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 さて、全面施行も直前に迫ってきた個人情報保護法改正ですが、これから数回に分けて、その重要ポイントにつき、法律、施行令、施行規則、ガイドライン、Q&Aの全てを網羅した情報を整理するブログ記事を書こうと思っております。
 はい、お気付きのとおり、8割方は私自身の整理用・備忘用のブログ記事ですね(笑)。

 今日は1回目ですので、「個人情報」の定義について、改正法令等の情報の整理を、ご紹介させて頂きます。

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1.
 改正前の個人情報保護法(以下「法」といいます)では、第2条第1項で、「個人情報」につき、以下のような定義規定が設けられていました。

(改正前の法第2条第1項)
第二条
1 この法律において、「個人情報」とは、生存する個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの(他の情報と容易に照合することができ、それにより特定の個人を識別することとなるものを含む。)をいう。


2.
(1)
 これに対し、改正後の法第2条第1項は、「個人情報」の定義について、以下のような規定に改められました。

(改正後の法第2条)
第二条
1 この法律において、「個人情報」とは、生存する個人に関する情報であって、次の各号のいずれかに該当するものをいう。

一 当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等(文書、図画若しくは電磁的記録(電磁的方式(電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができない方式をいう。次項第二号において同じ。)で作られる記録をいう。第十八条第二項において同じ。)に記載され、若しくは記録され、又は音声、動作その他の方法を用いて表された一切の事項(個人識別符号を除く。)をいう。以下同じ。)により特定の個人を識別することができるもの(他の情報と容易に照合することができ、それにより特定の個人を識別することとなるものを含む。)をいう。

二 個人識別符号が含まれているもの


(2)
 上記のうち、改正後の法第2条第1項第1号のカッコの数と複雑さは、尋常でなく読みにくいですね・・・。まあ、業法では良くあることなのでしょうが・・・。金商法かと思いました、私は(笑)。
 改正後の法第2条第1項第1号のカッコの関係を、よりわかりやすくするため、カッコの表記を変更してみます。

 当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等[
文書、図画若しくは電磁的記録{電磁的方式(電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができない方式をいう。次項第二号において同じ。)で作られる記録をいう。第十八条第二項において同じ。}に記載され、若しくは記録され、又は音声、動作その他の方法を用いて表された一切の事項{個人識別符号を除く。}をいう。以下同じ。]により特定の個人を識別することができるもの(他の情報と容易に照合することができ、それにより特定の個人を識別することとなるものを含む。)をいう。

 これだけだとなおわかりにくいかもしれませんので、色も付けてみます。

 当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等[文書、図画若しくは電磁的記録電磁的方式電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができない方式をいう。次項第二号において同じ。で作られる記録をいう。第十八条第二項において同じ。に記載され、若しくは記録され、又は音声、動作その他の方法を用いて表された一切の事項個人識別符号を除く。をいう。以下同じ。]により特定の個人を識別することができるもの(他の情報と容易に照合することができ、それにより特定の個人を識別することとなるものを含む。)をいう。

 これなら、一応わかるかな・・・(色付けたら、かえってわかりにくくなったかな(笑))。

(3)
 法第2条第1項の定義規定の内容についての今回の改正は、以下の3つの特徴がある、と整理することができるかと思います。

① 個人情報に該当する範囲は、改正の前後で変更はない。

② 改正前の条項のもとでも個人情報に該当したもののうち一定のものについて、「個人識別符号」という形で切り出し、「個人識別符号」の具体的内容を法令で規定することによって明確化を図った。

③ 改正前の規定にもあった「記述等」の文言につき、定義規定を設けて明確化を図った。

 このうち、上記①と②については、

・改正後の法第2条第1項第1号の規定のうち、「記述等」の定義書きの部分(括弧内の部分)を全て除くと、「当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの(他の情報と容易に照合することができ、それにより特定の個人を識別することとなるものを含む。)をいう。」となり、改正前の法第2条第1項のうち、「この法律において、「個人情報」とは、生存する個人に関する情報であって、」以下の部分と文言が全く一緒であること。

・改正後の法第2条第1項第1号の規定のうち、「記述等」の定義規定のカッコ内記載の中に「個人識別符号を除く」との記載があり、代わりに、改正後の法第2条第1項第2号に「個人識別符号が含まれているもの」との規定が設けられたこと

からも明らか、かと思います。

(4)
 なお、個人情報の定義において改正前の規定から存在した、いわゆる「特定の個人を識別することができる」(個人識別性)の要件、及び、「他の情報と容易に照合することができ」(容易照合性)の要件については、今回の改正で文言に変更はありませんので、その解釈についても変更はない、とされています。

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 とりあえず、本日はここまで・・・。「個人情報」の定義の話を全て終わらせたかったのですが、法律のところまでしか進みませんでした(笑)。
 「後編」で、施行令、施行規則、ガイドライン、Q&Aの話に進みます・・・。

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