2018年02月

2018年02月14日

「慶安太平記」にはまってます。

「『慶安太平記』聴きてえなあ」
ある日、木馬亭の定席終わりに、
お客様からお声を掛けて頂いたんです。

「そういえば、師匠の『慶安太平記』面白かったなあ」
と、幼い頃、師匠の木村松太郎 の舞台を思い出し一念発起。
一昨年、初めて「慶安太平記〜箱根山」に取組ました。
登場するのは、快僧善達と怪しい飛脚。
どちらかといえば、小柄だった師匠。
何となく愛嬌があって、なんとも憎めない善達と飛脚だった覚えがあります。
 そして、東海道をひた走る道中付けが愉快で、
やればやるほど、癖になります。
その続きが「慶安太平記〜吉田の焼打ち」で、
これもまた、面白いお話。
その続きではないのですが、
「慶安太平記〜正雪と牧野弥右衛門」
それから、今、取組んでいる「慶安太平記」のお話がもう一つ。
こちらも、お客様から、音源を頂き、
近々掛けたいと、秘密特訓しております。

古典とは、何度も掛けられたこう、啖呵のいい感じとか、
なんともいえない言い回しとか、節回しとか、堪らないんです。 
女だてらに、出来ないだろうと思っていたものの、
今となっては、「慶安太平記」にはまっています。

そんな、古典として残るべく、
新作にもチャレンジするのですが、遥かなる道のりではあります。 
でも、やらなくきゃゼロですから、やる訳なんです。
新作として、最近取組んでいるのは、町工場の匂いがする浪曲。
「削り屋」(上野歩 原作)と、「墨田区吾嬬町初ブラックホール行き」(同原作)
旋盤職人と、ヘラ絞り職人のお話です。

今年も、古典と新作とチャレンジして、
いい関東節を聴いて頂きたいと思います。

次、お客様に御目通りするのは、3月の木馬亭。
3/3(土)3/5(月)12:15〜
いい浪花節を聴いていただき、
お楽しみいただけますよう、精進いたしましょう。
 

katutiyoane at 23:44|PermalinkComments(0)

2018年02月02日

2月は逃げても木馬亭。

雪模様でございます。
2月の木馬亭定席も始まりました。
私のお出番は、2月3日(土)12:15〜
明日は華やかに女性ばかり。
綾那、はる乃、勝千代、奈々福、
惠子、真紅、琴美、孝子

そして、明日は節分でございます。
どうぞ、木馬亭にお運びくださいませ。

毎年、浅草寺もお賑やかに節分の催し。
木馬亭も、毎年、豆まきがございますが・・・。

2月の節分には、いつもお聴き頂く演目がございます。
実は、私が初めて浪曲かしたのがこの演目なんです。
図書館で見つけたお話。
あんまり面白いので、原作の作者である清水一朗先生にお願いして、
浪曲に仕立てさせて頂きました。
有り難い事に、何度か、木馬亭にも見に来てくださいました。
また、脚色なさったのが三遊亭圓窓師匠との事で、
浪曲化のご報告をさせていただいております。
清水一朗先生の創作落語より、「鬼の涙」 (脚色 三遊亭圓窓)を、
浪曲にて 今年もお聴き頂きたく、
節付けも再検討しつつも
此度の曲師は沢村美舟ちゃんと、お稽古いたしました。

いつもお世話になっている沢村豊子師匠の愛弟子です。
皆さまにお楽しみいただけますよう。

今月は明日、1日のみのお出番です。
4/29(日)の「女流浪曲華舞台」のチケットも
持ち歩いておりますので、
どうぞ、お声掛けくださいませ。




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katutiyoane at 18:39|PermalinkComments(0)
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