
トリプルバトルは弱いポケモンを使っても勝てる!
マイナーなポケモンも活躍できるトリプルレート!
俺知ってるよ、トリプルってヒトカゲとかドードーが強いんだろ?
・・・それはどうかな?
というわけで、今回は「トリプルバトルとマイナーポケモン」についてお話したいと思います。
読者層として、全くトリプルレートに潜ったことがなく、でも噂は聞いたことがある、そんな人を想定しています。そのためトリプル勢の方にはごくごく当たり前のことを長々と話しているように思われるかもしれませんがご理解ご容赦願います。
■なぜマイナーなポケモンを使うのか?
「トリプルって弱いポケモンでも活躍できるらしいから、僕の大好きなキャタピー入りでも勝てるかな!?」
いいえ、勝てません。
「でもカモネギを使って高レートに行った人がいるって聞いたよ!」
あれはカモネギが好きだから使っているのはありません。
強い構築・強いギミックを組むために、必要な要素を満たすのがカモネギしかいなかったのです。
もしカモネギと同じことをボルトロスができたらボルトロスを使っていたでしょう。
逆に「キャタピー」にしかできないことがあれば好きじゃなくても使います、そういうものです。

(とあるサイトのとある育成論での一場面)
■実際に考えてみよう
さて、理屈っぽいお話は前置きだけにしておきましょう。
ここからはかの有名なマークーダ構築をサンプルにして、なぜカモネギが構築に入ってきたのか、なぜカモネギでなければならなかったのか、という結末までを再現してみます。
1.強いコンボを考える
トリプルバトルは仲間との連携が取りやすく、カードゲームで言う「コンボ」や「ギミック」の可能性が多くあるルールです。
しかし残念ながらほとんどのコンボは弱いです。2体がかりで何かしても、眼鏡ニンフィアでハイパーボイスを撃った方が威力が高いということもしばしば。
今回はそのコンボのなかでも最も分かりやすいものとして、強い全体技で相手全員をまとめて倒すコンボを考えていきましょう。
・正義の心テラキオン+ふくろだたきエルフーン
S種族値116のエルフーンがS108のテラキオンを袋叩きして、攻撃力が6段階アップした岩雪崩を撃ちます。
非常に分かりやすく、速く、2体で完成するコンボとしては最も完成度が高い。


・すいすい濁流キングドラ+雨降らし手助けニョロトノ
ニョロトノの特性により、火力と速さを強化されたキングドラが濁流を撃ちます。
いわゆる天候パですが、強化された全体技を撃つという点ではコンボでもあるでしょう。

この2つはどちらも1ターン目から攻撃に移れる点や、S操作が不要ぐらい素早いこと、そして十分な火力が強さの秘訣であると言えます。
新しいコンボを考えるなら、少なくともこの2つよりも優れた点がないと話にならない。

ではまずテラキオンと同じ特性を持ったポケモンを見てみましょう。
この中で物理全体技を持たないのがウインディ、コバルオンとビリジオン、彼らは残念ながら失格です。
そしてアブソル・ルカリオ・エルレイドの3体は岩雪崩や地震を覚えますがタイプ不一致で火力が足りない。素早さも中途半端で追い風をしてやらないと先手が取り辛い。
というわけで、正義の心もちでテラキオンより優秀なポケモンはいません。

今度は特性「いかりのつぼ」で調べてみました、これもAが6段階上昇する特性です。
ケンタロスは素早さに優れる、テラキオンより速いのが魅力ですが火力が足りない。
ワルビアルは火力に優れますが追い風のサポートが必要になる。
バクーダも火力に優れ、そしてトリックルーム下なら比較的安定して先制できそうです。
オコリザルはやる気だけ買ってやりましょう。
ここでバクーダが候補に挙がってきましたが、その前にS操作の話をちょっとだけ。
基本的にS操作の強さはトリル>追い風>電磁波こご風etc...となります。
というのも、追い風はお互いに追い風をすると意味がなかったり、横取りされたり、相手がトリルをしてきたりとどうにも不安定が部分が多いからです。
もちろんトリルを使うにしても、遅いポケモンばかりで固めるとトリルを貼れなかった時を考えると辛いものがあるのですが、単純にS操作の強さ(影響力・制圧力) を考えるとトリルが一番なのだとお考えください。
最後に火力指数を並べてみましょう、S100以下のポケモンはAに補正をかけてあります。

やはりテラキオンより強い可能性があるのは上2体でしょう。
もしワルビアルの方が好きだという方にはこちらをご参照ください。
→ホロウビアルレクイエム
2.相方を考える
テラキオンより強い(かもしれない)バクーダを採用することが決まりました。
ではバクーダの特性を発動させる相方を考えていきましょう。
味方に攻撃をして、確実に急所に当てる方法にはいくつかありますが、
・こおりのいぶき、やまあらしといった確定急所技
・急所率を+3まで引き上げる

この2つのどちらかを選ぶこととなるでしょう。
この条件を満たすポケモンの中から、バクーダと相性のいいポケモンを探します。
どのようなポケモンならいいのかと考えると
・トリル状態でバクーダに先制できる(遅い)
・積み技(きあいだめ)を使用せずに即座に急所に当てられる
・命中率が100%(こおりのいぶきは命中90%)
・フェイントか横取りができる(ワイガ対策)
・バクーダの地震に巻き込まれない
・相手の猫だましや怒りの粉に耐性を持つ
こういった条件が上がってきます。
この条件を満たすポケモンを並べてみますと

メガカイロス
〇やまあらし
〇地震が無効
〇フェイント
✕メガ枠を使用する
→バクーダwithレベル13メガカイロス

ナゲキ
〇やまあらし
〇精神力(猫だまし無効)
〇ワイドガード
✕フェイント横取りが出来ない
✕そのままだと地震に巻き込まれる

ゴロンダ(orヤンチャム)
〇やまあらし
〇よこどり
〇ファストガード
✕地震に巻き込まれる

ユキメノコ(or精神力ユキワラシ)
〇こおりのいぶき
〇猫だまし無効
〇よこどり(ユキワラシは覚えない)
✕地震に巻き込まれる
✕氷の息吹が外れる
マメパト(orハトーボー)
〇強運ピントレンズつじぎり
〇地震が無効
✕フェイント横取りができない
→誓いのハトビアル
カモネギ
〇長ネギつじぎり
〇地震が無効
〇フェイント
〇精神力
もうお分かり頂けたでしょうが、ツボをつく相方としてカモネギは非常に優秀なのです。
優秀というよりは、条件を全て満たすのはカモネギしかいません。
| 確定急所 | 地面耐性 | 怯み耐性 | ワイガ耐性 | |
| カモネギ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| カイロス | 〇 | 〇 | × | 〇 |
| ナゲキ | 〇 | △ | 〇 | × |
| ゴロンダ | 〇 | × | △ | 〇 |
| ユキメノコ | △ | × | 〇 | 〇 |
| マメパト | 〇 | 〇 | × | × |
これにより、バクーダの相方としてカモネギを使用することが決まりました。
繰り返しになりますが、カモネギが使いたいからカモネギを使うのではありません。条件に合うポケモンがカモネギしかいなかったからカモネギなのです、もし600属で同じことが出来るポケモンがいればそちらを使うでしょう。
■まとめとして
マークーダは誕生した過程はご理解いただけたでしょうか?
トリプル勢の妙な構築はよく話題になり、そのブログ記事がツイッターなどでリツイートされているのを見かけた方も多くいらっしゃるでしょう。
彼らの構築は最初から変なポケモンを使おうと考えていたのではなく、結果としてそうなってしまったのだということが分かって頂ければ幸いです。
じゃあ私の大好きなキャタピーは活躍できないの?
そう心配したり、やっぱりトリプルに手を出すのをやめようと考える方もいらっしゃるでしょう。
ご安心ください、自分の好きなポケモンを使いたいのなら、そのポケモンにしかできないことを探せばよいのです。すなわち先ほどお見せした過程を逆の順番でこなすことになります。
もちろんそれは難しいことで、納得のいく構築はなかなか出来ないでしょう。
ですが諦めずに自分の頭で考えてみること、この「考える」というのがトリプルバトルにおける面白さの一つであることは間違いないのですから。
それでは、トリプルレートでお待ちしております。
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