『1.5神話』久しぶりの連休

2008年11月18日

『1.5神話』part2

当院関連施設「アイクリーク」(当ビル2階)にて、コンタクトレンズの販売を開始いたしました。定期的にコンタクト健診を受けられる皆様の利便性を考えて始めましたので、どしどしご利用ください。
 ということで、その準備で何かと忙しく、ブログの更新ができずに申し訳ありませんでした。と言い訳ではありますが…。
 さて、1.5佗の2点を5mの距離から識別できる視力が1.0と定義されており(ランドルト環を参照)、視力1.5とは、1.5佗の2点を5mの1.5倍の距離である7.5mの距離でも識別できる視力となります。これほど遠くの細かいものにピントが合っていると、近いものを見るには、ピントをぐっと引きよせなければいけません。いわゆる調節力が必要ですね。眼球内部の毛様体筋がうんと頑張るわけです。ですから、こういう状況が長時間続けば、当然、毛様体筋の筋肉疲労、つまり眼精疲労が発生します。
 現代社会ではOA機器が全盛で、殆どの業種でパソコンを使う時代となっています。つまり仕事をするにあたって、近見作業は避けられないということです。この状況下で軍国主義の名残ともいえる『1.5神話』が登場すると、実に困ったこと、頑固でしつこい眼精疲労が引き起こされます。
 1.5の視力を持つことがいい目であるといった先入観があると、正視や遠視の人はともかく、近視の人までもが眼鏡やコンタクトで1.5の視力を得ようとします。そしてそれを煽るかのように、多くのメガネ屋さんやコンタクト屋さんが1.5の視力を出そうとする傾向があるようです。
 若い方々に1.5の視力を出してあげることは非常に簡単です。メガネやコンタクトを過矯正(強すぎる度数)にすれば後は自分勝手に(調節力を使って)1.5に合わせてくれるのですね。そしてこれがよく見える(夜空の星がくっきり見える)ために、よく合ったよいメガネ・コンタクトだという誤解を生みだすのです。しかし、そうすると常に余分な力が眼の中で働き続けてしまい、その状況下でパソコン作業が続くと、結果眼精疲労、肩こり、頭痛となるわけです。ましてや老眼の出始める40代になると言わずもがなです。
 日々の眼科診療をしていると、過矯正のメガネやコンタクトを使わされている方が多いことに唖然、愕然としてしまいます。そして眼精疲労の泥沼にはまっていくのです。
この眼精疲労の泥沼からぬけだす手立てもありますが、続きはまたの機会に…。


katoganka at 01:08│Comments(1)TrackBack(0) 眼精疲労 | 眼科

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この記事へのコメント

1. Posted by ひよこ   2008年11月19日 21:32
眼精疲労のしくみ、よく理解できました。
老眼の出始める40代って、まさに私のことですね。
最近宣伝している、「蒸気でアイマスク」
手軽なので利用しています。
アイクリークでも実践してらっしゃいますが、
暖めるのはいいみたいですね。
次の更新も楽しみにしています。

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