6/15 Kスタ宮城
  <楽天vs.読売 =3回戦 楽天2勝1敗=、観衆:20,499人>
 
読  売
楽  天×


(読)グライシンガー、東野、越智、山口、西村健−阿部
(楽)岩隈−藤井

(勝)岩  隈 10勝2敗
(S)
(敗)グライシンガー 6勝5敗 
 
(本)

 昨日は岩手・宮城内陸地震の影響で、地震大国日本としては意外にも珍しく(?)史上初の中止となってしまったこの試合。
今日もその影響でかなり混乱していると聞きますが、試合の方は楽天の岩隈が読売打線を7安打無四球で完封。リーグ一番乗りで10勝目を挙げた。

打線の方は、3回に草野の2点タイムリーと山崎のタイムリーが飛び出し3点を先取。エースにはこれだけの援護でも十分だった。


 持ち味のスピンの効いた速球がさえ、落差のあるフォークボールやスライダーも自在に操った。読売の7安打はすべて単打。完全に圧倒した。

 走者を出してもきっちり踏みとどまった。4回1死一、二塁は阿部、古城を打ち取り無失点。8回は1死一、三塁とされたが、小笠原には速球を続け、二ゴロ併殺打で切り抜けた。

 8回で120球近くに達していたが「何とか自分で締めたかった」と続投を志願。9個目の0をスコアボードに刻み、小さく拳を握り締めた。

 2けた勝利は4年ぶりで、楽天に移ってからは初めて。「今まで迷惑をかけてきた。(2けたは)ローテーションを守ればできると思っていたが、こんなに早いとは」。ここ数年はけがに苦しんだ。持てる力を存分に発揮できるシーズンは久々だ。

 3連敗中だった楽天。苦境で頼りになったのは、やはりこの右腕だった。「岩隈に尽きる。ますますエースらしくなってくるやろ」。野村監督も手放しでたたえた。



一方、読売は高橋由を1番・右翼として復帰させたが、4打席ヒットなしの2三振と結果が出なかった。