さて、本書は、発売以降、多数のネット記事・SNS等で話題になっており、今更私ごときが付け加えるコメントはないかもしれませんが、本日ようやく読了しましたので、遅まきながら本ブログで取り上げさせて頂きます。

IMG_7567-30

 片岡さん、橋詰さんというお知り合いお二方と、弁護士の雨宮美季先生の3人が共著された「良いウェブサービスを支える『利用規約』の作り方」(技術評論社)です。

 この本は、同書の「おわりに」(同書194ページ)によりますと、

「ウェブサービスを始めようとしているエンジニアや経営者の方が、利用規約を中心とした法的なポイントを1冊でひととおりつかめ、そして自分自身で利用規約が作れる本にしたい」

 という思いで書かれたとのことです。

 で、読ませて頂いたのですが、とにかく文章が平易でかつ具体例を豊富に盛り込んでいるため、非常にわかりやすく、スイスイ読める内容になっておりました。
 法律に関する本というのは、得てして内容が難解だったりあるいは文章が淡泊だったりしてしまうのですが、本書はその真逆でして(これは著者の先生方の文才とキャラクターによるものが大きいかと推測します)、これなら、エンジニアや経営者の人でも、どんどん読み進めることができそうです。

 他方、それでいながら、内容は大変濃く、しかも法律的に重要でかつ最新の情報に裏付けられたポイントを幅広く網羅しており、弁護士や企業の法務担当者の方々が読んでも大変参考になる素晴らしい書籍となっております。
(特に第2章は、ウェブサービスにおける利用規約で問題になりうる法規を特別法に至るまで丁寧に網羅しており、圧巻です。)

 私自身は、この書籍を読んで、ウェブサービスの利用規約において企業の実務担当者がどのような処理をしているのが通常かという「目線」や「肌感覚」を理解する(また、自分が持っているそれと照らし合わせる)ことができたのが、とても良かったですね。

 また、本書には、利用規約、プライバシーポリシー、特商法表示の「ひな形」(前二者については英訳も)が添付されており、これらも使い勝手が非常に良さそうです。

 もちろん、法律の細かい解釈等は、やはり最終的には法律書を調べたり、弁護士等に確認する必要がでてきますので、本書で利用規約に関して全てが解決できる、という話ではないと思いますが、少なくとも利用規約についての「取っかかり」(しかも非常に深い部分まで本質をしっかりと捉えた「取っかかり」)を経営者やエンジニアの方々に得てもらうためには、本書は最良の書籍であろう、と思っております。

(お知り合いが書いたからステマをしている訳ではもちろんなく(笑)、本音でそう思います。)

(※一点気づいたのですが、同書116ページの下から2行目の「例を挙げると、自家型前払式支払手段となります。」というくだりは、誤記でしょうか・・・。前後との関係で文章が繋がっていないような印象を受けましたが)

 ということで、私が言うまでもないでしょうが、本書は素晴らしい書籍ですので、利用規約に関係する方々、または関心がある方々にとっては、法律関係者であるか否かにかかわらず、必読書といえるでしょう。大変お薦めです。

(余談ですが、私、現在、利用規約やウェブサービスにおける個人情報絡みの「炎上」騒ぎが生じるメカニズムとその防止法、というものに非常に興味・関心がありまして、その点について思索を深めてみようと思っているのですが、その点からも、本書は参考になる書籍でした。)

* * *

 それでは、本日はこんなところで・・・。
 皆様、良い週末を。(月末恒例の「アレ」は日曜夜にアップの予定です。)

* * *

[ビジネスパーソンのための夜間法律相談(離婚・男女問題・刑事事件・職場問題)サービス]
 
↓ 専用ウェブサイト
 
http://biz-yakan.jimdo.com/
 ↓ 過去の参考記事 
 
http://blog.livedoor.jp/kawailawjapan/archives/6213529.html