印刷は概ね4色刷りで出来上がっているので、それをルーペで覗いてみるとロゼッタという色のリングがうかびあがり、刷られた物のディティールをそこねている事が分かる。
また刷られた組成のそれぞれの4つのインキの色がはっきり確認できてしまうことで本来の色を現わし切れない欠点があるが、FM高精細印刷方式で印刷すると、その元の4つの色はそれぞれの場所で混ざりあって、オレンジ色や黄緑色や紫色などの中間色がそのものとして、鮮やかに存在するようになる。
FMスクリーンという、考え抜かれたパターンの為せる結果なのだが、ドットで換算すると約500線に相当する解像度の高さで印刷する技の成果なのだといえる。印刷していて固有の色がそこに生まれて来るのを見るのは、印刷人として望外の喜びともなっている。