「父が亡くなり母が一人で生活していて心配なので、こっちに呼び寄せようと、母を説得しています」
「毎週末、飛行機で帰省することを考えたら、一緒に住んだ方がいいと思うのです」

その気持ちには、とても共感します。
私自身、親のいざという時に、そこまで親を大切に想えるのか、と思うと
本当に素晴らしい親子関係だと思っています。

一方で、“親が心配”という想いだけで、
同居を決められた方が、その後、後悔されることは少なくありません。

あるとき、デイサービスにいらっしゃっている方に、
そろそろお帰りの時間ですね、とお声かけしたところ
「私、家に帰りたくないの」と言われたことがありました。
訳を聞かせていただくと、息子夫婦と同居している家に、自分の居場所がない、、、とおっしゃっていました。
少し笑いながら、でもそれは本心だと感じました。
台所にも立たせてもらえず、掃除をすることも許されない。

多少不安でも、一人暮らしを続けるという選択もあるのではないか、
そう思いました。
介護保険のサービスだけでなく、ボランティアセンター、シルバー人材センター、町内会、ご近所、などなど、
助けてくれるものはたくさんあります。

絶対同居でなければならない、一人にしておくのはかわいそう、
その気持ちの奥にあるものに触れながら、
ご本人とご家族の本音を大切に、ご相談を続けたいと思います。