2005年04月30日

GMショック

日産自動車は、2004年度の自動車生産台数が前年度と比較して8%増加して331万台という過去最高を記録したそうです。ちょっと前まで瀕死の状態にあった日産自動車がよくここまで復活したなあというのが率直な印象ではないでしょうか。

瀕死と言えば、今まさにアメリカの自動車会社GMが苦しい状態にあります。
GM(General Motors Corporation)とはキャデラックなどを造っている世界的な自動車メーカーで伝統的な米国製造業を象徴するような会社と言っても過言ではありません。読者の方の中にも愛車がキャデラックという方もいらっしゃるのでは?うっ、うらやましい。

そのGMがなぜ今、苦境に立たされているのか?米国内での販売不振、中国などアジア市場の伸び悩み、シートベルトやブレーキの不具合があったための大量のリコール、従業員・退職者およびその家族の医療コストの負担、そして年金積立額不足問題などが加わり、まさに弱り目に祟り目の状態です。株価は1年前と比較して半値以下に急落し、GMが発行する社債は投資不適格の烙印を押される寸前にあります。もはやいくつかの工場を閉鎖しなければならないほどに追い込まれてしまいました。

これを受けて日本のトヨタ自動車会長は、トヨタが米国で売っている車の値段を上げることにより販売台数を減らし、GMを含めて苦境に立たされている米自動車会社を助けてあげようという趣旨の発言をしました。これまでの日米自動車摩擦の歴史、将来も良好な日米関係を望むことなどが背景にあるのでしょうが・・・。それにしても、敵に塩を送るような何とも男らしい発言です。

無論トヨタには、販売台数は減っても値段を上げれば利益は変わらないという計算はあるのでしょうが、シェアの減少は様々なリスクをはらみます。一連のライブドアVSフジテレビのニュースでは“株主”という言葉が盛んに取り上げられましたが、トヨタ株主たちがトヨタ会長発言をどう考えるのか気になるところです。
そしてもっと気になるのはトヨタ以外の対応。トヨタが実際に米国での自動車販売価格を上げたとき、国内の他の会社や韓国の自動車メーカーは追随するのかどうか? その隙に、自分たちだけはシェアを伸ばそうと画策するのかどうか? 見ものですね。

  

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玲子さんの戦績(4月25日〜4月29日)

0504042004年7月22日100万円で為替投資を始めた玲子さん。為替王の「今日のポジション」を見ながらUSD/JPYとEUR/USDの売買をしています。前週末で179万円だった資産は、今週末時点で175万円に減少しました。



USD/JPYは、まったく売買しませんでした。4月19日に1ドル=107円00銭で構築したドル売り・円買いポジション5万ドルを継続保有しています。
EUR/USDは、まったく売買しませんでした。4月18日に1ユーロ=1.2980で構築したユーロ買い・ドル売りポジション5万ユーロを継続保有しています。

玲子さんの過去の戦績については、こちらを参照
玲子さんが見ている「今日のポジション」は、こちらを参照
  
Posted by kawase_oh at 09:34TrackBack(4)
2005年04月29日

カナダドルは優等生!?

これまで読者の方からカナダについてのご質問を何度か頂戴しました。注目している人は決して少なくない国・通貨なのに、一般的にはメディア上でのカナダ関連情報はその経済規模と比較するとやや少な過ぎるのではと私は感じています。なので今日は読者の方からのご質問を取り上げさせて頂きます。


********************
「高金利通貨の預金はおトク」というセールストークに惹かれ新生銀行のマーケット情報で加ドルについて調べてみました。(以下、一部抜粋。)
「アメリカの陰に隠れがちですが、カナダはG7の一員で、良好な経済成長と財政を維持しており、また加ドルは米ドルより金利水準が高く、為替レートの変動は比較的小さいため、“優等生通貨”といわれています。」
あまり馴染みのない加ドルに注目しているのですが、為替王さんの見解はいかがでしょうか?
********************


まず、“銀行や証券会社のセールストークは鵜呑みにしてはいけない!”というのが私の持論です。しかしながら、今回ご紹介の新生銀行のカナダ情報は客観的な表現でとてもいいと思いました。順にチェックしていきましょう。

まず、「カナダが良好な経済成長と財政を維持している」という部分。まったくその通りです。主要先進国の中では高い経済成長率をキープしていて、財政収支もここ数年ずーっと黒字です。次に、「加ドルが米ドルよりも金利が高く」というのは1月まではその通りでしたが、現在では間違いです。カナダの政策金利は最近ずっと2.5%のまま。一方、米国政策金利は2月に2.25%から2.5%に引上げられ、3月には2.75%に引上げられました。そして、5月にはさらに3%くらいに引上げられる可能性があります。なので当面は、“米ドルの方が加ドルよりも金利が高い”状態が続くと思います。最後に、「為替レートの変動は比較的小さい」という部分はまったくその通りです。過去のいろんな通貨の変動率を比較検討すると、加ドルはかなり変動率が低い部類に属します。そのような観点からも昨年は、私は基軸通貨米ドルが不安定な時期は代替通貨として加ドルを保有することをお薦めしていました。


結論。
米加の金利差が逆転したことで、従来よりは加ドルの魅力度は低下した。加ドルを“高金利通貨”と呼べるかどうかはちょっと微妙。しかし、米国は双子の赤字(財政赤字&経常赤字)を抱えている一方、カナダは財政収支も経常収支もともに黒字。加えて経済基盤も堅調であり、それらの観点では低リスクと判断できる。
儲けてやろうという趣旨にはそぐわないが、リスク分散の観点からの保有は積極的に検討する価値があると考える。自分の外貨資産のうちある程度(全外貨資産の5〜20%くらい)の範囲で加ドルを組み入れるのは運用成績安定に貢献すると判断する。となります。

  
Posted by kawase_oh at 09:35TrackBack(15)

今日のポジション(4/29)

<USD/JPY>
「ドル売り・円買い」ポジションを継続保有します。

<EUR/USD>
「ユーロ買い・ドル売り」ポジションを継続保有します。


戦略に変更はありません。短期的なドル軟化に合わせた戦略を維持します。が、長期的なドル強気の見通しは堅持しており、短期的にもドルが上昇基調に入る局面は近いと見ています。
昨夜、米国のGDP(1〜3月期)が発表され、経済成長がやや鈍化していることが明らかになりました。一方で、ドイツ、フランスなども景況感悪化を示す経済指標が出ており、相対的に米国が優位に立つ状況にはまったく変化はないと考えます。


玲子さんの現在の戦略
USD売りJPY買い5万ドル 取引レート107.00 重要ポイント108円台前半
EUR買いUSD売り5万ユーロ 取引レート1.2980 重要ポイント1.280前後
*取引レートは玲子さんが売買執行したレート。重要ポイントは現在のポジションを利益確定または損切りなど戦略変更する上で重要であると考えるポイント。

  
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2005年04月28日

鈴やんとドラちゃん その7

鈴やんこと鈴木さんは、あるサイトで目にした“ドル円をロングする”という言葉の意味がわからなかったので、ドラちゃんこと田中さんに質問することにしました。


「ドラちゃん、“ドル円をロングする”という言葉があるサイトに書いてあったのだけど・・・。ドル円が長くなるって・・・? 意味がわからないんだ」
「おうっ鈴やん。英語の得意な鈴やんでもわからんのかいなぁ? “ロング(Long)”には“長い”という意味のほかに“強気”とか“強気で買う”っちゅう意味もあんねん」
「へーっ、そんな意味もあったんだぁ!」
「鈴やん、ロングの反対の英語は何や?」
「ドラちゃん、英語の得意な僕には簡単すぎるよ。ロングの反対はショートでしょ」
「その通りや。そのショートは日本語ではどういう意味や?」
「“短い”っていう意味だけど・・・、あっ!」
「鈴やんも気が付いたようやな。“ショート(Short)”には“短い”という意味以外に、“売る”という意味もあるんや」
「なるほどぉ。ロングは買い、で、ショートは売り、と覚えておけばいいんだね」
「そやっ、前にも言ったとおり、左側(先に来る)通貨が軸になるんや。そやから、“ドル円(USD/JPY)をロング”ゆうたら左がドルで右が円やから左のドルを買うっていう意味やねん」
「ドラちゃん、そんな言い方を使えたら、なんだか僕も一人前の相場師になった気分だね」

「そう言えば、鈴やんの上司も為替取引してんねやろ」
「そうなんだ。直属の上司の課長は、ドルをいいところで買ったとか、高値でドルを売ったとか言って、いつも僕に自慢しに来るんだ。うっとおしいったらありゃしないよぉ」
「その課長にやなあ、“僕はドル円ロングしてます”って言ってみたらどや。“友達もみんなロングですから、課長もロングして下さい”って」
「たぶん奴はロングの意味をしらないはずだから、慌てるだろうね。でも、とりあえず知ったかぶりすると思うね」
「知ったかぶりをしつつ、その後で大急ぎで意味を調べるはずや! はっはっはー!」
「面白そうだね、うっしっしー!」

「でも鈴やん。一番大事なのはそんな専門用語を使いこなすことやのうて、儲けることやで」
「・・・・・、そっ、そうだね」


  
Posted by kawase_oh at 10:15TrackBack(3)

今日のポジション(4/28)

<USD/JPY>
「ドル売り・円買い」ポジションを継続保有します。

<EUR/USD>
「ユーロ買い・ドル売り」ポジションを継続保有します。


戦略に変更はありません。長期的なドル強気の見通しは堅持しながら、短期的なドルの下落を狙った戦略を維持します。

ナイジェリアが債務不履行の危機に陥っているというニュースがありました。ナイジェリアなどどうでもいいじゃないか! そんな国のことなど知らん! と思われるかも知れませんが・・・。ナイジェリアの対外債務はおよそ330億ドル、日本円換算で3兆5千億円程度。かなりの金額ですね。このうち2割程度の資金をナイジェリアに貸している最大の債権者は英国です。現実的には、債務不履行で即おカネがパーになるということではなく、なんとかすべくいろんな交渉が行われることと思いますが、このニュース、英国および英ポンドにはマイナス材料となる可能性があります。


玲子さんの現在の戦略
USD売りJPY買い5万ドル 取引レート107.00 重要ポイント108円台前半
EUR買いUSD売り5万ユーロ 取引レート1.2980 重要ポイント1.280前後
*取引レートは玲子さんが売買執行したレート。重要ポイントは現在のポジションを利益確定または損切りなど戦略変更する上で重要であると考えるポイント。

  
Posted by kawase_oh at 08:48TrackBack(2)
2005年04月27日

欧州の新憲法

憲法がホットな話題! と言っても、日本のことではありません。EU(欧州連合)では現在、統一憲法をつくろうという動きがあります。EUの統一新憲法が制定されれば、「新たな時代の幕開け」が印象付けられるだけでなく、EUに法的人格が与えられます。それにより、EUの権限で交渉したり条約を結んだり、あるいは国連に参加したりすることも可能になります。場合によっては、「EUが国連安保理の常任理事国になる」ということもあり得る話になります。

現在、EU加盟国ごとに批准手続きが進行しています。ハンガリー、リトアニア、スロヴェニアに続き、EUにおいては大国と言っていいスペインもすでに批准国となりました。次は名実共にEUの超大国であるフランスの番です。5月29日にフランスでEU憲法についての国民投票が実施される予定です。これまでEUをリードしてきたフランスだから当然賛成多数で批准するだろうというのが今までの見方でした。ところが・・・・・。

以前、読者の方から、「フランス国民はEU憲法に反対する人が多く、国民投票で批准が危ぶまれているらしい・・・。どうなんでしょうか?」というコメントを頂戴したとき私は、「さすがにフランス人も最終的には良識ある判断をして賛成多数になるでしょう」と、余裕たっぷりに偉そうなお答えをしました。がしかし・・・・。

どうも雲行きが怪しくなってきました。欧州委員会のブローディ元委員長は、もしフランスがEU憲法を国民投票で否決した場合、それは「フランスにとって悲劇」であり「欧州の凋落」を招くと警笛を鳴らしました。私もそう思います。EU新憲法は、EU加盟国25カ国中、1カ国でも反対すれば成立しないことになっています。よりによってフランスが反対するとなれば、それこそ「新たな時代の“幕引き”」となってしまいます。


このことは、相場参加者の立場から見れば、EU経済や通貨EURにとってもネガティブな影響を与えることが懸念されます。5月29日のEU憲法のフランス国民投票は特に、EURを投資対象としている投資家にとっては注目材料と考えて良いでしょう。為替王倶楽部では、フランス国民投票の予想アンケートを実施していますので是非ご参加ください。

  
Posted by kawase_oh at 12:39TrackBack(5)

今日のポジション(4/27)

<USD/JPY>
「ドル売り・円買い」ポジションを継続保有します。

<EUR/USD>
「ユーロ買い・ドル売り」ポジションを継続保有します。


戦略に変更はありません。長期的なドル強気の見通しは堅持しながら、短期的なドルの下落を狙った戦略を維持します。昨日読者の方から「短期的にもっと大きな円高を想定しているのか?」といった趣旨のご質問を頂戴しました。私は現時点で、昨年末や年初にあったような101円台に突入するような極端な円高はまったく想定していません。これまで目処としてお答えしていた105円台に今週すでに達していますので、実践的にはポジションの一部を決済して利益確定し、長期的なドル強気を睨んだポジションに徐々に移行させるという戦略も良いと思います。


玲子さんの現在の戦略
USD売りJPY買い5万ドル 取引レート107.00 重要ポイント108円台前半
EUR買いUSD売り5万ユーロ 取引レート1.2980 重要ポイント1.280前後
*取引レートは玲子さんが売買執行したレート。重要ポイントは現在のポジションを利益確定または損切りなど戦略変更する上で重要であると考えるポイント。

  
Posted by kawase_oh at 09:22TrackBack(3)
2005年04月26日

郵便局は悪くない

郵政事業民営化論議が大詰めを迎えていますが、その論議の中心に郵貯(郵便貯金)と簡保(簡易保険)事業の民営化があります。私は郵貯・簡保事業が民営化することは賛成ですし、それらが民間企業を圧迫している現状も理解します。

しかしながら、銀行や生保などが肥大化した郵貯・簡保を民業圧迫だと批判し、規模縮小・民営化すべきだと臆面もなく主張する態度には首をかしげざるを得ません。なぜならば・・・、郵貯・簡保がこれほどまでに肥大化したのは民間金融機関のだらしなさにも原因があるのではないか?

バブル時代に銀行など金融機関がつくった巨額の不良債権により90年代には金融システム不安が生じました。その結果、銀行預金に不安を感じたおカネが郵便局に流れ、郵便貯金残高は急速に膨れ上がりました。
銀行と言えば、どこもかしこも横並び経営。土地などのリスクの高い資産に過剰投資してみんな仲良く不良債権をこしらえていたときに、郵貯は真面目に国債など安全資産中心に投資していました。郵貯はいわば、独自の経営スタイルを貫いていたとも言えます。
過去10年以上にわたり、たくさ〜んの銀行さんたちよりも、何も考えていないようなお役所仕事的な郵貯さんの方が結果的に資金運用に関しては優れていたというのが事実です。

いわゆるメガバンクの不良債権処理が終わり、これから積極的な銀行経営を期待したいところです。が、今のところ、どの銀行も独自色がまったく見えてきません。事業展開、経営戦略が似たり寄ったりです。
仮に郵貯・簡保が民営化して“民業圧迫”がなくなったとしても、もともと正当な競争をまったくしてこなかった金融機関が、国民一人当たり300万円近くもある郵貯・簡保資金の受け皿になれるのか?そのための知恵があるのか?そのための経営体制が整っているのか? そもそも本当にやる気があるのか? やる気があるなら郵貯・簡保が民業圧迫していると言い訳をしている間にできることがあったのではないか? とても気になります。

  
Posted by kawase_oh at 14:36TrackBack(13)

今日のポジション(4/26)

<USD/JPY>
「ドル売り・円買い」ポジションを継続保有します。

<EUR/USD>
「ユーロ買い・ドル売り」ポジションを継続保有します。


戦略に変更はありません。長期的なドル強気の見通しは堅持しながら、短期的なドルの下落を狙った戦略を維持します。
昨日発表されたドイツの景況感指数がまたしても悪化しました。それが昨日のEUR下落の一要因となりました。このブログでも欧州の経済大国ドイツの最近のていたらくについては何度も取り上げました。ここまで経済状態が悪いと、私が描いていた、ユーロ圏は今年も金利を引上げることがまったくできないとのシナリオが現実味を帯びてきます。そのような経済基盤を比較すると、米国景気の相対的優位と長期的な米ドル強気予想は変更する必要がないと考えます。


玲子さんの現在の戦略
USD売りJPY買い5万ドル 取引レート107.00 重要ポイント108円台前半
EUR買いUSD売り5万ユーロ 取引レート1.2980 重要ポイント1.280前後
*取引レートは玲子さんが売買執行したレート。重要ポイントは現在のポジションを利益確定または損切りなど戦略変更する上で重要であると考えるポイント。

  
Posted by kawase_oh at 08:53TrackBack(0)
2005年04月25日

格付けされる地方自治体

東京都(AA+)
横浜市(AA+)
川崎市(AA)
愛知県(AA)
福岡県(AA)
北海道(AA−)
兵庫県(AA−)
大阪府(AA−)


上の格付けは住みやすさや便利さの指標ではありません。あくまで財務内容を格付けしたものです。先日、「格付けされる大学」の中で、最近になって大学が財務格付けを取得する動きがあることをご紹介しました。地方自治体の財務格付けは昔からあります。いくつかの都道府県や政令指定都市では地方債を発行しており、格付けはその財務基盤を知る上で参考になります。

この地方自治体の格付けからいろんなことがわかります。

やはり東京都がナンバー1である。横浜市と同じ格付けだが、実際には東京都が他の自治体と比較して別格である。
東京都に劣らない格付けを持つ横浜市は中田市長が就任以来改革を実行していて、財政基盤が立ち直りつつある。それに伴って市場の評価も高まり、先月3月3日に東京都と同じ格付けに引上げられた。
その結果、同じ神奈川県でも横浜市と川崎市に差ができた。
兵庫県の財務内容が悪いのは、震災復興のための財政支出がかさんだから。財政状態はその痛手からまだ立ち直れていない。
大阪府の財務内容が悪いのは、放漫財政によるもの。(言い過ぎかな!?)


実際の債券市場ではこのような格付けの差や市場の評価が、0.01%単位で地方債の利回りの差に反映されます。0.01%単位の差など、どうでもいいじゃないか! と、思われるかも知れませんが、地方自治体は数百億円単位で債券を発行して資金調達をします。そのためわずかな差が大きな負担となって跳ね返ります。その負担は、いわずもがなその自治体の予算、すなわち税金に直結します。
財務内容が良く格付けが高い自治体は、より有利な条件で資金調達ができ、逆に財務内容が悪い自治体は高い金利でしかおカネが借りられない。個人や企業と同じですね。今までは地方自治体はほぼ横並びでした。現時点で、どのような条件で地方債を発行すべきかを独自に決めるという当たり前の努力をしている意識の高い自治体は東京都と横浜市くらいです。しかし今後、地方分権が進むにつれて、地方債の発行条件が多様化することは避けられません。ストレートな言い方をしてしまうと、財務内容やコストに対する意識の高い自治体とそうでない自治体との格差は広がっていく、ということになります。


*冒頭には、数ある自治体の中からごく一部だけ抜粋しました。他にも地方債を発行している主な都道府県と政令指定都市には格付けが付与されています。

  
Posted by kawase_oh at 12:47TrackBack(12)

今日のポジション(4/25)

<USD/JPY>
「ドル売り・円買い」ポジションを継続保有します。

<EUR/USD>
「ユーロ買い・ドル売り」ポジションを継続保有します。


戦略に変更はありません。長期的なドル強気の見通しは堅持しながら、短期的なドルの下落を狙った戦略を維持します。

今週は、月末ということで国内重要経済指標発表が目白押しですが、明日と明後日に発表される豪州経済指標(企業景況感、物価上昇率)にも注目したいです。豪ドル動向に影響を与える豪州政策金利(現在5.5%)については、利上げ打ち止め感とさらなる利上げ予想が交錯している中、来月初旬に月次の理事会が開催されます。その理事会での判断材料ともなる経済指標であるため重要と考えます。


玲子さんの現在の戦略
USD売りJPY買い5万ドル 取引レート107.00 重要ポイント108円台前半
EUR買いUSD売り5万ユーロ 取引レート1.2980 重要ポイント1.280前後
*取引レートは玲子さんが売買執行したレート。重要ポイントは現在のポジションを利益確定または損切りなど戦略変更する上で重要であると考えるポイント。

  
Posted by kawase_oh at 09:04TrackBack(2)
2005年04月24日

ニート対策より富裕年寄り対策

フリーターやニートが増加する理由。いろいろあるかと思いますが、私は世代間格差が大きな要因だと見ています。格差が格差を助長している。乱暴な表現をさせて頂けるなら、“年寄りががめているから若い人はやる気がでない”。

会社などの組織にはなんだかよくわからないけど、年寄りがうじゃうじゃいます。若い人は、いつまでたっても出世せず、いつまでたっても給料が上がらず、いつまでたっても責任ある仕事をさせてもらえません。組織の上層部が権力もおカネも何もかもをがめています。

社会全体で見てもそうです。
個人金融資産1400兆円と言われますが、その大半は年寄りのものです。ごく一部の生活に困っているようなお年寄りに焦点を当て、それが年寄りの全体像であるかのような主張を繰り返す政党・政治家ばかり。裕福な年寄りは笑いが止まりません。
住宅ローン贈与税非課税枠は、それに修正を加えるものですが。住居を購入するほとんどの若者は、親からの資金援助を受けており、本当の経済的自立はできていません。これは親から援助を受ける若者が悪いのではなく、若者・勤労者から搾取し、年寄りには手厚く施すという長年の構造がもたらした結果だと思います。世代間格差構造が若者を駄目にした。

大手企業に勤める20代後半の若者が、ある年に年収が500万円を超えました。大学卒業後わずか数年で年収500万円なんて立派ですね。嬉しくなった若者は田舎の父親にそのことを報告しました。
「父さん、やったよ! ついに年収が500万円を超えたよ。すごいでしょ! 今までお世話になったお礼に、毎月1万ずつくらい仕送りしようかと思っているんだ」
「おおそうか。それはありがとう。けど仕送りはいらない。気持ちだけで結構だ。父さんは年金をもらっているから心配しなくていい。年間600万円以上もらっているんだよ。ふっふっふ」

若者は、これから結婚したり家を買ったり車を買ったり子供を育てたり、たくさんおカネを使います。父さんは生活に必要なものはもうすでに揃っていて、消費することよりも、株や為替や投資信託に興味があり、有り余ったおカネを持て余しています。これで経済が活性化するはずがありません。

政府の考えるフリーター・ニート対策。効果があるとは思いません。正社員として一生懸命働いても、サラリーマンの夢である家を買うことは、どうせ親の援助を受けないと無理だから。それが堂々と制度化されているような社会だから。
世代間格差構造の結果として生まれたフリーターやニートを何とかしなければと思う前に、その対極にある裕福な年寄りを何とかしなければなりません。裕福な年寄りの増殖に歯止めをかけ、若者・勤労者のやる気が自然に生まれるような政策(税制・年金改革)が必要です。


  
Posted by kawase_oh at 10:09TrackBack(20)
2005年04月23日

気になる“プロ”の為替予想

“専門家や大手金融機関の相場予想などどうでもよくて、個人投資家が自分のおカネを増やすために必死で行っている分析の方がはるかに価値がある” という考えを私は持っています。が、大手金融機関の予想も気になる方がいらっしゃるかと思いますので、一応ご紹介します。

ブルームバーグという経済専門の情報通信会社が実施した調査結果によると・・・。(調査は、3月29日〜4月6日にかけて、大手金融機関など約50の相場関係者を対象に実施されました。)


6月末の為替相場はどうなっているか?
USD/JPYの予想中央値は103円。うーむ。やはり全体としては円高を予想する専門家が多いということですね。最も円高になると予想したのはメリルリンチという会社で96円。逆に最も円安になると予想したのはあるリサーチ会社で112円。それを含めて、私と同じように110円以上の円安になると予想している会社は・・・、はっ、たったの2社だけ。ガビーン! その一方で、円高になって100円を割れると予想している会社が5社もあります・・・。

次に、12月末の相場をどのように予想しているのでしょうか?
USD/JPYの予想中央値は99円。半数以上の会社は今年年末には100円を割れてしまうと予想しているではありませんか。おおっ、知りませんでした。ライブドアVSフジテレビで話題となったリーマンブラザーズに至っては90円という超円高を予想しています。ほほーっ。

EUR/USDの予想中央値は、6月末が1.32、12月末が1.35となっています。現在1.30あたりなので、今後ユーロ高・ドル安を予想しているという意味です。為替相場全体に関して、今年もほとんどの専門家たちは“ドル安”を予想しているということのようです。

長期的なドル高を予想している私は劣勢に立たされてしまいました。しかし・・・、今回に限らず、私の予想が大手金融機関の意見に左右されることは決してありません。

  
Posted by kawase_oh at 22:45TrackBack(11)

少子化対策の決定打

パラサイトには50%、家を出て一人暮らしを始めたら40%、結婚したら30%、子供が1人できたら20%、子供が2人できたら10%、3人できたら5%、4人以上なら0%。

これは私が考える、所得に対する税率です。数値に根拠はありませんし、この通りが良いとは思いません。が、イメージとしてこのような思い切った発想を既存の税制に取り込むことが今の日本に有効と考えます。所得が多く高い税率に困っている人は、みな競って子供をたくさんつくるでしょう。いや、所得の多寡にかかわらず、経済的な理由で子づくりをためらっている膨大な数の若い夫婦には朗報となるでしょう。
個人のライフスタイルを国の政策で誘導するのは何事か!と思われるかも知れませんが、資本主義社会において個人の行動を動機付ける決定的な要素はおカネです。住居も車も食事も、学歴やキャリアを志向するのも・・・。カネに満たされるまではカネに支配されやすいです。もちろんそうでないと言い張る人もいるでしょうが。

私は以前にも少子化の最大の原因はおカネだとの主張をしてきました。なぜなら若い世代が結婚や子作りをためらうの最大の理由は経済面での不安であることが各種報告で明らになっています。女性の社会進出も少子化の原因のひとつだから、育児休暇や保育施設などの充実させて女性が働きやすい環境を作るべきとの主張はまったくその通りだと思います。

ただ、育児をサポートする制度や設備も上手く設計しなければ費用対効果には問題が残りますし、地域格差が出てはかわいそうです。ならば、子育てをする人やその意欲のある人にダイレクトに経済的見返りがある制度が最も効果的だと考えます。おカネさえあれば、ベビーシッターを呼ぶ、家事の一部を業者に頼む、将来の学費に備えて積み立てるなどの選択肢は個人に委ねられます。

結婚するかどうか子供を作るかどうかはまったく個人の自由ですが・・・。
独身を謳歌する人が、子育てに没頭し経済的に苦しむ同世代の夫婦を哀れむような目、その目に象徴される格差こそが少子化問題のすべてだと思います。その最大の負の部分を変えなければ、ドラスティックに変えなければ、子供の数が増えるわけがありません。

補足として、現在日本では子供が欲しくてもできない不妊症、不育症の人が急増しています。その経済的・精神的な負担は無視できません。政府が子育て世帯への税制による支援を飛躍的に拡充させることと同時に、そのような悩みを抱える夫婦への経済的サポートも積極的に行うべきと考えます。

  
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玲子さんの戦績(4月18日〜4月22日)

0504032004年7月22日100万円で為替投資を始めた玲子さん。為替王の「今日のポジション」を見ながらUSD/JPYとEUR/USDの売買をしています。前週末で177万円だった資産は、今週末時点で179万円に増加しました。



USD/JPYは、3月22日に1ドル=105円10銭で構築したドル買い・円売りポジション5万ドルを4月19日に107円00銭で利益確定しました。同時に構築したドル売り・円買いポジション5万ドルを保有した状態で週末を迎えました。

EUR/USDは、4月14日に1ユーロ=1.2850で構築したユーロ売り・ドル買いポジション5万ユーロを4月18日に1.2980で損切りしました。先週に続き2回連続で損切りです。同時に構築したユーロ買い・ドル売りポジション5万ユーロを保有した状態で週末を迎えました。
EUR/USDの損切りが2週連続で続きました。勝負に負け続けること自体はあまり良いことではありませんが、損切りすることは運用成績を悪化させるのではなく、小さい値幅できっちり損切りすることにより運用成績悪化を食い止めることができると考えています。


玲子さんの過去の戦績については、こちらを参照
玲子さんが見ている「今日のポジション」は、こちらを参照
  
Posted by kawase_oh at 15:13TrackBack(0)
2005年04月22日

中国は投資対象ではない

米国カリフォルニア州職員の退職年金基金は“カルパース”(CalPERS = California Public Employees’ Retirement System)と呼ばれ、米国最大の公的年金基金として世界的に有名です。運用資産は1700億ドル(日本円換算で18兆円)を超えています。
彼らが有名な理由として、その資産規模が大きいことに加えて、しっかりとした投資運用プロセスを確立させていることが挙げられます。彼らの投資行動は、世界中の年金基金などの投資家が注目しています。もちろん、日本国内の年金基金もカルパースを手本としているところも多いようです。

そのカルパースが今週、ある投資決定を下しました。彼らは“中国やロシアを投資対象としない”と言うのです。
先進工業国の日本と違って、中国は新興国というカテゴリーに属しています。(そのことがまた中国にとっては不愉快なのかも知れませんが)新興国とは、経済水準はまだ低いが今後の発展が見込める国々のことです。昔使われた、“発展途上国”をちょっとポジティブな表現に変えたと言えばわかりやすいでしょう。
カルパースは新興国の中で、投資する価値のある国として、ブラジル、インド、メキシコ、南アフリカ、韓国、台湾などの国々を選定しました。

ところが・・・・・。
中国やロシアが除外されているではありませんか!
中国もロシアもBRICsとして最近注目を集めているのはずなのに・・・。彼ら曰く、「中国とロシアは労働慣行や資本市場の不透明性に改善が見られない」のが理由だそうです。中国とロシアは3段階の評価で最低の1の評価をつけられてしまいました。2以上の評価でないと投資対象として考えてもらえないそうです。

中国の株式市場は長期的な下落基調にある中で、直近も下落し続けています。カルパースの投資判断は世界中の投資家に影響力があるだけに、下落要因のひとつになっているかも知れません。中国の経済基盤・経済市場がまだまだ発展途上であることを印象付けるニュースだったと言えます。


  
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今日のポジション(4/22)

<USD/JPY>
「ドル売り・円買い」ポジションを継続保有します。

<EUR/USD>
「ユーロ買い・ドル売り」ポジションを継続保有します。


戦略に変更はありません。長期的なドル強気の見通しは堅持しながら、短期的なドルの下落を狙った戦略を維持します。
ここ数日、株式市場が大きく下落しているため、株式投資において含み損が発生したり気になっている方も多いと思います。私は今年、国内景気回復・株価上昇シナリオを描いています。現時点での見通しも変わりません。2000年以降の景気調整・株価下落トレンドは完全に転換し、上昇トレンドが形成されているため、そう簡単に腰折れることはないと考えます。昨日の日銀報告と同じく、地方経済には厳しさはあるものの、日本経済全体としては堅調な回復基調が継続しているとの判断です。


玲子さんの現在の戦略
USD売りJPY買い5万ドル 取引レート107.00 重要ポイント108円台前半
EUR買いUSD売り5万ユーロ 取引レート1.2980 重要ポイント1.280前後
*取引レートは玲子さんが売買執行したレート。重要ポイントは現在のポジションを利益確定または損切りなど戦略変更する上で重要であると考えるポイント。

  
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2005年04月21日

鈴やんとドラちゃん その6

鈴やんこと鈴木さんは、外国為替証拠金取引業者のサイトに、EUR/USDとかEUR/GBPが取引できると書いてあるのを目にしました。それを見た鈴木さんは、「日本人の俺がどうしてUSD/JPYでもなく、EUR/JPYでもなく、EUR/USDなんていう通貨ペアを取引対象にできるんだろう・・・?」と不思議に思ったので、ドラちゃんこと田中さんに質問しました。


「ドラちゃん、EUR/USDの取引ってやったことある?」
「おうっ鈴やん、あるに決まっとるやないかぁ」
「さすがドラちゃん、何でもやってるんだね。USD/JPYとかEUR/JPYの取引なら頭で理解できるんだけど、EUR/USDを取引するというのがどうも釈然としないよ・・・」
「鈴やん、なんも難しく考えることはあらへん。“EUR/USD”という銘柄の株を売買するとでも思えばええんや」
「ええーっ。じゃあ、EUR/USDレートはEUR/USDという銘柄の価格だと思えばいいってこと?」
「その通りや。EUR/USDという銘柄の値段は今、1.3くらいやけど・・・、将来1.4に上昇するのがわかっとったら鈴やんやったらどうする?」
「そりゃぁドラちゃん、上昇するのがわかってるなら買うに決まってるよ!」
「それでええねん。レートが上昇すると思うんやったら買えばええ。レートが下がると思うんやったら売ればええねん」
「そうか。“EUR/USD”そのものを買ったり売ったりするっていうイメージなのかぁ」
「そのイメージを理解した上で、もっと具体的に考えればええねん。“EUR/USDを買う”ゆうたら、実際にはEUR買い・USD売りをすることなんや。“EUR/USDが上昇する”ゆうたら、EURが上昇してUSDが下落するちゅうことやねん」
「ってことはドラちゃん、EUR/USDの場合はEURが基準だということになるの?」
「そやで。左側の通貨が基準や。EUR/USDは左側がEURで右側がUSD。左側のEURが強くなればEUR/USDレートは上昇するし、EURが弱くなればEUR/USDレートは下落するんや。そう言えば鈴やんはユーロ圏経済が悪い思うと言うとったなあ?」
「うん、ユーロ圏経済はアメリカに比べてだいぶ悪い状態にあると俺は分析しているんだ」
「ユーロ圏経済が悪いから通貨EURは下落する。その予想に自信があるんやったら、EURを売る、つまり“EUR/USDを売る”(EUR売り・USD買い)取引をすればええねん」

  
Posted by kawase_oh at 11:44TrackBack(1)

今日のポジション(4/21)

<USD/JPY>
「ドル売り・円買い」ポジションを継続保有します。

<EUR/USD>
「ユーロ買い・ドル売り」ポジションを継続保有します。

戦略に変更はありません。長期的なドル強気の見通しは堅持しながら、短期的なドルの下落を狙った戦略を維持します。

小泉首相が来週末インドを訪問しシン首相と首脳会談を行うことが発表されました。メインテーマは国連安保理常任理事国入りについての協力関係強化なのでしょうが、是非、経済の分野での協力関係推進などについても話し合ってもらいたいです。中国・インド首脳会談の直後だけに、日本の存在感を示すにはタイミングが良いと私は思いました。

話題を変えて、さて、問題です。
ブラジルが昨日政策金利を引上げました。金利は何パーセントになったでしょうか?
答えはなんと! 19.5%です。
このところ新興国の市場の動きが激しくなっているのは懸念すべきかも知れない材料として留意しています。


玲子さんの現在の戦略
USD売りJPY買い5万ドル 取引レート107.00 重要ポイント108円台前半
EUR買いUSD売り5万ユーロ 取引レート1.2980 重要ポイント1.280前後
*取引レートは玲子さんが売買執行したレート。重要ポイントは現在のポジションを利益確定または損切りなど戦略変更する上で重要であると考えるポイント。

  
Posted by kawase_oh at 09:12TrackBack(1)