イエス高須クリニック加藤明拓(あきひろ)です。

今回は話題になった、高須ナイジェリア事件の裏側を皆さんに共有したいと思います。
※高須さんにもやりとりの公開は許可頂いています

 
 
ナイジェリアのボイコット問題を私は複雑な想いで見ていました。

 

・私がイガンムFCという今年からナイジェリアの5部に新規参入したセミプロサッカークラブの共同オーナーに就任していたこと

7月上旬にナイジェリアサッカー協会(以下NFF)の副会長と話をする中で、年間予算を推定した時にびっくりするほど低予算の組織であること

・ナイジェリアの五輪候補を7名リストアップし、本選メンバー入りしたらイガンムFCで獲得しようとしていたこと(結局本選入りしなかったが、もしも獲得してボイコットされたら洒落にならないな、と思っていた)

 

そんな複雑な想いをもっていた時に、
流れてきた高須さんのツイートを見てから 
ボイコット回避までの裏側を記載したい。

 

※以下全部、日本時間で表記

※参考までに時差は、
当日私がいたカンボジア(-
2時間)、ナイジェリア(-8時間)、(ブラジル-12時間)

8139時(キックオフまで19時間)

 高須さんのツイート(ご本人は前日22時49分にツイート)に対して返信。
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この時の感想は、


・高須さん本気かな?

NFF副会長に言えば解決しそうだけど時間的に間に合うかな?

・今回の未払いはNFF(監督給与)、スポーツ庁(滞在経費)のダブル未払いだから、未払い金額の把握や交渉が大変そう

・ナイジェリアは真夜中なので副会長が朝10時出勤だとしたら試合開始まではたったの8時間

・監督・選手側もボイコットは交渉カードなので本気ではボイコットしないかもしれない

・今日カンボジアンタイガー(私が代表を務める株式会社フォワードで保有するカンボジア1部のプロサッカークラブ)のホームゲームでその後は退団スタッフの送別会だし、忙しいし大丈夫かな、、、

 

でも、万が一ボイコットした場合、ナイジェリアサッカーのダメージが大きく、そして何よりも将来の夢は海外移籍して、代表選手になること、と笑顔で話をしてくれた子供たちの顔が浮かんできて、とりあえず反応してみた。

 

81312時半(キックオフまで15時間半)
高須さんからフェイスブックで返事が来た。 

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このブログを書くのによくよく見返したら、、、
実はボイコット回避まで私と高須さんが交わしたメッセージはほぼこれだけです。
これ、すごくないですか??僕がどんな人間かとか一切聞かれませんでした。
話が話だけに詐欺でもおかしくない案件です。
会ったこともない人間にこのやり取りだけで、総額約1億円(金メダルの場合)の交渉を任せるんですよ。
懐と人を信用する力がすごいです。
 

これをもってイガンムFCで共同オーナーのアバヨミ氏(以下:バヨ)に副会長と
シアシア監督の個人秘書へ連絡依頼。

  

81314時(キックオフまで14時間)※ナイジェリア時間朝の6時

そして、私からもNFF副会長に下記内容をメールしました。

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日本の高須さんという有名なドクターがドリームチームの支援したいと言っている。

条件は以下の通り、

・スポンサー金額は20万ドル

・それをNFFとスポーツ庁が滞留している未払い金額や今後の勝利ボーナスに充てること

・また、メダルボーナスとして、金3万ドル、銀2万ドル、銅1万ドル

 

そして、このメールを見て受け入れられる内容であれば、すぐに監督・選手に連絡をしてボイコット回避の宣言をして欲しい。

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ナイジェリアは朝
6時だったが残り時間が限られてるので、何度もバヨから電話してもらいました笑。

(バヨもサッカー協会の偉い人に朝6時から電話しまくるとか結構ビビったと思う笑)

 
実は20万ドルという金額については高須さんに謝らなければならないことがあります。 


本来はスポーツ庁・
NFF双方で金額を聞く→高須さんに確認・承認であるべきですが、

そんなことをやっていたらまず間に合わないので、
色々な情報から未払い想定金額(大体
13万ドル位)をはじき、
有無を言わさずカタが着く金額を勝手に
20万ドルに設定しました(高須さん、すみません)


 

81319時(キックオフまで9時間前)

副会長から返信あり、すぐにバヨから電話で話してもらい、
NFFとして感謝の気持ちとともに全面的に受け入れる。記者会見を開くことも可能」ということで、
NFFからブラジルのチームへ連絡してもらいボイコット回避成功。

 

ここまでが私たちが成果として貢献できたボイコット回避までの状況です。

 

ここで初めて高須さんと以下の内容についての電話をしました。

 

    高須さんにボイコット回避成功の報告

    記者会見で高須さんから伝えたい内容のすり合わせ

    今後の支払い方法
(監督・選手スタッフの個別の銀行口座を収集しての送金 or NFFへの一括返済)


電話での高須さんは本当に穏やかで、ただ純粋にナイジェリアのチームを救いたい、応援したいんだな、ということがすぐに理解ができました。
  
 

③の支払い方法については、今回はNFFも記者会見開いて注目されるので、中抜きはしにくいこと、また、私からNFFの副会長が信頼できる方であるということを確認して、NFFに一括送金ということで決定しました。

 

実は私には中抜きされない確信がありました。

それは
7月上旬に副会長と話した時に日本の協会運営の仕組の共有をしたり、
ナイジェリアサッカーが発展するように色々頑張ります、と伝えてました。


彼の目からは、Mr.KATOは口だけではなく、救世主高須さんを見つけてきた、と見えているだろう。

(実際は高須さんのツイートに反応しただけなのだが笑、)

 

NFFにとって私は今後もメリットをもたらすであろう存在=今回の件で不義理を果たすと今後のメリットが享受できない、ので絶対に裏切られないという確信があった。

 

そこで、記者会見の内容と支払い方法・日程についてNFFに返事をして、

高須さんからも発表ツイート。5223リツイート。。すごい。。

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 これで一旦落ち着いたー!ようやくカンボジアンタイガーの試合を集中して見れる!と思っていたのだが、、、、
なかなか記者会見の報告が上がってこない。。

 

 

8140時(試合開始4時間前)

カンボジアでは今季退団スタッフの送別会でみんなでワイワイしながらも、
記者会見をいまかいまかと待ちわびていた。
もう試合前の4時間前だ。

 

そして、とうとう今度はNFFの副会長からでなく会長からバヨに連絡があり、
本件で緊急会議をしていてリアクションが遅くなっているお詫びとともに、

高須さん、私、バヨの経歴を送るように依頼があった。
どうやら少し私たちを疑っているらしい。

 

彼らからしたら確かに監督・選手に来週中くらいに支払うと約束したものの、
万が一高須さんから入金がなかった場合、
自分たちも払えないという最悪な展開、というのが怖かったのだろう。

 


また、会長からは「BBCの記者からも連絡があった」と言ってたようなので、
BBCの記者が私とバヨが高須さんと協会の間に入って悪いことをするかもしれない、
気を付けた方が良い、とアドバイスをしたのかな、とその時は思っていた。
(そこは実際どうだったか聞いてみたい気がするが、今となってはどうでもいい。)


確かにここまで動くのは何かしら魂胆がある、とみられてもしょうがない。
というかそれが普通のナイジェリア人の見方だと思うので(笑)

 


しかし、発表もなしでもしデンマーク戦に負けたら、
高須さんの支援は監督・選手・
NFF・スポーツ庁にひっそりと感謝されるだけで終わってしまう。


高須さんは監督・選手が思い切り力を発揮できたのならそれで
OK、というような方だと思うが、私はナイジェリアに関わる人間として、バヨは日本に住むナイジェリア人として、

イジェリアのためにここまでしてくれる高須さんに光を浴びて欲しかった。

 

そこで私はバヨに英文のプロフィールの作成・送付とともに、
「高須さんが万が一払わなかったら俺が払うからすぐに記者会見してって言って」と伝えた。

今思えば、私と会ったことのない会長からすると、高須さんじゃなくて、
そもそもお前も怪しいんだよ、という感じだったと思う(笑)

 

また、残り4時間を切っていたのでこの時点で高須さんには試合前の記者会見ができない可能性があるという報告・お詫びを入れた。

 

 

8143時(試合1時間前)


次はNFFから高須さんのサイン入りの「振込証明書」(監督・選手への未払い分のために
20万ドルを振り込みます)という高須さんのサイン入りの振り込み証明書が欲しい、と連絡がきた。
 

それを公開して、しっかりと監督・選手に配分しているという宣言をしたい、とのことだった。
やはり色んなところから
NFF経由での寄付は危険、という世論があったからだと思う。

 

その雛形作成をバヨに依頼し、朝に高須さんに送ろう、という話をしてバヨに休んでもらった
※たぶん
8時間くらいは片時も手からスマホを離さずにいたと思う(笑)

 

 

8144時(キックオフ)

やるべきことはやった。あとは負けて微妙な感じにならないようにテレビの前で応援した。
そして、ミケルとウマルのゴールは本当に興奮した。

次の日はカンボジアンタイガーの選手たちと来季の契約について、
個別面談がぶっ通しで入っていたので、 集中してぐっすり寝れた。


 

朝起きると高須さんから下記メッセージが。
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ということで、 高須さんには届く確率の高い方を選択してもらったと
バヨに共有すると以下のメッセージが返ってきました。

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僕も同じことを思って、NFFルートを推そうと一瞬思ったが、
大使館ルートの情報は私たちにはわからない部分もあるし、
高須さんが決めることであるし、
変に推してNFFの手先のように思われるのも嫌なので辞めました。


本件はここで私の手からも離れたので、陰からしっかり応援したいと思っています!

 


<最後に> 
今回の件については、世間の反応は様々でした。


高須さんへの称賛もあれば、
「売名行為」
「監督・選手とのネゴの一環なので支援しなくてもボイコットはしなかった」
「こういった支援はその国や組織の自立を阻害する」等のご指摘もありました。


高須さんもこれまで色々な支援をされてきて、
時には騙されたこともあったと仰ってました。

また、賢い方なのでそんな当たり前の指摘はされるまでもなく、
もちろん理解した上で決断行動されています。(と思います)

 

物事には絶対的に「正しいこと・間違ったこと」はなく、
「メリット・デメリット」が混在しているような事象ばかりです。


でも、世界を変える人はそういった事象を把握した上で、
高須さんのように自分の信念をもって決断・行動する人であり、
私もそちら側の人間でありたいと思います。

 

ですので、私は今回の高須さんの決断・行動は尊敬していますし、

ナイジェリアに関わる人間として、感謝をしています。


また、やり取りの中でも高須さんから生き方や考え方を学べました。
高須さん、本当にありがとうございました。

 

 
<ナイジェリア国内のサッカーの状況を知ってもらうために>

最後に普段想像がつかないナイジェリア人の生活やサッカー選手(貧困層が多い)のサッカーや未来にかける想いをお伝えしたく、私たちイガンムFCのこちらの紹介ビデオを見て頂ければ幸いです。

 

偶然にもこの高須ナイジェリア事件の最中に出来上がりました。

決して売名的に高須さんに絡んだ訳ではありません。(笑)


あと、改めて自分の顔を見て思ったよりも額のシワが深い!とショックを受けているので、

高須クリニックでのシワ取りを検討したいと思います(笑)

 
イガンムFCは世界No.1の選手を輩出して、ナイジェリアの希望の星となることを目指しています。
そこに向けてあるプロジェクトを走らせる予定ですので、ご注目頂ければ嬉しいです。
また、東京オリンピックではイガンムFC所属・出身の選手も数名日本に来ることになると思うので、
その時は応援お願いします!