2014年03月30日

八重洲の桜は満開

3月29日(土)は八重洲寄席。会場は「呑うてんき」って立ち飲み屋。東京駅八重洲北口の近く。この北口から日本橋に抜ける通りは「さくら通り」。その名の通りの桜並木。ここはもう満開だったね。
ご覧の通り。

さくら通り

この通りからちょいと入った所に店はある。店の看板には落語会のポスターが。

八重洲寄席ポスター
落語会のポスターに使う写真って、大抵は着物姿のを使うもんなんだよね。この店もその為に池袋でやった独演会で写真を撮った。なのに、今回はスーツ姿。何を考えてるんだろうねぇ。
大体、何故、私が黒いスーツを着ているか?これは右紋さんのお通夜の帰りに、この店に寄った時に撮られた写真。「おー、スーツなんか着て珍しいねぇ」って。そりゃ、珍しいけどね。だからって、それをポスターに使わなくてもねぇ。
お通夜の帰りだから、どことなく目も悲しげでしょ?

さて、会場は満開の桜に負けず、満席・・とは、いかなかったけど、まずまずか。
この日は悲しげな目もせず、陽気に「強情灸」と「宿屋の仇討」の二席を。終れば打ち上げ。相変わらず、ここのお客さんは打ち上げになった途端に落語のらの字も話題にならない。単なる飲み会。目的がお酒。ついでに落語を聞きに来た、って感じ。まっ、いいけどね。

今日30日(日)は千葉県、幕張のイタ飯屋「Ciro(チーロ)」での初の落語会。さして、広くない店内に20名ほどのお客さん。ちょいと窮屈だったと思う。お客さん、すいません。
今日も「強情灸」から。休憩を取らずに、二席目は「長屋の花見」。
生憎の天気だったけど、花見気分になってもらえたかな?一番笑ってたのは、厨房で料理に取り掛かってたオーナーシェフ。自らが楽しむと言う、主催者の鑑だね。ははっ。

「佃育ちの白魚(しらお)でさえも花に浮かれて隅田川」
皆さんは何処で花見ですか?
  

Posted by katsura_sensho at 22:43Comments(0)TrackBack(0)

2014年03月20日

稲城市立若葉台小学校で公演

昨日は稲城市にある若葉台小学校へ。
これが校舎。素敵でしょ?タクシーの運転手さんも「大学みたいでしょう」と話してたね。

若葉台小学校
ここは都心部と違って児童数が多い。6年生は200人余。でもね。
5年生は179人、
4年生は162人、
3年生は155人、
2年生は151人、
そして、1年生は121人。着実に少なくなってる。
学校の周りには集合住宅も多いんだけど、どこも少子化なんだねぇ。

先ずは1〜3年生に「寿限無」を。続いて、4・5年生に「饅頭怖い」を。やはり、低学年の方がよく笑ってくれるね。終わった後は、ちょうど給食の時間。校長先生に勧められ、私も頂きました。
若葉台小・給食
たまに学校公演だと、給食にありつける。これがうまいんだな。この日はクリームシチューにサラダとパン。
ご馳走様でした。

実は、この校長が大泉高校の同級生。
「来年もまた来てくれよ」「あー、喜んで」と話して、学校を後にした。道を歩く私を窓から見つけた子供達が「ばーいばーい」と手を振ってくれた。誠にいい気分である。きっと、私もこの年の時にはこんなにかわいかったんだろうな。ははっ。

年間に10校ほど、学校公演はやるかなぁ。ほんと、何処に行っても楽しいね。
  
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2014年03月14日

信州のぴっかりちゃん

中席(11〜20日)は新宿の末廣亭昼席だ。生憎、初日から休んでしまった。ところが、その初日にお出で下さったお客さんがいた。はるばる、信州辰野町から来てくれたのだ。私の高座を聞く為に・・では、ないかも。東京に仕事があったから、そのついでかな?ははっ。
でも、結構な手土産を持ってきてくれた。この方は辰野町にある小野酒造の小野さん。営業部長をしている。で、自分の蔵の生酒と町のマスコットを持ってきてくれたわけ。

信州のぴっかり正面信州のぴっかり裏

そのマスコットがこれ。
何に見えますかねぇ?前座に聞いたら「蜂ですか?」。私もそう見えるんだけど、実はこれ、蛍。後ろから見ると、お尻に黄色いのがあるでしょ?蛍の光なんだね。辰野町ってのは蛍が有名で、夏には「ほたるまつり」をやってるくらいに群舞してるんだそうで。
で、このマスコットの名前は「ぴっかり」だそうで。末廣亭では、私のちょっと前に春風亭ぴっかりさんが出てる。よかったら彼女にどうぞ、と小野さんは言ってたけど、私が持ち帰りました。

ん?ぴっかりちゃんをお持ち帰り?こりゃ、まずいか。ははっ。
  
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2014年03月06日

気仙沼後日談

1日(土)に陸前高田市の長部漁村センターで落語をやった後は宿のある気仙沼に戻った。
さーて、打ち上げだー。この日は地元の方に聞いたお店へタクシーで直行。
ところがだ!店の前の道路工事の為に閉店時間が早まるとの事。ありゃ、後40分しかないよ。しょうがないってんで出てきたら、タクシーの運転手さんが怪訝な顔。訳を話すと、じゃあ、安くてうまい店に案内してくれると言う。有難いね。向かったのは仮設の飲み屋店舗の2階。
なのにだ!品物がもう無いとの事。はぁ〜。またまた出てきて、そこの1階にある「里」って店へ。ようやくの事で落ち着けた。

ここもうまかったよ。それに1品1品の量が多い。いい店に入ったね。
で、ここで隣に座ったのが地元のお寺・地福寺の一行。ご住職の弟さんが大変に人当りのいい方で、この方が1枚のちらしをくれた。「こんなのをやるんですよー」と出されたのは「たちあがれ気仙沼!」と言う事で公演するお芝居。開いてみて驚いた。出演者に古今亭志ん吉・春風亭ぴっかりの二人の噺家がいるではないか!その上に驚いたのが演出だ。高瀬將嗣さん。旧知の殺陣師であり映画監督だ。へー。ここで噺家の名前や高瀬さんの名前を見ようとは思わなかったなぁ。いろんな人がいろんな所で活躍してるって事だな。

この芝居。「月虹」と言います。
日時;3月21日(金)午後1時・午後6時、22日(土)午後1時
場所;気仙沼市民会館大ホール
問い合わせ;オフィスブルームーン
03−6914−8443
info@o-b-moon.com

人の縁ってのは面白いもんだ。何処で誰と出会うか分からない。分からないから人生はいいんだな。
翌日は地福寺に片山住職を訪ねた。そして、震災当日の話を聞いた。このお寺は海の目の前。津波を天井近くまでかぶったそうな。辛い話と良かった話の両方を聞いた。辛い話だけでなくて、本当に良かった。
このご住職との縁も長くなるかもしれないぞ。そんな事を感じさせてくれる、とってもいい方。因みに、このご住職はドラマーのバイソン片山さんの兄上。ひゃっ!

てなわけで、よろしかったら「月虹」を。えっ?私?うーん。観てみたいけど、気仙沼はちょっと遠いかなぁ。たはっ。
  
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2014年03月02日

栃木市南中から陸前高田市へ

2月27日(木)に栃木市の文化会館へ行った。市内の南中の三年生を送る会での公演。いやぁ、驚いた。何がって、生徒がかわいい。もうかわいい子ばっかり。いえいえ。女の子の話じゃないですよ。男の子も女の子もとってもかわいいんだなぁ。これには一緒に行ったぼたんさんも同意見。それでか、いつも学校では「転失気」しかやらないぼたんさんが「お菊の皿」をやってた。私は「時そば」を。小学校では、大抵「饅頭怖い」なんだけどね。中学校では、いろいろやります。
洒落た花束も頂き、これも嬉しかったなぁ。南中の皆さん、ありがとうございました。

さて、翌28日(金)には気仙沼へ。29日(土)に陸前高田市に行くので前日入り。夜は紫市場って所へ。これは仮設の商店街。ここにある居酒屋「まるきん」で一杯。地元の酒を飲み、刺身を食べ、親方の話を聞き・・。うーん、良かった。

で、29日の朝は今回の主催者「あしたの本」スタッフの運転する車で陸前高田市に行く。「落語と読み聞かせ・アンデルセンの物語」って催し。
これが会場の漁村センター。
長部漁村センター
中に入って、高座を設営。
漁村センター高座
ちらしをたくさん張り付けてたねぇ。高座の前の机にあるのは、落語の前にスタッフが読み聞かせに使う拡大コピーで手作りした絵本の「はだかの王様」。
行くと、早くもお婆ちゃんが5、6人でストーブを囲んでた。早いっ!開演時間が近づくと隣の部屋で遊んでた子供の一団なども加わり、40人近いお客さん。
読み聞かせに続いて、私が落語で「はだかの王様」を。王様を殿様に、洋服屋を呉服屋に変えての一席。で、二席目は何にするか?子供達に「どんなの聞きたい?」と聞いてみた。すると、「怖いのー」ときた。ひゃっ。冬に怪談噺?弱ったねぇ。てなわけで、ぼたんさんと同じように「お菊の皿」をやった。何とか上手くいって良かったー。

終演後は再び気仙沼のホテルに戻って、打ち上げだー。その夜もうまい、楽しい夜になった。その模様はまた次回に。
  
Posted by katsura_sensho at 20:03Comments(2)TrackBack(0)