2004年12月31日

今日のポジション(12/31)

<USD/JPY>
「ドル売り・円買い」ポジションを継続保有します。

<EUR/USD>
「ユーロ買い・ドル売り」ポジションを継続保有します。

昨日EUR/USDが一時的にまた高値を更新しました。引き続き戦略を維持します。USD/JPYも円高方向を予想しながら、再度104円台近くに戻るようだと短期的には戦略変更を検討します。
  

Posted by kawase_oh at 09:22TrackBack(6)
2004年12月30日

2004年の相場を振り返る その

今日は、2004年の金利・債券市場を振り返ります。

まずは日本の金利から。何かと話題の日本国債ですが、2004年は終わってみれば、ほっとんど変化ありませんでした。日本国債10年物利回りは夏場に1.9%まで上昇したものの、結局前年末と変わらない1.4%の水準に落着きました。現在日本はゼロ金利政策と言って、これ以上はないくらいの緩和的な金融政策を取っています。そのため短期金利は小数点以下の世界での変動に留まり、年初と比較してほぼ同じ水準で終わりました。

次に、世界で最も重要な米国市場に目を移しましょう。
2003年後半からずっと1%であった米政策金利は6月以降段階的に引上げられ、2.25%に達しました。今年最後の引上げは2週間ほど前に実施されましたので、記憶に新しいところだと思います。このように短期金利は上昇した米国ですが、一方の長期金利指標の米国債10年物利回りはナント逆の動きを見せました。6月以降ほぼ一貫して低下しました。政策金利引上げサイクルに入っていながら長期金利が低下するという極めて稀な年でした。
長期金利低下は他の主要国でも見られましたが、特にユーロ圏で顕著でした。ドイツ国債10年物利回りは、年初の4.3%から3.6%に低下しました。他に英国、カナダ、豪州などの主要国でも長期金利は低下しました。
金利低下はすなわち債券価格上昇を意味します。外国債券に投資するファンドの多くは、基準価額が上昇したと思います。債券ファンド保有者にとっては良い1年であったと言えるでしょう。
  
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今日のポジション(12/30)

<USD/JPY>
「ドル売り・円買い」ポジションを継続保有します。

<EUR/USD>
「ユーロ買い・ドル売り」ポジションを継続保有します。

昨日も、EUR/JPY、EUR/USD、EUR/GBPでユーロが高値を更新しており、EUR独歩高見通しに沿った戦略を維持します。
  
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2004年12月29日

2004年の金融相場を振り返る その

今日は、2004年の為替相場を振り返ります。

皆様、USD/JPYの2003年末の為替レートをご記憶でしょうか? 107円20銭でした。 今年も去年同様、年後半に円高が進む展開となり、米ドルはマイナス3%という成績でした。マイナスだった通貨がもうひとつあります。それは豪ドルです。豪州株が絶好調であっただけに意外な感じがしますが、1%超のマイナスでした。

2004年は円高で苦しんだ年という印象がありましたが、冷静に振り返ればやはり単に米ドルが下落しただけでした。米ドル、豪ドル以外の主な通貨はすべてプラスの成績、すなわち円安です。加ドルは2%弱。ユーロと英ポンドがともに約4%。スイスフランが5%弱。ニュージーランドドルは6%足らず。仮に昨年末に1000万円投資していれば、それぞれ数十万円程度の為替差益を獲得できたことになります。NZDは読者の方の関心が高いのに、なかなか取り上げる機会がなくて申し訳なく思っていましたが、来年はその辺も定期的に情報発信していきたいです。

そして・・・。上述の通貨とは比較にならないほどの、度肝を抜くような好成績の通貨が実は存在します。何でしょうか・・・・・?
答えはZAR。南アフリカランドです。南ア・ランド建ての債券を保有されている読者の方も多いですが、為替だけで今年は15%近く上昇しています。債券の金利収入も含めれば極めて好成績であったと言えます。

さて、今年の為替市場のキーワードは「米ドル安」。ここからは、円ではなく、米ドルを基準に振り返ってみましょう。
先に、USD/JPYのところで言いましたように、米ドルは円に対しては3%ほど安くなりました。加ドルに対しては5%の米ドル安。ユーロや英ポンドに対しては今年7%以上も米ドル安が実現しています。これら米国の主要貿易相手国の通貨を見ると、やはり日本円は比較的米ドル安の影響がマイルドであると言えます。中国人民元に至っては、対米ドルの為替レートがほぼ固定されています。アジア通貨に対してもっと米ドル安が進むべきだと考える米当局者がいることも、数字の上からは頷けます。

続いて、私が経済動向を見る上で最も重要と考える金利・債券市場を振り返りましょう。

明日に続く!
  
Posted by kawase_oh at 16:13TrackBack(6)

今日のポジション(12/29)

<USD/JPY>
「ドル売り・円買い」ポジションを継続保有します。

<EUR/USD>
「ユーロ買い・ドル売り」ポジションを継続保有します。

昨日はまた、ユーロが対米ドルで高値を更新したものの、それ程目立った値動きではなく、さすがにここからは波乱なく年末を迎えると思っています。戦略は維持する方針です。
  
Posted by kawase_oh at 08:58TrackBack(6)
2004年12月28日

2004年の相場を振り返る その

いよいよ今年も終わりに近づきましたので、2004年の相場を振り返ってみたいと思います。今日から年末まで「2004年を振り返る」特集をして、年明けには「2005年を予想する」記事を書きたいと思っています。今年はまだ少し残っていますが、先週末時点で締めて算出した数値を用いています。


まずは世界の株式市場から見ていきましょう。

世界的に景気回復がもたついていたような印象もありますが、主要株式市場はすべて好調でした。日本の日経平均株価は6%以上上昇しましたが、株式市場全体を表すTOPIXで見ると9%近くも上昇しました。さらに将来有望な銘柄などが多い日経ジャスダック平均は20%近くも大幅上昇しました。国内株式投資家にとってはまずまずの一年だったのではないでしょうか。

米国に目を移すと、優良株30銘柄で構成されたNYダウの上昇率は3%程度ですが、もう少し全体の動きがわかるS&P500指数で見ると9%近く上昇しました。日本のTOPIXと同じですね。
欧州の代表として、英国のFT100指数とドイツのDAX指数をチェックしましょう。これらの収益率はともに仲良く7%をやや越える水準でした。結局のところ、日米欧の主要株価指数は似たような成績ですね。ただ、内容は少し違って、欧米株式市場は前半は軟調な展開でしたが、8月以降から上昇基調に入りました。一方の日本株は4月までに大きな貯金をつくって、5月以降はそれを吐き出すような展開でした。

最後に、今年注目であったカナダとオーストラリア。景気良好で何かと注目された両国でしたが、カナダのトロント300指数はナント! 13%もの好成績でした。そして、オーストラリアの全普通株指数はナントナント!! 22%を越える高パフォーマンスでした。カナダ株の相場展開は欧米と同様でしたが、オーストラリア株は1年を通じてほぼ一本調子で上昇し続けました。読者の方の中にも確か豪州株に投資されている方がいらっしゃいましたが、羨ましい限りです。

次に2004年の為替相場を振り返りましょう。

明日に続く!
  
Posted by kawase_oh at 16:27TrackBack(4)

今日のポジション(12/28)

<USD/JPY>
「ドル売り・円買い」ポジションを継続保有します。

<EUR/USD>
「ユーロ買い・ドル売り」ポジションを継続保有します。

たまたま運良く、狙い通りEUR高が進んでおります。EUR強気戦略は当面維持したい考えです。USD/JPYは昨夜一気に102円台まで円高が進みましたが、ドル売り・円買い戦略も継続します。
  
Posted by kawase_oh at 08:51TrackBack(4)
2004年12月27日

為替市場にスタイル抜群の美人モデルがいる!?

今日は読者の方からのご質問をご紹介します。多くの個人投資家の方にとって気になる点だと思います。

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取引会社のレポートを読んでいると、「ストップロスがXXXに観測されている」と掲載されていますが、そのような情報は私たち個人投資家にはわからないのでしょうか?
あと、よく「モデル系ファンド」と言う言葉を聞きますが、色々用語集を調べても載っていません。教えていただけませんか?
********************

お答えします。

“ストップロス”とはポジションを持っている時、相場がある一定水準を越えた場合に、損失が巨額になるのを防ぐためにその時点で損失を確定すべく決済するためのオーダーです。逆指値注文などとも呼ばれます。
ご指摘のレポートの根拠は、(1)取引会社が自らの顧客の注文状況を元に判断した、(2)取引会社が付き合っている銀行など大手金融機関の情報を入手した、(3)レポートの筆者が独自ルートで市場関係者から情報を入手した。などが考えられます。
銀行の為替ディーリングルームでは注文状況をある程度把握しています。しかし、そんな情報も実は為替市場のごく一部を表しているに過ぎません。なぜなら為替注文はどこかに集約されるものではなく、各銀行が取引相手とそれぞれに売買しているからです。(専門用語で相対取引と言います)。しかも、世界中で一日24時間引っ切り無しに大小無数の投資家が市場に参加しています。
なので、そんなごく一部の注文状況を知ったところで、それを信じて取引するのは危険ですし、それをもっともらしく顧客に喧伝する業者はどうかと思います。もちろん私もそんな情報を売買判断に生かすことは一切ありません。

まとめますと・・・。
個人投資家が為替の注文状況を把握するのはかなり困難。機関投資家であっても、すべての注文状況を把握するのは絶対に不可能。なので、注文状況情報を基に投資行動を取るのは危険。となります。


次に、「モデル系ファンド」とは?
私は、スタイル抜群の美形モデルの方が運用しているようなファンドを探していますが、いまだ寡聞にして聞いたことがありません。
おやじギャグはそれくらいにしますが、「モデル系」とは、コンピューターによる複雑な「運用モデル」を駆使して短期的に売買を繰り返し利益を獲得するタイプの投資家・ファンドと一般的には認識されています。他には中長期的な定性的マクロ経済分析に基づき売買する「マクロ系」とか、その中間を意味する「インターメディエイト」などの用語も一応存在します。
しかしいずれにしても、明確な定義などなく、さらに「モデル系ファンド」によって相場が動いたのか? となると、実際のところはよくわかりません。理由は既述の通りで、投資家動向をすべて把握することなど誰もできないからです。

まとめると・・・・・。
「モデル系ファンド」とは、コンピューターなどの運用モデルにより短期的な売買から利益を上げようとする投資家タイプのこと。相場が一方向に大きく動き、他に説明し難い場合に、そんな「XX系ファンド」の仕業であるかのごとく解説が加えられる。しかし、それ自体明確な定義などなく、実際の投資行動を把握するのは不可能。そんな情報だけをもっともらしく囁くセールスマンには、「お前はモデル系ファンドとやらが注文しているところを見たのか!」と言ってやりましょう。
  
Posted by kawase_oh at 16:46TrackBack(3)

今日のポジション(12/27)

<USD/JPY>
「ドル売り・円買い」ポジションを継続保有します。

<EUR/USD>
「ユーロ買い・ドル売り」ポジションを継続保有します。

ユーロが対米ドル、対円、対英ポンドなどで高値更新する動きを見せており、引き続き、EUR独歩高を睨んだ戦略を継続します。
ちなみにEURと言えば、トルコのEU加盟交渉が一部で話題となっています。イスラム教国のトルコのEU加盟は、キリスト教国がほとんどのEU諸国との間では、経済問題ではなくて政治問題であると言えます。いずれにしても、その実現はかなり先のことだと私は予想しており、特に今その影響を考慮する必要はまったくないと考えます。
今日は、豪州や英国などクリスマスで休日の国が多いので、為替市場も閑散としています。
  
Posted by kawase_oh at 09:12TrackBack(5)
2004年12月26日

為替王の推薦図書 「実戦・オプション取引入門」

第一弾「ラリー・ウイリアムズの相場で儲ける法」
第二弾「はじめてのテクニカル分析」
第三弾「ギャンの相場理論」

今回は私の推薦図書の第4弾です。今日お薦めするのは「実戦・オプション取引入門」(日本経済新聞社、著者:有馬秀次氏)

先日の記事では、特約付外貨預金という金融商品は単なる預金ではなくて、デリバティブの一種である通貨オプションが組み込まれていることを記しました。そのオプションを理解するにはうってつけの本です。

私は昔から金融に興味があったので(=お金が大好きだったので)、この本を趣味で買いました。趣味でこんな本を買う人はあまりいないかも知れませんが、“入門”と銘打たれているだけあって、初心者の人にも読みやすいと思います。文章構成がしっかりしている上、各章毎にはサブノートというまとめのページがついていて、著者の心配りも伝わってきます。私はこの本を見ながら、ブラック・ショールズ・モデルというオプション価格モデルをパソコンのエクセルで作ってみましたが、初心者がそんなレベルへに到達することも可能にしてくれる本です。

私は知らずに買いましたが、この類の本としてはかなり売れているそうで、ロングセラーと言ってもいいようです。知的好奇心を満たすために、おかしな金融商品やセールスマンに騙されないために、あるいは金融の道を志す第一歩としてお薦めの一冊です。
  
Posted by kawase_oh at 00:09TrackBack(17)
2004年12月25日

玲子さんの戦績(12月20日〜12月24日)

12047月22日100万円で為替投資を始めた玲子さん。為替王の「今日のポジション」を見ながらUSD/JPYとEUR/USDの売買をしています。
前週末で172万円だった資産は、今週末時点で若干変動したものの大台は変わらずの172万円でした。


USD/JPYはまったく売買せず、12月16日からのドル売り・円買いポジション(取引コストは104円32銭)を継続保有しています。103円台まで下落しているため若干含み益が増大しました。
EUR/USDは12月13日に1ユーロ=1.3248ドルで構築したユーロ売り・ドル買いポジションを23日に1ユーロ=1.3435ドルで損切りしました。同時に、ユーロ買い・ドル売りポジションを構築しました。やや大き目の損切りで損失を実現させましたので、全体の運用成績を足踏みさせる結果となりました。

玲子さんの過去の戦績については、こちらを参照
玲子さんが見ている「今日のポジション」は、こちらを参照
  
Posted by kawase_oh at 21:32TrackBack(4)
2004年12月24日

メリークリスマス

読者の皆様へ

メリークリスマス!

*上の「メリークリスマス」の文字をクリックして下さい。  
Posted by kawase_oh at 19:54TrackBack(4)

クリスマス緊急特別企画(続編) 「特約付外貨預金」は本当によく考えて!

「特約付外貨預金」について、私は元々この金融商品に対する見方は中立でした。しかし、各銀行のサイトを見る限り商品説明があまりにズサンで、多くの方に誤解を与えていることは間違いないようなので、私のスタンスを変えます。「特約付外貨預金に手を出すのは止めて下さい!」 どうしても興味のある方は、私の説明を理解してからにして下さい。


「特約付外貨預金」には、基本的に2つのタイプがあります。円で投資するタイプと、外貨を投資するタイプ。

<円で投資するタイプ>
為替レートにかかわらず、通常よりも高い“金利”が受取れます。ほんのわずかの円高にはなんとか元本割れせずに耐えられます。しかしそのわずかの特約条件と引き換えに、通常の為替投資で得られるような円安になったときの利益を完全に放棄します。さらに、通常の為替投資に付き物の、円高になったら大損するリスクは消えることはありません。そのリスクは当然、投資家がすべて負います。

通常の外貨投資=金利は低い。円安になったら大儲け・円高になったら大損。
特約付外貨投資=“金利”は高い。円安になったときの大儲けを完全放棄。円高になったら大損。

<外貨で投資するタイプ>
含み損が大きくて塩漬けしている外貨などを利用して投資します。為替レートにかかわらず、通常よりも高い“金利”が受取れます。この点だけがメリットです。円高になったら、通常どおり、含み損を抱えた外貨はさらに含み損が拡大します。円安になったら、通常は含み損が少なくなりますが、この特約を付けていると、円安による含み損の回復は一切ありません。条件設定時の円高のレートで円転されてしまうので、円安になっても指をくわえて眺めているしかありません。

通常の外貨保有=金利は低い。円安になったら含み益拡大または含み損縮小。円高になったら含み益縮小または含み損拡大。
特約付外貨保有=“金利”は高い。円安になったときの利益を完全放棄。円高になったら含み益縮小または含み損拡大。


いずれのタイプも、為替変動がほとんどない場合は、高い“金利”が受取れる特約付の方が有利です。しかし・・・・・、それなりの為替変動があった場合は、特約付の方が潜在的利益を損ない、潜在的損失はそのままという結果になります。“それなりの為替変動”とは条件にもよりますが、わずか数円でも動いてしまえばアウト!です。

*特約付外貨預金の“金利”とは、通常イメージされる金利とはまったく異なります。デリバティブ取引に参加することで得られるものです。専門用語で「オプション・プレミアム」と呼びます。その代償となるリスクは、銀行ではなく投資家自身が背負います。
  
Posted by kawase_oh at 16:53TrackBack(7)

今日のポジション(12/24)

<USD/JPY>
「ドル売り・円買い」ポジションを継続保有します。

<EUR/USD>
「ユーロ売り・ドル買い」ポジションをクローズして、「ユーロ買い・ドル売り」戦略に転換します。

EUR/USDの戦略をユーロ強気・米ドル弱気に転換しました。米ドルの見通しを変えたと言うよりは、EUR独歩高の兆しに対応したい考えです。EURは今年すでに対米ドルで大きく上昇しており、ここからさらにEUR強気のポジションを取るのは通常よりもリスクが高いです。しかし、年末年始の休暇に伴い、ユーロ圏の高官からのEUR高を牽制する発言は期待薄であり、市場が閑散としている中での短期的な市場の変化を狙います。
  
Posted by kawase_oh at 09:24TrackBack(5)
2004年12月23日

今日のポジション(12/23)

<USD/JPY>
「ドル売り・円買い」ポジションを継続保有します。

<EUR/USD>
「ユーロ売り・ドル買い」ポジションを継続保有します。

英ポンドの下落が継続しています。戦略変更は特にありません。  
Posted by kawase_oh at 09:04TrackBack(5)
2004年12月22日

クリスマス緊急特別企画! その金融商品ちょっと待て!

12月、ボーナスをもらって投資先に悩んでいる方もいらっしゃるかと思いますが、ちょっと気になる金融商品が出回っているので取り上げてみたいと思います。

「特約付き外貨預金」

大手銀行はもちろんのこと、地方銀行でも積極的に販売しているようです。商品内容をよく理解されて、ご自身の資産運用に合っていると思われた方が「特約付き外貨預金」に投資されるのは問題ありません。もうすでに預けられた方もいらっしゃるでしょう。その内容に満足されているなら構いません。しかーーーーーーし!! その商品は単なる“預金”とはまったく異なる金融商品です。

以前、私がメスを入れた「プレミアム・デポジット」。シティバンクで売れに売れまくった後、顧客とのトラブルが絶えない金融商品です。これについては、過去の記事、 「シティバンクの超高金利定期預金の秘密」(10月9日)その続編(10月10日) をご覧下さい。
「特約付き外貨預金」はシティバンクで開発され大量販売されたあの「プレミアム・デポジット」とまったく同じ商品設計です。

問題点を簡単に言うと、「特約付き外貨預金」は通常の金利がつく“預金”とはまったく違って、為替オプションというデリバティブ取引が組み込まれています。シティバンクのサイトではそのことが小さく記載されていました。ところが、ところが・・・・・。東京三菱銀行、みずほ銀行、UFJ銀行、三井住友銀行、日本を代表する大銀行のサイトを見る限り・・・・・、そのことがまったく説明されていません。為替を生業としている私でも「これじゃぁ、商品内容がさっぱりわからん! おいおいおいっ!」と言いたくなります。電話して聞いてみたところで、電話に出た人もおそらく説明できないのでしょう。

地方銀行でも販売されており、何も意味がわかっていないおじいちゃん、おばあちゃんが、「外貨預金でも特約が付いているなら安心!」と、勘違いして大金を預けている可能性があります。身近にそんな方がいらっしゃいましたら、どうか、既述の私の記事内容をお伝えください。もし私の過去記事が難解なようでしたら、再度わかりやすく解説する記事を書きます。


*「特約付き外貨預金」は、UFJ銀行では「ビッグショット」、三井住友銀行では「プレミアム定期」などという名称で販売されているようです。
  
Posted by kawase_oh at 16:30TrackBack(13)

今日のポジション(12/22)

<USD/JPY>
「ドル売り・円買い」ポジションを継続保有します。

<EUR/USD>
「ユーロ売り・ドル買い」ポジションを継続保有します。

昨夜、英国住宅価格指数が発表されました。私は以前から、英国経済動向の注目ポイントとして住宅市場を取り上げてきました。結果は、1992年以来の低水準であることがわかりました。そして、英ポンドは対米ドルでも対円でも下落しました。英国住宅市場が、“バブル崩壊”とまではまだ言えないでしょうが、下落基調を明確にし始めていることがわかります。来年以降も英国経済・金利動向にとって、注目材料になると考えます。
  
Posted by kawase_oh at 09:16TrackBack(3)
2004年12月21日

「中国人民元切り上げ」 初級

読者の方から、「中国人民元問題」、「人民元切り上げ」とは何か? とのご質問を頂戴しました。新聞でも頻繁に目にする言葉ですが、平易な解説はあまり見たことがありません。私の方から簡単に解説させて頂きます。


今から約30年前に変動相場制に移行した、日本の通貨、円。今では毎日24時間、ドル・円の為替レートは常に変動しています。しかし昔は、固定相場制を採っており、1ドル=360円に固定されていました。
そんな昔の日本と同じ状態にあるのが、現在の中国。中国の通貨は“元”もしくは“人民元”などと呼ばれます。人民元は米ドルに対して事実上固定されていて、その為替レートは1ドル=8.277元あたりです。

で、問題視されているのは、ドルと元の為替レートが元にとって有利な元安の水準で固定されているという点です。日本も最近の為替レートの1ドル=104円と比べると昔の360円なんていうのは夢のような円安の水準ですね。昔の日本や今の中国のように、ある国の通貨が安い状態で固定されていると、その国の国際的な競争力が強まります。なぜか?簡単な例を挙げると・・・。

同じ品質のカメラが日本国内では1万円、米国内では100ドルで製造されていると仮定します。為替レートが1ドル=100円のとき。米国人から見れば、日本製の1万円のカメラはドル換算で100ドルなので、米国製と同じ値段です。しかし、1ドル=200円だったら。日本製のカメラは同じ1万円でもドル換算でたった50ドルです。米国製よりも日本製を買おうと思う人が増えます。ほんの一例ですが、このように、日本の通貨が安い、いわゆる円安の状態においては日本の産業が有利になります。

ドルと人民元の適正な為替レートがどれくらいかはわかりませんが、少なくとも現在の人民元は米国が批判している通り“不当に安い”と形容しても良いかも知れません。
また、中国が小さな国であれば問題にはなりませんが、目覚しい経済発展に伴い、今では米国の貿易赤字の中で対中国の割合が30%に達するようになりました。このような理由により、米国にとっても世界にとっても、中国人民元の為替レートが対ドルで安い水準で固定されていることが容認しづらくなってきて、「切り上げすべき」との議論が活発になりました。
  
Posted by kawase_oh at 16:30TrackBack(5)

今日のポジション(12/21)

<USD/JPY>
「ドル売り・円買い」ポジションを継続保有します。

<EUR/USD>
「ユーロ売り・ドル買い」ポジションを継続保有します。

以前、読者の方から年末の市場取引量についてのご質問を頂戴しました。米国では11月下旬の感謝祭以降お休み気分の人は多く、年末まで約1ヶ月ずっと休むという人もたまに見かけます。しかし、12月上旬にはいくつかの主要経済指標が発表されることもあり、多くの投資家は市場を見ています。そして、今週あたりからはさずがにクリスマス休暇に入ってしまう人が結構います。日本人の市場関係者はずっと出社する人がほとんどですが、市場は徐々に閑散とした雰囲気になります。
そんなときの注意点としては、ちょっとした取引が入ると為替レートが大きく動くことがあります。なので、惑わされないようにすること。あるいは、外国人投資家に習ってポジションを閉じて「休むも相場」を実践するのも良いかも知れません。
  
Posted by kawase_oh at 08:51TrackBack(1)
2004年12月20日

少子化対策とそのコスト

12/18の記事「為替王は定率減税廃止に反対します」に、たくさんのコメントを頂戴しましてありがとうございました。税率操作は、有利になる人がいる一方、不利になる人も必ず存在します。また、ライフスタイルにまで議論が行き及んだ点もあり、不愉快に思われた読者の方も多かったと思います。私の立場を明確にするため敢えて極論を展開した部分もありますが、まずはお詫び申し上げます。そして、改めて論点を明確にします。あくまで「少子化対策」がテーマです。

現在、軍事力・政治力・経済力のすべてで日本を上回っているのは米国だけです。なので、米国の言いなりなのは仕方ありませんが、それでも日本なりに国際的な発言力を保てているのは、やはり世界第2位の経済力があればこそだと考えます。もし仮にその経済力がなければ・・・。

北朝鮮へ経済制裁したところで、相手は痛くも痒くもありません。
中国の反日感情の高まりをまだ冷静に見ていられるのも、日本と中国の経済・産業基盤の格差が大人と子供ほどの違いがあるからです。もし、日本が少子化で国力を失い、中国に軍事力・政治力、そして経済力でも劣勢に立たされたら・・・。
「九州近海で漁をするけどいいな!」「どうぞ」、「靖国神社参拝はまかりならん!」「はい、わかりました」、「沖縄の横を潜水艦が通るけど黙ってろ!」「はい」、「そろそろ尖閣諸島をよこせ!」「どうぞ」、「第2次世界大戦の賠償金については追って沙汰する!」・・・・・。
外資系企業は経済力のない国で営業する意味を持ちません。華やかなブランド店は消え、雇用も税収も落ち込むでしょう。昔繁栄して今は落ちぶれたどこかの国みたいになってしまいます。

ポイントとしてはやはり財政との兼ね合いです。少子化対策は長期的には財政にもポジティブですが、短期的な財政へのマイナスのインパクトは極力避けたいと考えます。私の主張はあくまで税率操作により財源確保と多子化へのインセンティブを与えることです。やり方によっては消費減退・景気悪化にはつながらないと考えます。ものすごく簡単な例にすると、独身貴族A君のおしゃれなスーツ代が、B君の子供の学校の制服代に変わる。A君はスーツ1着を我慢する代わりに日本の国益確保のコストを少し負担します。

子育て支援のインフラ整備をするにしても、学費を無料にするにしても、民間企業に強制的に産休・育休制度を確立させるにしても、コストがかかります。増税あるいは民間企業にコストを押し付ける形の税収減を覚悟しなくてはなりません。
財源として消費税引上げというアイデアがありました。この場合の消費税率アップは国民の理解を得やすいのではと思いました。でも、貯蓄に回っているお金から少子化対策のコストを何とか徴収できないものかと思っています。
それ以前に、子持ち世代の投票率が低過ぎるじゃないか!とのご指摘もありました。選挙に行かない世代の主張は政治に反映されない。ごもっともです・・・・・。
  
Posted by kawase_oh at 17:21TrackBack(1)