の劇」によると、もとは「忠臣蔵」だという。なるほど。脇の小芝居が割と凝っているが、時間が経ってみると古めかしくも見える。
(☆☆★★★)


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味方と思った人間がみんな裏切って行く作り。かみさんたちが白い目で見るのは、かみさんたちの心情もわかるように演出した方がよくなかったか。主役を立てるのに気がいってて、あれでは憎まれ役に近い感じだ。
藤純子が赤ん坊を助ける場面は、赤ん坊を抱いたままワンカットで火事の中をくぐり抜けるのだからびっくり。今だったら、児童福祉法違反だろう。
(☆☆☆★★)


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ボブ・ラファエルソンらしい少人数の粘っこいドラマ。現代化ということもあり、ハメット原作の味は薄い。サミュエル・L・ジャクソンがチェロを弾くという不思議な光景が見られる。
(☆☆★★)


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旧ソ連の映画で、大映そっくりのマークの会社の配給の日本語版。「僕の村は戦場だった」にも妙な日本語版があったが、左翼系の上映網による普及版らしい。第2次大戦でソ連兵がドイツ軍の捕虜になっていかにひどい目にあったかという話。戦争終わってから日本軍(民間人も)を捕虜にしてこき使ったのはどこの国だと突っ込みを入れたくなって困る。ドイツ軍将校に対抗してウィスキーを駆け付け3杯で飲み干すシーンが面白いくらいで、あとはだいたい型通り。
(☆☆★★)


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場内が妙に明るくてダークじゃないのが困った。ストーリーはまあ一応筋が通っているが、その分意外性に乏しい。スペイン映画で英語というだけでなく、フラッシュ的な編集など、どこも文体が似てきている。
(☆☆★★★)


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演出に美学がない。ラストの“偽の解決”の作り方など、明らかにショック効果を優先させていて辻褄が合っていない。レクター博士は“おなじみ”になってしまったので、怖くなくなった。見ている間はけっこうおもしろかったのだが、時間が経つと印象が薄くなる。
(☆☆★★★)


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潜水艦ものと幽霊船、それとミステリ趣味を組み合わせた趣向は面白いけれど、少しうまくつながっていないところがある。不発な機雷が潜水艦の上を転がって行くサスペンスやごつい錨の鈎で艦の胴体を切り裂く趣向は今までにないもの。
(☆☆☆)


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題名のアレックスは「時計じかけのオレンジ」の主人公からとったのではないか。ベッドのそばに「2001年宇宙の旅」のポスターが貼ってあるものね。ラスト、ベートーベンの「第七」を使っているのは「未来惑星ザルドス」ばり。
全然欲情しないレイプシーン。時制をばらばらにした構成、エンドタイトルから始ってラストに(日本版も)メインタイトルが出る。ワンシーン・ワンカット。など技法的には色々凝っている。しかし、結局何が描きたかったんだ?
(☆☆★★)


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アレックス- Amazon

実際の詐欺もはたから見ると、すぐばれてしまうのではないか。詐欺を映画で描くとなると、詐欺師にとって大事なライブ感というか、生の人間の迫力で乗せてしまうという点がすっぽ抜けてしまうので、どうしてもウソくさくなる。これもその例に漏れない。アクション・シーンは明らかにカット不足。今どき人民や革命を美化されて描かれてもね。
(☆☆★★)


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