商品名やお店の名前などに使われているフランス語で、ふと「??」と思うようなものって多いよね。

例えば、我が子が乳児期(未熟児)に病院にてお世話になった「pas et pas(パエパ)」というベビー服のブランド名。
恐らく赤ちゃんが少しずつ大きくなるよう願いを込めたネーミングだと思うが、だとしたら本当は「pas à pas(パザパ)」が正解。「pas et pas」という熟語は無いはず。

また、浜松の街ナカにあったフランス料理店「アンピエール」というお店。
オープンした当初は「Un Pierre」というスペルだったらしいが、お客さんから「Pierreは女性名詞だからUnじゃなくてUneじゃないの?」というツッコミが入ったらしく、読み方は据え置きだったがフランス語表記では「Une Pierre」に変更したらしい。

他にも、例えばカフェの店内に置かれた小物に書かれたフランス語が意味の通じない文章だったりというのも時々見かけたりする。
その表現が正しいのかその場で調べたりもするんだが、大抵間違っている。

仕事柄こういうのをみると「名前をつけたり製品化する際に校正しないのかね?」と不思議に思ってしまう。

で、今朝、こんな袋を見つけた。
否定文の冠詞は?

雑貨屋の袋なんだが、大きく「il n'y a pas un nuage dans le ciel.」と書かれているこの文章に妙な違和感。

「空に雲がない=快晴である」という意味。この程度なら辞書がなくてもサラッと読める。

が、否定文の場合は直接目的語に付く冠詞の「un/une」が「de」に変化するから、本当は「il n'y a pas de nuage dans le ciel.」なんじゃないの?と、思わず脊髄反射でツッコミを入れた。

それにしても、こんな間違った内容の文章を印刷した買い物袋を訂正もせずにばらまくのってまずくない?
このお店は東海地方に展開するチェーン店だから、袋が出回ってる範囲も大きいはずだし、他人事ながら心配しちゃうわ。

、、いや、もしかしたらこれも正しい文章なのか?

って事で調べてみると、否定文での目的語の冠詞が「de」にならないケースが複数有るとのこと。
その中で「一つもないことを強調する場合はun/uneを使っても良い」というルールがあるらしい。

とWikiPediaに載ってました。

■ 3.7 冠詞 de|フランス語の否定文 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E8%AA%9E%E3%81%AE%E5%90%A6%E5%AE%9A%E6%96%87#.E5.86.A0.E8.A9.9E_de

なるほど、それに当てはめると「雲一つない空」という意味になるな。
が、これが正しいのかはまだ定かで無いので(別のルールが適用されているかも知れないし)、次のレッスンで訊ねてみるとするか。
という事で、街で見かけるフランス語に注目して掘り下げてみるといろいろ勉強になるのでオススメです。

【補足 2016/01/11】
本件、レッスンの際に塾長に質問してみました。

■ 日々是妄想 : Il n'y a pas "un" nuage dans le ciel.について講師に訊いてみたよ
http://blog.livedoor.jp/katz_stlips/archives/52204155.html