さて、本日は「雑感」です。

(最近、「雑感」のブログ記事ばかりですみません・・・。そろそろちゃんとした法律記事も書かないと、まずいですね・・・。まあ、そもそもちゃんとした法律記事なんて、本ブログには余り期待されていないのかもしれませんが(笑)。)

1.
 ここしばらく、個人情報保護法について改めて集中的に検討し直す機会がありました。その際に思ったことなのですが、それは、個人情報保護法って、規制の概要であったとしても、法律家でない一般人にルールの概要をわかりやすく説明するのって、本当に至難の技だなあ・・・ということでしたね。

 あくまで個人的な感想ですが、個人情報保護法って、広く一般人が関わる可能性がある法律としては、ルールが複雑すぎると思います。原則に比べて例外が非常に多いし、例外の内容も複雑に入り組んでいたりします。また、そもそもの原則自体も、一般人には決してわかりやすいとは言い難いルールのような気がしますね。
 個人情報保護法って、基本的にはやはり「業法」としての性格を有するものであり、そのためか、ルールが複雑化している印象を受けました。
 もちろん、金商法などに比べたら、その複雑さは遥かにシンプルなものではありますが・・・。ただ、金商法は、それを取り扱うのは原則としてプロの事業者であるのに対し、個人情報保護法はそうではなく、一般の、法律にはさほど馴染みのない方々に広く関係しうるものですからね・・・。

2.
 それから、これはずっと前から思っていて、今回改めて思ったことは、個人情報保護法って、やはり、「個人情報保護法」っていう法律名が良くなかったのではないかなあ、この法律の名称が社会に及ぼした影響は、甚大なものがあったのではないかなあ、ということでしたね。(まあ、この法律の正式名は「個人情報保護法」ではなく、「個人情報の保護に関する法律」ですが。)

 ひと昔前に、個人情報保護法が民間事業者に対して全面施行された際、その施行前あたりの時期から、「個人情報保護」というキーワードが、日本の世の中においてブームのようになり、「個人情報保護」というキーワードを盾に、日本社会において個人情報に関する法令の規制以上の過剰反応が強く起こった(そしてその流れは、今でも一定程度続いている)ことを、私はリアルタイムで目撃しました。

 日本において、個人情報保護の動きが加速化したきっかけの一つに、個人情報保護法の施行があることは、否定しようのない事実だと、私自身は確信しています。

 そして、これはあくまで「たられば」の話ですが、ああいった流れって、法律のタイトルが「個人情報保護法」というものでなければ、ここまで急速には進まなかったのではないかと思うのですが・・・。

 例えば、法律のタイトルが、「個人情報適正取扱法」とか「個人情報適正管理法」であったならば(正式な法律名としては、「個人情報の適正な取扱いに関する法律」や「個人情報の適正な管理等に関する法律」などであったならば)、あそこまで「個人情報保護」の過剰対応や個人情報保護の動きは加速しなかったと思うのですよね・・・(あの頃の時期から、自宅の住所を第三者には原則として開示しない、という動きが、一気に加速したと思っています)。

 法律のタイトルをキャッチーなものや明快なものにした場合に、それが命名者の想像を遥かに越えて社会に影響(下手をしたら、マイナスの影響)を及ぼす可能性があることは、法律を作る担当者・責任者の皆様は、何卒ご理解頂ければと思っております・・・。
(最近の「働き方改革」というキーワードにも、その言葉の使われ方に、何となく同じ「匂い」を感じております・・・。)

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 それでは、本日はこんなところで・・・。

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