本日、NBLの最新号(2017年12月1日号)が届きましたので、早速、小特集「古曳正夫先生を偲ぶ」を読ませて頂きました。

 企業法務の分野では極めて著名な7名の方々がそれぞれ、古曳先生との思い出等を語って(書かれて)いらっしゃいました。どれも、大変興味深く読ませて頂きました。

 なかでも、末吉亙先生と中村直人先生の文章は、古曳先生との思い出というだけでなく、弁護士たるもの、また、法律事務所たるものがどうあるべきなのか、について、非常に考えさせる(示唆を与えてくれる)、唸らせる内容になっておりました。
 もちろん、そういう「べき論」についてはいろいろな考え方があるでしょうが、少なくとも理想型の一つを提示して頂いている、という意味で、両先生の文章は、企業法務に携わる弁護士は必読の文章であろう、と私は思っております。

 また、末吉先生の文章の最後の方にあった、「先生は、あの世で、きっと、田淵智久先生と楽しく宴会をしながら、我々を眺めて笑っているに違いない。」という文章には、泣けてしまいました・・・。

 加えて、今回の小特集を読んで印象的だったのは、皆さん一様に、古曳先生は人間的にもとても個性的で魅力溢れる方であったとおっしゃる一方で、古曳先生のことを、頭脳明晰で、周到に検討され、極めて緻密に論理構成される方だという趣旨のご評価をされていたことでした。

 人間として個性的・魅力的で(そして時には、やや破天荒で)あるのは、弁護士として、それはそれでいろいろな意味で(主に、顧客獲得等の観点で)重要な事だと思いますが、当然ながら、その前提として、非常にしっかりした能力と、調査力と、分析力と、筋を見る力があることが大事なことなのだと思います。後者がなく、前者だけの弁護士では、弁護士として存在意義がありませんものね・・・。後者がしっかり出来ていて、初めて前者の良さが生きてくるという、当たり前のことを再認識いたしました。
 私もその点は、間違っても履き違えないようにしなくては・・・。

 改めて、古曳先生の御冥福を、心からお祈り申し上げます。