2005年01月31日

将来の米国政策金利を示すFFレート先物

2月1日から2日にかけて、米国の金融政策 について話し合うFOMC(Federal Open Market Committee:米国連邦公開市場委員会)が開催されます。大方の予想は政策金利引上げです。私も現在の2.25%から2.5%に引上げられると予想します。

エコノミストたちの注目はすでに金利予測にはなく、その声明文の内容に移っています。声明文では経済基盤やインフレなどについて、FOMCでどのような見方がなされたのかが理解できるからです。しかしここであんまり細かいことを言っても面白くないので、今日は“FFレート先物”についてご紹介します。

今回、2.5%に引上げられるであろう米国の政策金利ですが、具体的にはFFレート(Federal Funds Rate)のことを指します。FFレートは銀行同士がおカネを貸し借りするときの金利で、米国経済活動の根幹をなします。
そのFFレートが将来どうなるかを予想するFFレート先物というのがあって、シカゴ取引所で活発に取引されています。FFレートが上がると思う人、下がると思う人、変わらないと思う人、いろんな投資家の見通しがFFレート先物に反映されます。金利の先物取引は日本を含めて諸外国でも盛んですが、政策金利そのものの先物は他に例がありません。さすがは金融市場の発達した米国ですね。

このFFレート先物は現在、2005年2月物から3月物、4月物、5月物・・・・・。というように、1ヶ月毎にあり、市場参加者はそれぞれの時点でのFFレートを予想して売買します。それらの先物が現在どうなっているかと言うと・・・。

2月物が2.5%、3月物が2.6%・・・・、6月物が3%、となっています。つまり、市場参加者は2月のFOMCでは2.5%になり、6月には3%まで金利が上がっているだろうと見通している訳です。
「本当にそうなるのか?」と言うと、もちろん必ずしもそうではなく、過去には、FFレート先物=市場参加者見通しと実際の結果とは異なったことも度々ありました。この点ではFFレート先物市場も普通の株や為替の世界とまったく同じですね。

  

Posted by kawase_oh at 17:24TrackBack(3)

今日のポジション(1/31)

<USD/JPY>
「ドル買い・円売り」ポジションを継続保有します。

<EUR/USD>
「ユーロ買い・ドル売り」ポジションを継続保有します。

週末には、中国副首相や中国中銀副総裁らによる人民元切り上げに否定的な発言がありました。要人発言により為替相場が振れやすい展開が続いていますが、人民元に関する発言で右往左往するのは“プロ”のディーラーや投資家の方々に任せて、私たちはこれまで通り冷静な分析とポジション構築を行いたいところです。現時点で極めて流動的な人民元の見通し云々で戦略構築することは大きなリターンを狙えるかも知れませんが、それ以上にリスクも大きくなるため、最適な投資行動だとは思いません。

見通し・損切りポイントなどの変更はありません。損切りポイントとして、USD/JPYは102円台半ばから後半、EUR/USDは1.29台後半を注視したいです。

  
Posted by kawase_oh at 08:51TrackBack(23)
2005年01月30日

人民元切上げは円高圧力

昨日(1/28)の記事の続編です。
私は人民元切り上げがあれば、円高圧力が生じると考えます。理由のひとつは、人民元切り上げは米国の経常赤字問題と深い関係があるからです。米経常赤字問題を解決する、すなわち貿易不均衡を是正するために為替レート調整が必要だとの論理ならば、中国と同じく米赤字の主要な相手国である日本も円高方向に調整圧力を被ることになります。(ご参照:「米国貿易赤字は引き続き拡大」 「中国人民元切り上げ初級」

昨年までの為替市場は、欧州通貨を中心に大幅な米ドル安が進んだことは周知の通りです。が、中国人民元は対ドルで為替レートが固定されており、日本円も2003年度に数十兆円単位の為替介入を実施したため、あまり米ドル安が進行していません。そんな日本は市場の圧力と同様に、欧米からの外交的圧力を受けやすい国であることも無視できないでしょう。

また、別な観点からは・・・。
グローバルな通貨ポートフォリオを構築する場合、投資家があるひとつのカテゴリーに属する通貨に対して同一の見方・戦略を組むというケースが存在します。
具体的な例を挙げると。AUDとNZDは経済的・地理的に極めて近く、同じオセアニア通貨としてのカテゴリーに属します。仮にAUDが急騰した場合、AUDとNZDとの相対的な格差に目をつけた投資家が、割安なNZDを買うという戦略を組みます。すると、NZDもAUDに追随する形で上昇圧力が生じます。
別な例を挙げると。マイナーな通貨が上昇し始めたが、取引量が少なく巨額の資金を投じ難いとき。このとき投資家は、そんなマイナー通貨の上昇リスクをヘッジするために、似た動きを示す可能性が高く、取引量の多い通貨を代替的に投資対象にします。つまり、日本円が人民元の代替であるとき、あるいは実際はそうでなくても、投資家から代替になると見なされたとき、人民元高=円高という構図が勝手に出来上がります。

最後に。
USD/JPY以外の対円相場への影響や、香港ドルの見通しについて。
昨年は、USD/JPYが円高になっても、ユーロなど他の対円相場はむしろ円安に推移しました。しかし、人民元切り上げは、昨年の米ドル安とは別のアジア通貨高というテーマであるため、為替市場においてより広範囲に円高圧力を生むと考えます。
香港ドルについてまず現状をご説明します。香港ドルは米ドルと完全にリンクしていて、1米ドル=7.8香港ドル前後で固定されています。人民元が切上げとなれば当然香港ドルも・・・。という発想になりがちです。しかし、香港の通貨当局が、「人民元切り上げは必ずしも香港ドル切り上げを意味しない」と言っている通りです。変動相場制の日本円と異なり、政策で固定されている香港ドルですから、その通貨リスクを負うことは、単に経済・市場予想の範囲を超えて政策リスクを取ることと同義だと考えます。

以上、あくまで人民元切り上げを仮定した話でした。読者の方のご関心が高い問題なので、今後も継続的に取り上げる予定です。
  
Posted by kawase_oh at 01:44TrackBack(5)
2005年01月29日

玲子さんの戦績(1月24日〜1月28日)

0501052004年7月22日100万円で為替投資を始めた玲子さん。為替王の「今日のポジション」を見ながらUSD/JPYとEUR/USDの売買をしています。前週末で165万円だった資産は、今週末時点で159万円に減少しました。



USD/JPYは、1月11日に103円98銭で構築したドル売り・円買いポジション5万ドル1月25日に103円50銭で決済しました。前週末よりも50銭以上円安になり含み益が減少した時点での決済だったため、運用成績を悪化させる要因となりました。同時に、同レートでドル買い・円売りポジション5万ドルを構築しました。今週末時点でやや含み損を抱えています。
EUR/USDは、1月7日に1.3219で構築したユーロ売り・ドル買いポジション5万ユーロを1月26日に1.3044で決済しました。この取引からは8万円以上の実現益を獲得しました。同時に、同レートでユーロ買い・ドル売りポジション5万ユーロを構築しました。

USD/JPY相場は狭い範囲で上下動を繰り返し、且つ、ちょっとした情報で相場が急な動きを見せることもあり、短期売買から利益を獲得することが難しい展開が続いています。このようなときは、他の通貨ペア、特に円が絡まない通貨ペアを売買対象に取り入れることで、成績を安定させることが可能になります。玲子さんはUSD/JPYとEUR/USDの2つを投資対象にしていますが、USD/JPYだけを対象とするよりも高リターン・低リスクの戦略と言えます。もちろん、よくわからない通貨ペアまで無理して手を出す必要はありませんが、個人投資家であってもUSD/JPY以外の複数の通貨に目を向けることは有益であると考えます。


玲子さんの過去の戦績については、こちらを参照
玲子さんが見ている「今日のポジション」は、こちらを参照
  
Posted by kawase_oh at 22:15TrackBack(24)
2005年01月28日

一大関心事となった中国人民元

読者の皆様のご関心の高い中国人民元について。読者の方からご質問をたくさん頂戴しており、今日だけではとてもご紹介しきれませんので、特集として明日以降も継続的に取り上げる予定です。

********************
/楊姥祇擇蠑紊欧硫椎柔はかなり濃厚だというのが皆さんの見方だと思います。
△發啓損椶気譴疹豺隋△△襪い呂修離好吋献紂璽襪発表された場合、同じアジア通貨である円も円高が予想されるのでしょうか?
********************

まず、,砲弔い董
市場関係者の間では、「人民元切り上げ」がほぼコンセンサスになっています。そして、議論の中心は、その時期や手法とそれが与える影響などに移っています。しかし一方で、切り上げる必要はないとの反論もちらほら見受けます。
我々投資家が注意すべき点としては、これはもう経済見通しや予測が通用する世界ではなく、完全に政治的判断に依存しています。したがって、市場関係者の論調も、客観的な「予想」や「見通し」ではなく、主観的な「主張」や「思い入れ」に近い形のものが多いです。すると我々としては、切上げの時期や幅を当てっこするのは偉い学者さんに任せて、自分の資産保全のため、その際のシナリオを想定して準備しておくことが得策だと思います。

ご質問△砲弔い董
私は、日本円も円高圧力が発生すると考えます。中国経済だけの問題なら日本が巻き込まれる謂れはありません。しかし・・・。

続く。
  
Posted by kawase_oh at 17:57TrackBack(2)

今日のポジション(1/28)

<USD/JPY>
「ドル買い・円売り」ポジションを継続保有します。

<EUR/USD>
「ユーロ買い・ドル売り」ポジションを継続保有します。

見通し・損切りポイントなどに変更はありません。
中国人民銀行の余永定委員により「人民元相場の相場水準を見直すべきだ」との発言があったそうです。各国要人発言も重要ですが、要人発言にいちいち右往左往する投資家が最近目立つことには閉口します。他人の発言に影響されたり慌てたりする人は、実は個人投資家ではなく“プロ”に多いです。余委員は過去に「中国米ドル資産圧縮発言」とその後すぐに否定するといった“前科”があり、この発言そのものの重要性が高いとはとは思っていません。  
Posted by kawase_oh at 09:18TrackBack(23)
2005年01月27日

ブッシュ大統領の赤字削減目標は実現不可能!?

米国財政赤字拡大とのニュースが昨日報道されましたが、これについて解説します。

為替市場で注目されている“米国双子の赤字問題”とは、輸出や輸入など国際的なおカネのやりとりの結果である経常収支と、米国の国家としての財布の状態を表す財政収支とがあり、両方とも赤字であることが問題視されています。昨日のニュースは双子の赤字のひとつである財政収支に関するものでした。

2005年会計年度の財政赤字額は4270億ドルに達する見込み。日本円換算でおよそ44兆円。金額だけ見ればあまりに巨額ですが、これって一体どうなのか?

米会計年度とは、10月に始まり9月に終わります。なので2005年度と言えば、2004年10月から2005年9月までを指します。
まず前年度を振り返ると、2004年度は4120億ドル(日本円で約42兆円)の赤字でした。金額だけ見てもわからないので、国の経済規模を示すGDPと比較してどれくらいか? GDP比で言えば、約3%の赤字でした。好ましくない数値です。

今年度は2004年度の赤字額を更新して過去最悪となります。その理由ですが、イラクだけでなくアフガニスタンにも米軍は駐留しており、その経費が莫大です。日本円換算で軽く数兆円単位の出費になるようです。加えて、パレスチナ問題や津波災害に対する援助などなど・・・。イラク、アフガニスタンに駐留する米兵を大幅に削減しない限り、今後も巨額の経費が重荷になり続けるでしょう。

ブッシュ大統領は、「2009年度までに財政赤字を半減する」との公約を掲げています。海外の米兵撤退などによる支出の削減が困難なら、経済成長を加速させて税収などをよっぽど増やさないことには公約の実現は難しそうです。この点では、私は米経済加速を予想していますので、公約実現は無理だとしても、収入増加によりある程度の赤字削減は可能だと見ています。

  
Posted by kawase_oh at 16:50TrackBack(2)

今日のポジション(1/27)

<USD/JPY>
「ドル買い・円売り」ポジションを継続保有します。

<EUR/USD>
「ユーロ売り・ドル買い」ポジションをクローズして、新規に「ユーロ買い・ドル売り」ポジションを構築します。

USD/JPYは昨日戦略転換したら早速下落してしまいましたが、ドル買い・円売り戦略を継続します。損切りポイントとしては102円半ばを意識します。
EUR/USDは昨朝指摘した戦略転換ポイントに昨夜到達しました。今月7日に1ドル=1.3219で構築したユーロ売り・ドル買いポジション5万ユーロを1ドル=1.3044で利益確定しました。同時に、同レート・同ポジション量でユーロ買い・ドル売りを執行しました。このポジションの損切り水準は1.29台半ばあたりとしたいです。

USD/JPYは利益を獲得し難い相場展開が続いていますが、辛抱強く戦います。
  
Posted by kawase_oh at 09:11TrackBack(23)
2005年01月26日

ニュージーランドは鳥も果物も通貨も“キーウイ”

今日はこれまで読者の方からのご要望が多かったニュージーランド関連記事の第一号です。国内個人投資家の関心が高い国ですが、このサイトで言及したことはほとんどありませんでした。「重視していないのですが?」と聞かれたこともありましたが、機関投資家でニュージーランド・ドル(NZD)に積極的に投資している人は少数です。ニュージーランドは経済規模が小さく、豪州経済と密接に関係しているため、豪州・豪ドルさえカバーしていれば、資産ポートフォリオ全体で見た場合、大きなリスクにさらされる事はないからです。

そんなニュージーランド・ドルですが、市場参加者の間では“キーウイ”という愛称で親しまれています。私が為替の世界に入った最初の頃、会社の上の人に「今、キーウイどうなってる?」と聞かれて「はっ?」と5回くらい聞き返した記憶があります。

ニュージーランドの首都はウェリントンですが、ここの市場が日付変更線に最も近く、一日のうちで最初に為替取引が行われる市場です。
キーウイの対円レート過去10年を振り返ると、95年の超円高期には50円台でしたが、97年には88円という高値を付けました。その後は“強い米ドル”の裏でキーウイは値下がりし、2000年秋には対円で41円まで下落しました。その後の展開は皆様もご承知の通りで、豪ドルと共に、一貫して上昇傾向にあります。今日現在で73円です。

上昇した背景には、年率4%の高い経済成長と、それに伴う高金利。政策金利は昨年1年間で6度も引上げられ、現在6.25%です。さすがに今年の経済成長は鈍化し、現時点でこれ以上の利上げの必要性も薄いと私は予想します。政策金利を操作するのはニュージーランド中央銀行(Reserve Bank of New Zealand)のアラン・ボラード総裁(Alan Bollard)です。七三分けでダンディな彼の手綱さばきに注目です。

  
Posted by kawase_oh at 16:53TrackBack(6)

今日のポジション(1/26)

<USD/JPY>
「ドル売り・円買い」ポジションをクローズし、新規に「ドル買い・円売り」ポジションを構築します。

<EUR/USD>
「ユーロ売り・ドル買い」ポジションを継続保有します。

USD/JPYは2週間前から保有していたドル売り・円買いポジション5万ドルを103円50銭でクローズしました。同時に、同値・同ポジション量でドル買い・円売り戦略に転換しました。101円を割れての大幅な円高の可能性がなくなったとは思いませんが、短期的なドル上昇・円下落を狙っての戦略転換です。
EUR/USDはユーロ売り・ドル買い戦略が順調です。現在、1.30を割れてきました。ちょっと欲張って、1.26あたりまで下落することを期待しています。しかし逆に、週初の1.30台半ばの水準まで戻してくるようだと、一旦利益確定することを検討します。

昨夜、カナダ銀行が政策金利を2.5%のまま据え置きました。金利据え置きは予想通りですが、加ドル高のカナダ経済への悪影響の認識が強まったと判断します。これは加ドルにはややネガティブな要因です。
  
Posted by kawase_oh at 09:22TrackBack(23)
2005年01月25日

量的緩和と出口政策

イールドカーブについて、昨日(1/24)の記事 で取り上げましたが、現在の、日本国債の主要な年限の利回りをご紹介すると・・・・・。

3ヶ月物=0.001%
1年物=0.02%
2年物=0.1%
5年物=0.5%
7年物=0.9%
10年物=1.4%
20年物=2%
30年物=2.4%

これを見ておわかりの通り、現在の国債利回りは、7年物まで1%にも達しません。5年物でさえわずか0.5%です。5年物利回りは2001年以降ず〜っと1%以下の水準での低空飛行が続いています。これこそ日銀の量的緩和政策の効果です。日銀はデフレ退治のために量的緩和という金融政策 を採っています。そしてその政策を日本がデフレから脱却できるまで継続すると明言しています。それを受けて、当面、デフレや量的緩和が終わらないと考える投資家の見通しが、5年物に至るまで0.5%以下という極めて低い利回りとして反映されるのです。このように、ゼロ金利政策・量的緩和政策をかなりの期間継続するという日銀のメッセージが金融市場に反映することを専門用語で“時間軸効果”と言います。たまに出てくる用語なので覚えておかれると便利でしょう。

銀行が国債を大量に保有していることは先週の記事ですでに指摘 しましたが、内訳を見ると、時間軸効果が波及している5年物国債、あるいはそれより短期の国債がほとんどです。つまり、銀行の投資行動は日銀の狙う時間軸効果を市場で生み出す原動力であったと言えます。実際に銀行の資金ディーラーの話では、満期までが短期間の国債を買うのは、投資というよりはキャッシュの代替という認識の方が強いようです。

通常イールドカーブにおいては、政策金利をどんなに操作しても、中期や長期の金利は他の要因からの影響を受けるため、なかなかコントロールし難いものです。しかし、日銀の歴史的に極めて特異な金融政策はイールドカーブの短期から中期ゾーンにかけてを完全に支配下においたと言えます。

最後にもうひとつキーワード。“出口政策”
日銀がデフレ対策としての量的緩和政策をいつ、どのように、どのような手段と過程で元に戻すのか、を出口政策と言います。その際には支配下にあるイールドカーブが解き放たれます。どうなるかは歴史上どの国も経験したことがないことなので、慎重な議論が重ねられています。

  
Posted by kawase_oh at 18:20TrackBack(3)

今日のポジション(1/25)

<USD/JPY>
「ドル売り・円買い」ポジションを継続保有します。

<EUR/USD>
「ユーロ売り・ドル買い」ポジションを継続保有します。

見通し、損切りポイント等、昨日からの変更はありません。

昨夜は、仏蔵相「欧州が為替調整を背負いすぎてきた」、独蔵相「アジアは柔軟な為替レートに向けてもっとやるべき事がある」、ECB副総裁「アジア市場は為替調整する必要がある」と、アジア通貨に対するコメントが連発しました。欧州要人のアジア経済に対する高圧的な言及について、個人的には「うるさい!」と言い返したい気分ですが、私の円買い戦略にとっては好材料です。実際に昨夜、各発言を受けて、為替市場全般的に円高になりました。

  
Posted by kawase_oh at 08:45TrackBack(1)
2005年01月24日

イールドカーブを理解すると債券市場が見えてくる

最近はテレビや本などで日本が赤字である、借金が多過ぎるなどの懸念から、日本国債が暴落する(=金利が暴騰する)とかデフォルトするといった見解を多く見受けます。日本国債とひと口に言ってもいろんな年限があり、金利とひと口に言っても金融政策の及ぶ範囲から、ヘッジファンドの好む領域までいろんなカテゴリーに分類できます。その土台となるのがイールドカーブと言われるものです。したがって、どんなにテレビや本で偉そうに日本の財政や国債について主張していても、イールドカーブを理解していない人の見解は聞くに値しません。

「イールドカーブ」とは?
イールド・カーブ(Yield Curve)を訳すと“利回り曲線”です。私たちが預貯金をするとき、通常、短期だと金利が低くて、長期になればなるほど金利が高くなります。年限ごとの利回りを結んでできた線をイールドカーブと言います。基本となるイールドカーブは国債の利回りを基準にします。単に点と点を結んだ線に過ぎませんが、ここには各年限の国債の需給関係や市場参加者の見通しや思惑、日銀・財務省など当局の政策の反映など、様々な要素が入り乱れています。

日本国債の年限とは?
満期までわずか数ヶ月の短期国債から5年程度の中期国債、そして10年もある長期国債など様々です。満期まで最も長いのは30年の国債で一般に10年より長い国債は超長期国債と呼ばれます。女子高生でなくてもいい年をしたおじさんでも、「チョー長期の国債」と真顔で言います。金融機関の会議で「チョーOO」と言うと頭がおかしいと思われますが、債券市場で“チョー長期”というのは用語として定着しています。

そんなチョー長期の30年物の日本国債は私も売買したことがありますが、生命保険会社など長期的視野での資産運用が必要な投資家のニーズが高いです。現在最もチョー長期な国債を具体的に言うと、クーポンが年2.5%もらえて2034年9月20日に満期が来る日本国債です。

話が逸れたので元に戻しましょう。続く・・・・・。

  
Posted by kawase_oh at 18:00TrackBack(4)

今日のポジション(1/24)

<USD/JPY>
「ドル売り・円買い」ポジションを継続保有します。

<EUR/USD>
「ユーロ売り・ドル買い」ポジションを継続保有します。

戦略変更はありません。USD/JPYは引き続き101円の壁とそれを突破することを狙って円高ポジションを継続します。これまでは、円高ポジションをクローズする気はありませんでしたが、なかなか円高が進まないことから、相場が一時的に逆方向に反転するリスクを警戒します。損切りポイントを103円半ばに設定し、再び103円台に乗って円安が進む場合には戦略転換を検討します。
EUR/USDは当面、現戦略を継続する考えです。
  
Posted by kawase_oh at 08:54TrackBack(2)
2005年01月23日

為替王の推薦図書 「税金ウソのような本当の話」

確定申告の時期が近づいてきました。だからと言うわけでもありませんが、今回は“税金”をテーマにした本をご紹介します。

為替王の推薦図書、第6弾は
「税金ウソのような本当の話」(講談社、著者:安部忠氏)

著者の安部氏は公認会計士であり、開業する前は複数の民間会社でのサラリーマンの経歴を持つ。そんな著者の現行税制に批判的な目線での論調には“痛快だ”と感じる人が少なくないと思います。加えて、物語仕立てで構成されているので、税制の難しさを感じることなく、読んでいるうちに引き込まれてしまいます。その面白さは、私の「プリンストン債物語」の100万倍くらいです。
ちなみに安部氏は「所得税廃止論」という過激なタイトルの本も書いていらっしゃいますが、安部氏はサラリーマン、働く人々に勇気を与えてくれる方です。

著者の見解を一部引用します。
「高所得者の減税すら金持ち優遇と言って反対する人がいるが、働く者の所得税などはゼロにして“持てる者”に育ててやろう。持てる者になったら資産税を払ってもらおう。名誉心を満足させる特別恩賞などを設けて本物の大金持ちが特別資産税に応じてくれれば累積赤字国債といえども克服できないものはなくなるのだ。働く者がのびのびと能力を発揮できるジャパニーズドリームの大輪の花を、見事に咲かせようではないか!」


*****過去の推薦図書一覧*****
第一弾「ラリー・ウイリアムズの相場で儲ける法」
第二弾「はじめてのテクニカル分析」
第三弾「ギャンの相場理論」
第四弾「実戦・オプション取引入門」
第五弾「ピット・ブル」

  
Posted by kawase_oh at 00:29TrackBack(1)
2005年01月22日

玲子さんの戦績(1月17日〜1月21日)

0501042004年7月22日100万円で為替投資を始めた玲子さん。為替王の「今日のポジション」を見ながらUSD/JPYとEUR/USDの売買をしています。前週末で165万円だった資産はわずかに増加したものの大台は変わらず、今週末時点で165万円でした。


USD/JPYはまったく売買せず、1月11日に103円98銭で構築したドル売り・円買いポジション5万ドルを継続保有しています。ややドル高・円安に動いたため、前週末比で若干含み益が減少しました。
EUR/USDはまったく売買せず、1月7日に1.3219で構築したユーロ売り・ドル買いポジション5万ユーロを継続保有しています。前週末比では若干含み益が増大しました。


玲子さんの過去の戦績については、こちらを参照
玲子さんが見ている「今日のポジション」は、こちらを参照
  
Posted by kawase_oh at 22:15TrackBack(1)
2005年01月21日

銀行の貸せないカネは国債へ

昨日(1/20)の記事「流動性のわなに陥る日本経済」 の続編です。

銀行は低い金利でおカネを調達して、高い金利でおカネを貸し付けることで利益を得ます。現在、日本ではほぼゼロの金利でおカネを調達できますので、安全そうな企業や個人にだけ担保をしっかり取った上で貸し出ししていれば、銀行はボロ儲けができます。実際に、多くの銀行は過去最高の莫大な利益を上げています。

話を戻しまして。
流動性のわなに陥っているのは、個人も企業も銀行も、おカネを回そうとしないからだと昨日の記事で書きました。特に銀行は巨額の資金を手元に置いています。これがクセモノで、銀行は資金をそのまま現金としておいて置くわけではありません。その大半は「日本国債」に姿を変えました。

銀行が保有する日本国債は大手主要行だけでも軽く50兆円を超えています。いわゆる銀行と名の付く会社の日本国債保有額を合計すると・・・・。ナント! およそ100兆円にもなります。
よくもまあそれだけ買ったものだなあと思いますが、銀行は余ったおカネで“仕方なく”国債を買い続けてきました。“仕方なく”という意味は・・・。

大きくて安全な会社はおカネを借りてくれない。小さくてリスクのある会社にはビビッておカネを貸せない。株は怖くて買えない。海外投資も怖くて投資できない。現金のまま置いておくのはもったいない。じゃあ、日本の債券買うしかないね。という発想です。

無駄に債券投資に向かったそんなおカネの一部でも有効に使われたらなあと思います。しかし、逆に言えば、そんな銀行の投資行動によって、日本の債券市場が支えられているのも事実です。
供給サイドから見た場合、国債の発行額は尋常ではないが、需要サイドから見た場合の日本国債買いニーズも尋常ではない。これが、国債暴落など起こりえなかった要因のひとつです。
  
Posted by kawase_oh at 17:07TrackBack(2)

今日のポジション(1/21)

<USD/JPY>
「ドル売り・円買い」ポジションを継続保有します。

<EUR/USD>
「ユーロ売り・ドル買い」ポジションを継続保有します。

戦略変更はありません。USD/JPYはドルの反発が継続していますが、105円辺りまで急騰でもしない限りは戦略を維持する考えです。
英ポンドはテクニカル分析的な解釈で、対ドルで1.85から、対円で190円からの反発を指摘しましたが、経済ファンダメンタルズでも、所得の伸び率が高いことなどが、英ポンドのサポート材料になっています。英国経済については引き続き、住宅市況が崩れる懸念がある。が、まだ個人消費動向等に悪影響を及ぼすには至っていない。との判断です。

  
Posted by kawase_oh at 09:22TrackBack(1)
2005年01月20日

「流動性のわな」に陥る日本経済

昨日(1/19)の記事「過剰通貨供給とハイパーインフレ」 の続編です。
日銀が金利をほぼゼロに下げ、その上、膨大な量の通貨供給を実施しているにもかかわらず、日本がインフレにならないのはなぜか?この理由は、かの有名な経済学者ケインズが唱えた「流動性のわな」に陥っているからだと考えられます。「流動性のわな」とは、おカネが余っているのに設備投資や消費などに回されず、おカネを手元に置いておく現象を言います。おカネが回れば、景気が上向き、金利も物価も上昇するのに、「流動性のわな」により、おカネがなかなか回らず、デフレから脱却できない。

おカネを手元に置いておくとは、個人で言えばタンス預金をしているイメージです。が、個人がタンス預金をしていると言ってもせいぜい知れた金額ですね。個人だけでなく大手法人企業も同じような行動をとっています。しかし、一番問題なのはおカネの元締めである銀行までもが、おカネを回そうとしないことです。

日本国民にはもうお馴染みの言葉、“貸し渋り”や“貸し剥がし”。本来、おカネを貸すのが仕事のはずの銀行がおカネを貸そうとしません。なぜか? バブル崩壊後、貸したおカネが返ってこないために銀行は多額の不良債権を抱えることとなりました。担保となる土地の評価額が下がっていることもあり、積極的におカネを貸し出すことに抵抗があります。言い換えれば、“カネ貸し屋がカネを貸すことにビビっている”。

一生懸命頑張っている企業や個人事業主にも銀行はおカネを貸してくれません。新規におカネを貸さない上に、これまで貸していたおカネまでむしり取っていく。立派に会社と従業員とその家族を養ってきた企業経営者が、小僧のような銀行員に頭を下げて頼んでいるのに、銀行員はカネを貸そうとしない。その結果、経営が行き詰まり、高利貸しに手を出したり、挙句の果てに自殺に追い込まれた中小企業経営者もたくさんいます。

もちろん担当の銀行員だって、上司に言われた通りやらないと出世できないし、リストラされるかも知れないので仕方ありません。責められるべきは、横並びで新しい時代のビジネスモデルが構築できない銀行経営陣にあると考えます。
でも、積極的におカネを貸そうとしない銀行経営陣が株主から責められることはありません。なぜなら銀行はわざわざリスクを取らなくても、この超低金利を利用して巨額の利益を上げているから・・・・。続く。

  
Posted by kawase_oh at 16:40TrackBack(2)

今日のポジション(1/20)

<USD/JPY>
「ドル売り・円買い」ポジションを継続保有します。

<EUR/USD>
「ユーロ売り・ドル買い」ポジションを継続保有します。

USD/JPYは繰り返しになりますが、101円が重要な壁であると考えます。14日(金)の深夜から17日(月)にかけて101円に突入しましたが、やはり跳ね返されました。現在は、その一時的な反発過程にあると考えます。本格的な反発(=ドル高円安)との判断には至っておらず、ドル売り・円買い戦略を継続します。

昨日の米国株式市場は一部企業の決算発表が悪かったことなどから下落しました。しかし、地区連銀経済報告(=通称:ベージュブック)では、概ね景気拡大継続中と見ており、私も同じ見方です。
  
Posted by kawase_oh at 09:11TrackBack(1)