2007年06月20日

(エクセルVBA2007)Copyrightの正しい書き方

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VBAの話しではないのですが、Copyrightの正しい意味や書き方って御存知ですか?

例えば、このlivedoorBlogの投稿ページの一番下に、「Copyright (C) 1996-2007 livedoor Co.,Ltd. All rights reserved.」と書かれていますね。
これが、著作権を主張している、あるいは勝手にコピーしてはいけないと言う事を主張していると言う事を何となく分かっていても、この文章がどう言う意味なのかを御存知の方は、そう多くはないのではないでしょうか。

例えば、上の一文がなければ勝手にコピーして再配布したり、改変しても良いのでしょうか。あるいは「1996-2007」とあるので2008年になればコピーして構わないと言っているのでしょうか。
答えは、ノーです。
もうひとつ、上の一文の書き方(書式)について、日本のどんな国内法が規定しているのでしょうか。
答えは、日本国内法では規定がないと言うのが正解です。

日本の著作権法では、著作物については、上のような主張があろうとなかろうと、著作物が発生してから50年間(著作権者が個人の場合は死後50年間)は著作権が保護される事になっています(海外の多くの国もそうなっています)。

ということは、上のような一文は書く必要がないということでしょうか?
実は、そうなんですね。書かなくても良いのですね。
でも、多くの著作物にこれが書かれているのは何故でしょう。

これは、著作権に関する国際条約に関係しているようです。
著作権に関する主な国際条約には「万国著作権条約」と「ベルヌ条約」があります。
日本は両方の条約に加盟しています。
というか、現在は世界の多くの国が両方の条約に加盟していて、
「万国著作権条約」にのみ加盟していて、「ベルヌ条約」に加盟していない国は、
サウジアラビアなどごく少数の国に限られるのだそうです。

「ベルヌ条約」は、「無方式主義」と言われ、著作者がなんの主張をしなくても、著作権が保護されることになっています。
一方、「万国著作権条約」は「方式主義」と言われ、一定の手続きを経て、著作権者であることを証明しないと、著作権は保護されない事になっています。
日本のように「万国著作権条約」と「ベルヌ条約」の両方に加盟している場合は、「ベルヌ条約」、つまり、「無方式主義」が優先される事になっています。

さて、では「無方式主義」を採用している国の著作物を、「方式主義」の国で発行するとどうなってしまうのでしょう。条約通りだと、その国(「方式主義」の国)で著作権を確認する手続きが必要ですね。でも、これは、現実的ではありませんね。
そこで、「万国著作権条約」では「コピーライト文」についての規定があり、この一文が書かれている著作物については、著作権を保護すると言う事になっているのです。

つまり、「コピーライト」の一文は「万国著作権条約」の規定に基づく記述だと言う事なのです。しかも、多くの国で「ベルヌ条約」が優先される現在では、あまり意味のないものです。

現在では、単に著作権の主張を明示しているにすぎないのです。
だから、自分の作成した文書とかホームページとかに、
「Copyright・・・」を書いたとしても、それで著作権が保護されていると言う考えは間違いなのです。それを書かなくても保護されているのです。

著作権の国際条約の歴史を見ますと、アメリカが1989年まで「ベルヌ条約」に加盟していなかったのですね。つまり、20年近く前までは、アメリカは「万国著作権条約」、つまり「方式主義」だったわけです。圧倒的に著作物の多いアメリカ、また国外から著作物が持ち込まれる事も多いアメリカですから、そのころにおいては、「Copyright・・・」が重要な意味を持っていたわけですね。
だから、こうした慣習が、今もアメリカに残っており、諸外国にもその影響が残っていると言う事なのでしょうね。

ところで、「万国著作権条約」に照らして、先程のlivedoorBlogの文をもう一度見てみましょう。

「Copyright (C) 1996-2007 livedoor Co.,Ltd. All rights reserved.」

この文の中で、「万国著作権条約」の規定として重要な部分はどこだと思いますか?
答えは、
「(C)」と「1996」と「livedoor Co.,Ltd.」の3つだけなのです

(C)は、規定ではⓒ(ここマルの中にCと書いてありますが、表示されないかも知れません)とマルの中にCを入れる事になっていますが、パソコンのフォントにないことも有り、「(C)」とカッコの中にCでも良い事になっています。これは「Copyrighit」を表わす記号です。つまり、Copyrightは「Copyright」と書くのではなく、「(c)」と書く事になっています。

「1996」は著作物が発生(発行)された最初の年を表わしています。

「livedoor Co.,Ltd.」は、著作権者と言うことですね。

つまり、「万国著作権条約」従えば、
「(C)1996livedoor Co.,Ltd.」で充分なのです。
(発行年と著作権者は逆でも良いようです)

では、「Copyright」とか「-2007」とか「 All rights reserved.」は何なのでしょうか。
特に「Copyright (C)」は「Copyright、Copyright」と2回言ってるような物なのです。

実は、「万国著作権条約」では、「(c)」「発行年」「著作権者」の3つを満たしていれば、他に書き足す事を禁じてはいないようです。

「Copyright (C)」は、とくに日本でそうだと思いますが、「(c)」の意味を理解していない人々が多いので、わざわざ「Copyright 」と付け加えているのですね(逆に「Copyright 」を書いて「(C)」を省いたら条約の規定を満たさない事になります)。「不許複製」「無断転載を禁ず」も同様なことですね。

「1996-2007」の後の「-2007」ですが、これは、1996年に著作物が発行され、2007年に著作物の内容が更新されていると言う事を表わしています。著作権が2007年までしかないと言う意味では有りません。この年の表記は、ずいぶん間違えて使われていると思いますね。

「 All rights reserved.」は、この著作物によって、著作権以外に発生した権利も、すべて著作権者にあると言う主張です。これも、これがあるから法的に意味があるものではないのです。

長々と書いてみましたが、普段何気なく書いている文書でも、何に基づいて書かなければいけないのか、その正しい書き方は・・・と考えてみると、結構むずかしく、また、面白い物ですね。

ちなみに、最近、CopyLeftと言う言葉を聞いたことがありませんか。これは、普及してきたフリーソフト、やオープンソフトのコピー、再配布、加工等に対する概念です。CopyrightにたいしてCopyleftがあると言う意味ではないす。ただ、このCopyleftも今後、重要な概念となっていくのでしょうね。



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1. 正しい“copyright”の書き方  [ Komposition.jp-WP ]   2009年02月09日 03:34
サイトの下の方なんかにある“潤・opyright 200x なんちゃら. All right reserved.”って表記。 何となく他のサイトなんかで見るのを真似てたんだけど、今さらながら「これって正しいの...

この記事へのコメント

1. Posted by 及川☆翔   2008年02月12日 18:40
5 とてもためになりました。
いろいろと勉強なさってらっしゃるんですね。
どうも有り難うございました。
2. Posted by 宇佐美勝哉   2008年02月13日 22:43
及川☆翔様

私自身CopyRightの書き方で迷い、メモ的に書いた記事ですが、目に留めて頂いて、とてもうれしいです。コメントをありがとうございました。
3. Posted by fmkz   2011年04月14日 16:57
5 とても、とてもためになりました!!!
僕も、なんとな〜くは知っていた程度で、
その深い意味はわからなかったので、
ハラオチガッテンです!

本当にありがとうございました!

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