まるじょう社長の尾道日記

尾道の鰹節屋「まるじょう」社長の日々の思い

引っ越しました

この度、引っ越しをしました。

と言ってもブログの話で
ライブドアからアメブロへ。

まだ引っ越したばかりで
部屋が散らかったままですが
のんびりと片づけたいと思います。

引っ越し先のアドレスはこちらです

タイトルも「まるじょう社長の尾道日記」から
「まるじょう社長の鰹節屋日記」に変更しました。

最近はメインがtwitterになっていますが
ブログも時々書きますのでヨロシクお願いします。


神は細部に宿る

中国地方の削節組合の総会が高知で開催されました。

尾道から山陽自動車道で倉敷市児島へ向かい
瀬戸中央自動車道で香川県の坂出に渡り
四国山脈をトンネルで抜けると高知県です。
3時間強で目的地の城西館に到着しました。

到着後、総会が開催され決算、予算が承認された後
東京から出席された全削協の常務さんから
業界の動向を詳細に説明していただきました。

夜の懇親会では高知名物の鰹のたたきなどを楽しみながら
会員の皆様と様々な話題で盛り上がりました。

今回泊った旅館で感心したのは
朝食のビュッフェでした。

和食、洋食ともに種類が豊富で
パンも10種類近くあって楽しめました。

特にざる豆腐用に鰹の削り節が置いてありましたが
この削り節が色、味とも大変上質なものでした。

こんな脇役にまで十分な気が配られているのは
なかなかできないことだと思います。

最近はコスト削減は分かるけど
お客様の気持ちまで寂しくさせる事例が多いので
余計にこういう良い仕事を見るとうれしくなります。

私たちも細部にも十分こだわった良い仕事をしないと
見ている人は見ていますし、分かる人には分かります。

これからはどんな業界、仕事でも
こういうことが大切になってくると考えさせられました。

設営をしていただいた事務局の方には大変お世話になりました。

ありがとうございました。

08cc8a86.jpg


日本に鰹が入ってこなくなる日

先週、山代温泉で業界の総会が開催されました。

総会後に某大手水産会社のグループ会社社長さんによる
鰹の安定供給に関する講演会が開催されました。

一昨年、リーマンショックまでの鰹原料の高騰は
今までにない急騰で記憶に新しいところです。

南洋で漁獲された鰹がタイの缶詰工場へ。
そして狂牛病や鳥インフルエンザの影響で
魚の缶詰需要が増したヨーロッパへと流れ、
日本の鰹節原料への供給がタイトになりました。

当時は円安ユーロ高という為替相場も影響大でした。

講師の方によると日本船は隻数では台湾に圧倒され
船の大型化でも各国に遅れをとっているとのこと。

今後は中国も脅威になってくるだろうと。

一方、鰹やマグロは世界的に需要が伸びていて、
特に鰹は缶詰原料として安くて美味しいということで
バンコクが鰹の相場を主導するようになっています。

昔はカツオと言えば日本の鰹節業界が主導していたようですが
今ではグローバル経済の流れの中で買い負けしています。

日本としては政官民が一体で漁場を確保していかないと
日本に鰹が入ってこなくなる可能性もあるとのこと。

そうなっては鰹節業界もお手上げです。

しかし、考えてみると鰹にしろマグロにしろ
海洋資源はある日獲れなくなってしまう可能性があります。

乱獲、地球温暖化、原油流出事故などの災害…。

原料は入ってきて当たり前という考えは
これからは通用しなくなってくるのかもしれません。

鰹節や鮪の刺身といった日本の食文化も
国際的な視点で考えなければいけない時代なのです。

有限資源を巡って国家間の大競争時代に入っていることを
今回の講演会で認識することができました。

サルとかつおパック

昨日はお取引先の方が尾道に立ち寄っていただいたので
お昼をご一緒しながら、お話を聞かせていただきました。

その中で興味深い話がいくつかあったので
ブログに書きとめておこうと思います。

最初にサルの話。

サルはその集団のボスを中心にして周りをメスや仲間が取り囲み
ボスとはあまり相性が良くなくて距離のあるサルたちは
文字通り一番外側にいるサークル状になっているそうです。

しかし、人間がこの一番外側のサルたちにエサを与えたりして近づくと
外側のサルたちは人間の威を借りてボスに対抗し始め
ボスもさすがに人間は怖くて集団の秩序に変化が生じるそうです。

次にかつおパックの話。
鰹節は昔は節のまま堅い状態で販売されていて
家庭でカンナの刃が付いた削り器で削っていました。

次に、削ったものを紙袋などに入れて販売しましたが
当然、日が経つにしたがって酸化が進みますので
当時は市場などで生鮮品に近い存在で流通していたようです。

その後、現在のかつおパックのように
少量を窒素充填したパック商品が開発され
賞味期限も1年間となり流通も市場からスーパーへと変化しました。

この時代に現在の大手削り節メーカーは急成長したようです。

しかし、業界のほぼ全員がかつおパックをいかに製造して
大手流通へいかに販売するかということばかり考えていた中で
このかつおパックの流れに少し乗り遅れた企業の中から
まったく別の業態で急成長した鰹節関連企業がいくつか現れました。

以上のサルとかつおパックの話を聞いて感じたことは
ある集団においては、成功している中心的存在ではなく
中心から遠く追いやられた周縁にいたり、乗り遅れた存在こそが
既存の秩序やパラダイムをシフトさせるということです。

「いや、参ったな。完全に乗り遅れた。もう追いつけない」
「しかし、こうなったら生きるか死ぬかで、怖いものはない」
「それじゃあ、どうやって生き残るかな」

もちろん、全てのマージナルな存在が成功するわけはなく
ごくごく一部の存在しか成功には辿りつけないでしょう。

ですけど、今の日本のように草食系で小さくまとまるよりも
何か既存の秩序を壊してやろうと野心を抱くことこそが
長い目でみて様々な組織を活性化し続けるのではないでしょうか。

草食系も自分自身が生き残る手段としては適切かもしれませんが
社会を良くしたり、豊かにするにはイノベーションが必要ですね。


「これくらいでいいだろう」の判断基準をぶっ壊す

十数年ぶりに戸田のオリンピックコースに
商東戦を見に行ってきました。

今回、見に行く気になったのは
昨シーズンの端艇部が素晴らしい結果を残したからです。

シーズン皮切りの商東戦では
対抗エイトが6分を切るタイムで圧勝。

インカレは決勝に進出し4位。

秋の全日本新人選手権も2位。

そして、なしフォアの日本代表クルーに
当時の3年生(今年の主将)を輩出し
何と世界選手権で銀メダルを獲得などなど。

昨シーズンのスローガンは「革命」。

一体何が起こったのかと思うほどの
まさに「革命」を起こしたといえる
素晴らしい結果を残した歴史的な1年でした。

そして迎えた今シーズン。

私など選手としてはとやかく言えるような
結果を残せた人間ではありませんし
最近の技術的なことなども全く分かりません。

ただ、会社経営の視点から組織論的な興味があります。

人間、個人も組織も好結果を残すと
どうしても驕りや慢心が出てしまうものです。

しかし、先日送られてきた部報を読むと
「これくらいでいいだろう」の判断基準をぶっ壊すとあります。
この一文はとても大切なことを言い表していると思います。

そして、今日の商東戦。

対抗フォア、対抗エイトとも勝利しました。

OBとしてはこれだけでもとても嬉しいことですが
きっと彼らにとっては一つの通過点でしょう。

今年のインカレは是非とも見てみたいと思います。

STAY HUNGRY!

自分自身にも常に言い聞かせなければなりませんね。
55002b4a.jpg

iPadの発売に思うこと

今朝は4月の第一月曜日ですので
朝礼で話をさせてもらいました。

昨日や今朝のニュースでiPadの発売が
大々的に報じられています。

既にアマゾンのキンドルなどもありますが
iPadの登場でいよいよ書籍も
本格的にダウンロードの時代に入った気がします。

新聞も日経が電子版を本格稼働しています。

鰹節そのものは変わりようがない商材ですが
だしを鰹節からちゃんととる家庭は少なくなり
だしの素や液体だし(つゆ)が主流になってきました。

鰹節の引出物も昔はブリキ缶だったのが
紙箱タイプに、そして風呂敷タイプへと変化し
最近では陶器、うどん、梅干などとの詰め合わせタイプ
各社とも本格的に投入してきています。

It is not the strongest
of the species that survives,
nor the most intelligent that survives.
It is the one
that is the most adaptable to change.
               Charles Darwin

生き残る種というのは、
最も強いものでもなければ、
最も知的なものでもない。
最も変化に適応できる種が生き残るのだ。
             チャールズ・ダーウィン

企業として生き残るのも
大きな企業や一流大学卒の人材を集めた企業ではなく
変化に適応できる企業が生き残るのです。

この4月から従来の経営会議もメンバーが入れ替わり
また会議の進行方法もガラッと変えるつもりです。

そこで、会議名も経営会議からダーウィン会議に変更します。
(これはキリンビールさんの事例をパクリました)

変化は適応できなければ危機ですが
うまく変化をとらえる、もっと言えば変化を起こせれば
従来の序列を覆すチャンスです。

現在の環境をチャンスと捉えて前進していきましょう。

2010年度 第64期スタート

4月1日。

エイプリルフールですが
まじめに仕事の話です。
嘘じゃありません。(笑)

2010年度 第64期がスタートしました。

今年度は、「原点」を大切にしたいと考えます。

社長として経営の責任を担う中で
もちろん売上や利益などの数字は重要です。

しかし、順序としては数字は結果であって
会社としては社会的な使命を果たし
お客様に本当に必要とされることで
結果として売上や利益などの数字に表れると考えます。

当社の経営理念は
「日本の伝統的な和の風味である鰹節を通して
繊細な味覚の大切さ、豊かな食生活の素晴らしさを
子どもたちの世代に伝え続けると同時に
全社員の物心両面の幸福を追求する」です。

今年度は原点である「和の風味」について
改めてこだわり、探究してみたいと考えます。

「和の風味」といえば「だし」ですが
鰹だし、昆布だし、いりこだしなどなど
いろんな種類の「だし」があります。

鰹だしでも、本枯れ節、荒本節、血合い抜き、厚削りなど
様々な種類がありますし、昆布などとの合わせだしもあります。

どんな料理にどんな「だし」が良いのか
旬の食材との相性はどうなのだろうか
お吸い物やお味噌汁ではどうなのだろうかなどなど
お客様の視点に立ってもう一度見直してみます。

本当に「だし」は素晴らしものだと思います。
心も体も癒してくれる力を持っています。

きっと日本人のDNAに刻み込まれているのでしょう。

私自身、鰹節屋になって、ちょうど10年の2010年度です。

10年間を良い区切りとして「原点」に戻ります。

どうぞ皆様よろしくお願い致します。


花かつおと昆布の一番だし

前回のブログの続きです。

次は「花かつおと昆布の一番だし」。

これは失敗することなく
とても美味しいだしがとれました。

花かつおだけのだしも上品で
心も体も癒されるすばらしい風味ですが
「花かつおと昆布の一番だし」は
さらに鰹と昆布が絶妙に絡み合い
複合的なハイブリッドな味わいになります。

個人的には一番好きかもしれません。

最後に「厚削り」のだし。

これは濃厚な味わいになるので
麺類や煮物向きでしょうか。

ここではまたもや失敗。

ちょっと火加減が強過ぎたようです。

2度目は弱火でコトコト。

1度目とは全く違って
良い加減のだしがとれました。

仕事が花嫁修業にもなる紊呂箸討睥匹げ饉劼任垢諭(笑)

その後、引頭先生から素晴らしいご提案をいただき
来年度はいろいろな企画にもチャレンジしたいと思います。

私たちの仕事は鰹節を売ることではなく
「日本の伝統的な和の風味である鰹節を通して
繊細な味覚の大切さ、豊かな食生活の素晴らしさを
子どもたちの世代に伝え続ける」ことだということを
今後とも社員やパートナー企業の皆さんと協力して
実現していきたいと考えます。

来年度もよろしくお願い致します。

だしのとり方

先週、尾道東京事務所の青山所長にご紹介いただいた
料理研究家の引頭先生のご自宅にお邪魔しました。

料理上手になる!―ちゃんと覚えたい50品
料理上手になる!―ちゃんと覚えたい50品
クチコミを見る


引頭先生は尾道のご出身で
子どもの頃にお住まいだったのが
何と当社のご近所だったそうです。

鰹節がきれるとお母様に言われて
当社に買いに来たりしていたそうです。

当日は「花かつおのだし」「花かつおと昆布の一番だし」
「厚削りのだし」などを実際に一からだしをとっていただき
その都度、ポイントを教えていただきながら味を比べ
最後にお吸い物とお味噌汁まで作っていただきました。

改めて「だし」が心と体を癒してくれることを実感できました。

そして、その時に教えていただいたことをベースに
本日、会社の実験室で通販の福本店長と田口さんに
実際にだしをとってもらいました。

最初に「花かつお」のだしをとってもらいましたが
何だか酸味と雑味を感じました。

原料がイマイチなのかと原因をあれこれ考えましたが
「もしかして、最後にペーパータオルを絞らなかった?」
と聞いてみると「絞りました…」とのこと。

ビンゴ!

最後にペーパータオルでこす時には
そのまま放っておくのがベストです。

時間を惜しんでギュッと絞ったりすると
雑味などが出てしまいます。

その後、再度挑戦して今度は◎。

とても美味しいだしがとれました。

こんなちょっとしたことで味が全然変わってしまいます。

さてさて、ちょっと長くなったので、続きは次回に。



「尾道鰹節工房」春のカタログ完成!

尾道鰹節工房の春のカタログが完成しました。

今回は定番の商品に加えて
こだわり商品お取り寄せ企画として
「和の風味」をテーマにした4品を掲載しています。

まずは冬のカタログでもご紹介した「白だし醤油」。
茶碗蒸し、たまごスープなどにぴったりです。

続いて、こちらも冬のカタログでもご紹介した「黒玄米酢」。
無農薬・合鴨農法の玄米のみを使用して
綾の名水で仕込んだ純玄米黒酢です。

そして青森産のニンニクを使用したニンニク味噌。
ご飯にそのままのせて食べるとご飯がすすみますよ。

最後に「揖保の糸・黒帯」。
厳冬期にのみ熟練の製造者限定で作られた逸品です。

今回はお試し版の「揖保の糸・黒帯」もご用意しましたので
この機会にみなさんぜひ一度お試し下さい。

また恒例のプレゼント企画では
ナチューレ」さんの「蜜柑の花の薫る丘」をご用意しました。
尾道産の蜜柑のほのかな香りの生地に
ミルク風味のクリーミィーな白あんが入った
しっとりしたお菓子です。

只今、尾道は秋から始まるNHK朝の連続テレビ小説
「てっぱん」の話題で賑わっています。

5月のGW明けからロケも始まるようですので
どんな俳優さんたちが来るのか楽しみですね。

それではこれからも「尾道鰹節工房」を
よろしくお願い致します。

4cf9c675.jpg


Profile
こうたろう
Recent Comments
Profile
QRコード
QRコード
Recent Comments
Recent TrackBacks
金融大崩壊〜「アメリカ金融帝国」の終焉 (ネットPRのニューズ・ツー・ユー社長のブログ : minako's blog)
経済危機本
クラウド (つばさの日記)
クラウド
2008年 大暑 (液晶モニタランキング DELL HAS ワイド )
大暑
  • ライブドアブログ