交通事故が死んだ女子高生三人が、一人だけ生き残った女高生のもとに現れて、その協力を得ながら死神に連れて行かれる前にやりたいことをして成仏しようとする話なのだが、こういうファンタジックな話こそロジカルな一貫性が必要なのに、てんで甘い。

幽霊になった三人が見えるか見えないかの違いには、どんなルールがあるのか。
死神が連れて行く時間が決まっているらしいのだが、何が根拠なのか、なんで事故の後すぐ連れて行かないのか。
母親に会うのを願う子もいるが、いくら離れたところに住んでいるとはいえ、母親に娘の死の連絡がいかないわけないだろうが。
だいたい、三人はそれぞれどんな願いを持っていたのか曖昧で、その上願いがかなえられないまま死神に連れて行かれるのが二度も続くといのは、ヒドくないか。なんでさっさと死なせてやらないのか。
いちいち数え上げればきりがないくらい、ディテールが甘い。

黒い布をすっぽりかぶった死神というのも、日本の風土に出すとまるで不似合い。
(☆☆★)