Opera 9.5 がなかなかイイ
自分の場合、Linux アプリのアップデートは apt を使って手動でやっているのだけど、先日、apt のお勧めのままに flash-plugin を更新したら Opera で flash が見られなくなってしまった(なんのための手動更新なんだか)。mozilla 系の風博士では見られるので、Opera の問題に違いない。
Linux だと flash が正常に見られなかったりするのはさほど珍しいことではない。flash プレイヤー自身の問題もあるのだろうが、製作者が Windows のことしか考えていないということもあるのだろう。と、まあ、それはともかくとして、なんとか対処しないと愛用のお天気サイトが見られない。
こういった場合 flash のバージョンを戻すのが常道かと思うが、とりあえず Opera のバージョンを9.2から9.5に上げてみることにした。そしたら幸運にもこれが正解で、flash が見られるようになってホッとしたところだ。
で、この9.5がイイのだ。9.5は6月にリリースされていたのだが、以前ベータ版を入れたときにさんざんな目にあったので様子見していた。でも今回はそんなことはない。たぶん。
自分は Opera は本家サイトから deb パッケージをダウンロードして自前でインストールしている。今回入れたのは opera_9.51.2061.gcc4.qt3_i386.deb だ。インストールはとても簡単で、ダウンロードしたディレクトリに移動して、$sudo dpkg -i opera_9.51.2061.gcc4.qt3_i386.deb するだけ。deb ファイルをダブルクリックでもインストールできる。
第一印象として、まず、読み込みが速くなったと感じた。これはハッキリと体感でわかる。
使っているうちに徐々に新機能に気づく。
ささやかなことだけど、画像にマウスポインタを当てたときのポップアップ文字のフォントが選べるようになったのがとても嬉しかった。
9.2まではこのフォントが Vera Sans かなんかの欧文フォントで固定されてて、だから中国の簡体字が表示されるなんてこともあった。長引きの「ー」が「+」になるときもあって気持ち悪かった。
さっそくお気に入りの M+IPA合成フォントに変えるとすっきりした。
また、画像右クリックからの画像のプロパティに alt タグの内容が表示されるようになった。
IE では画像にマウスポインタを合わせると alt タグの内容がポップアップするため、alt タグに画像の説明を書いているウェブサイトがたまにある(本来その役目は title タグが負うべきである)。しかしこれは IE の独自仕様なので、他のブラウザを使っていると見えない。Firefox は拡張を使えば見られるようだが、Opera ではお手上げで、一度画像を非表示にするとか、ソースを開くとか、そんなふうにしてようやく確認する始末だった。
それが右クリから見られるようになったわけで、ありがたい。これがマウスジェスチャーに割り当てなんかできればもっと便利かなあと。
で、実は一番よかったのは、今まで普通には聴けなかった HMV の試聴が普通にできたこと。
Linux で試聴をするには、ページのソースを見てストリーミングファイルのアドレスを調べ、捜し当てたアドレスから vlc で聴く、という具合にチョーめんどくさかった。それが、曲のアイコンをクリックしただけで mplayer のプラグインが立ち上がって曲が自動で流れるようになった。
ほかに細かいところでは、Ctrl+F11で英文ワードラップが調節できたりとか、Speed Dial の検索エンジンが選択できるようになってたりとか。でもこれらはひょっとしたら 9.2 系にもあったのに気づかなかっただけかもしれない。