昔の子供向けヒーローもの「ゼブラーマン」の脚本が実話をもとにしていて云々という因果づけは余計。因果関係を持ち込んだ分、逆に論理的矛盾が目立つ。そんな長い間宇宙人は何してたのか、とか、侵略を訴えるんだったら子供向けヒーローものなんかにするよりもっと効果的な手があるだろう、とかかえって気になってしまう。単にゼブラーマンの格好をしてたら、どういうわけか本当のヒーローになってしまいました、でいいじゃない。

ナンセンスが案外弾けない。1時間55分もあるもので弛んでるってこともあるし、普通の人が“ゼブラーマンごっこ”や宇宙人といった非常識なものを見て変に思うリアクションが入っていないからだ。中学生の娘が援助交際しているとか妻が不倫してるとか、足元の日常がぐらぐらしているせいもある。絵のゼブラーマンが動き出して、では昔のゼプラーマンの予告を見せようなんて喋りだしてから予告が始まるといった飛躍がもっと見たかった。

哀川翔の主演100本目記念作品だが、特にタイトルは出なかった。出さなくていいけど。 これも妙に画面から色を抜いている。何か、意味、あるの? 息子のクラスメートの名前で安藤忠信というのが出てくる。よくわからないお遊びだ。
(☆☆★★)


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