一方通行反対◎一番街の「一方通行」反対=市の一方的な方針に反対の声高まる


 川越の観光スポット、蔵造りの商店街が続く一番街に「一方通行反対」の立て看板が立てられ、観光客の目を引いている(写真)。2007年から一番街周辺の交通問題を議論してきた市、県、地元代表などでつくる検討委員会が今年2月に、一番街を一方通行とするよう川合善明市長に提言し、市が本年度中の実施を表明したのが事の発端である。


 提言は、「終日北から南への一方通行として、これに加えて春季及び秋季に限定した一定の日曜、祝日の日中を歩行者天国にする」というもの。東京新聞は、この問題を取り上げ「市は『景観上、問題がある』として、看板を設置する周辺自治会や商店街の役員ら約30人でつくる「一番街交通問題を考える会」の商店などを戸別訪問して撤去を要請。考える会メンバーらは、規制対象外のショーウインドー内や敷地内に看板を移すなど一歩も引かない構え」と報じている。


 そう言えば、昨年、いくつかのパターンで交通社会実験が行われたが、私の感覚で言えば、どれも交通が緩和されたとは言えなかったと思う。一方通行にして車道を狭め、歩道を広げたりしたが、車の渋滞は相変わらず、かえって車道に飛び出して横断する歩行者が激増、おちおちと車の運転をしてられなかった記憶がある。


 東京新聞は、「市は『検討委には周辺21自治会長も入り、大半の了解を得ている』」と言っているそうだが、市は何を寝言を言っているのだろうか。私自身一番街の近所に住んでいるが、こんな話を聞いたことはない。そもそもが、自治会長に是非の判断を委ねた記憶もまったくない。市役所の態度は、民主主義のルールに反し、あまりにも一方的で傲慢すぎる。


 そもそも、平日の観光客はさほどでもない。多いのは土・日曜日だけだ。それも、東日本大震災以降は、目に見えて減少している。したがって、「終日、一方通行」というのはまったく根拠がない。やるのなら、観光客が多い「土・日曜日の時間を限定した(例えば午前11時〜午後5時とか)の歩行者天国」が妥当である。