8/9に浪曲口演させていただきましたー。

8/9(水)は、終日、お江戸日本橋亭でございました。
お江戸日本橋亭は、銀ブラしながら、
ご来場いただける席亭でございます。
コレド室町やら、日本橋三越やら、
ドドーンとゴージャスにお江戸香る雰囲気。
午前の部は、
平和を願いまして、浪曲「真っ黒なおべんとう」を
口演させていただきました。
この演目は、数年前から取り組ませていただいております。

ちょうど、この日の午後は、浪曲協会主催の、
浪曲日本橋亭での「関東節」の会
お出番を頂戴いたしておりましたが、、
ここ数年、夏に掛けさせていただいたこの演目
やはり、この日は口演すべき浪曲があるのではと、
自分への問いかけから、
午前の部での口演をさせていただきました。

いくら、夏休みとはいえ、
平日での事であり、午前の事ではあるのに、
「新聞を見ました！」と、ご来場いただいたお客様、
お子様連れのお客様、私の案内をご覧いただき、
ご来場いただきましたお客様から、
「この日に、この浪曲を聴けて良かった。」
と言っていただき、有難い思いでございました。
この演目は、これからも続けて行きたい、
多くの方にご覧いただきたいと思っております。
口演を終えた後、お話してくださったお客様が、
感極まり、涙をこぼしながら、
「会場が一体となり、いい舞台だった」と、
お話してくださる場面もございまして、
思わず、演者も、曲師もともにホロリ。
この日の曲師は、私がお世話になっている
沢村豊子師匠のお弟子さんの、美舟さん。
以前、豊子師匠のお怪我の時に、
この演目を、助けていただいた事もあり、
また、豊子師匠のお三味線での口演を、
誰よりも見ていてくれていた美舟さんに、
この日、この演目を口演する事に、
協力してもらいました。
この演目だからこそ、
若手の美舟さんにも関わってもらう事も、
大切かなと。
やはり、この日に取り組ませていただいて、
本当に良かったと、心から思いました。
ご来場いただきましたお客様には、
心から感謝申し上げます。
平和への思いを
共に出来たようなの気がいたします。


そして、午後からは、浪曲日本橋亭。
今回の日本橋亭は、
「関東節 廣澤✖︎東家✖︎玉川✖︎木村」
関東節、各家の節をそれぞれ楽しんでいただく会。
お家芸らしい演目でという事で、
演者、代表的な演目を取り揃えました。
私、現状、木村のオンリー1となりまして、
上野動物園で言う所の、絶滅危惧種レッドゾーン！
よく、お客様から「慶安太平記聴きたいなあ!」と
言われるんです。
今回は「慶安太平記 正雪と牧野弥右衛門の巻」を。
豪快で、口演していても、なんだか楽しくなっちゃう
お話でございまして、
この日の日本橋亭、男子三人活気溢れる浪曲の後、
僭越ながらトリにて、口演させていただきました。
お客様に、
関東節の良さがわかっていただけましたでしょうか。