2000年01月

2000年01月04日

字幕

年末に、半年ほど録りためておいたバラエティーのビデオを見た。
なるほど、涙が出るほど笑えるものや
腹の立つほどクソ面白くない番組もあった。
最近、悲しいことにどうもその腹の立つ番組の方が多くなっている
気がするが、それはまた別の機会に書きたい。
今回は、見ながら気がついた事をあげる。
それは、字幕だ。芸人がボケた時に画面に出る字幕だ。

自分の記憶が確かなら、この字幕を始めたのは日本テレビだったようだ。
お笑いの人間が多く出るクイズ番組だったか。
はっきりとした声でボケる芸人に対し、
一般芸能人は天然であれ小さな声でボケてしまう。
それを対比して引き立たせるために
どちらともの発言に字幕をかぶせたのが始まりではなかったか。

目に余る物がある。
実力もテクニックもない芸人をフォローするために
使われてることが多すぎる。
全てとは言わない。そのスタッフが芸人のボケを昇華させて、
笑いを倍化させている場合もあるのだ。
しかし、なんだあのひどいのは!
ボケかたわごとかわからない(おそらくそのどちらでもない)、
どうでもいい言葉をただ無理矢理ボケにしているだけだ。
あれで「ウケた!」、いや「救われた!」と思っている
芸人がいるのなら、即刻芸能界から引退すべきだ。
自分の言葉で勝負しない芸人が、
スタッフの力量で救われるなど、
芸人でも何でもない。

katsura_oeda at 18:43|PermalinkComments(0)clip!お笑いコラム