FXの意味と取引停止の可能性
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今年の夏偶然飛行機で一緒になった新婚の男性(一流大卒一流大会社研究所勤務)が、これからは会社の給料だけではなくて、色々蓄財をして行かなくてはならないと思っている。 その一つがFXで、
一つ教えていただきたいのですが、FX取引というのは(円ドル)何時までも存在するものなのでしょうか?今、ドルやユーロが下がっていますが、この金融危機でそう言う取引ができなくなるということはありうるのでしょうか? 幾ら下がっても、或は幾ら変動しようともFXは存在し続けられるのでしょうか。その中で運用益を出し続けられることは可能なのでしょうか?
FXへの投資そのものが危機に陥るというのはどういう世界情勢下でしょうか?
FXというものが存在でなくなるのはどういう状況に経済がなったときなのでしょうか?
多分とても変な質問だと思いますが、よろしくお願いします。
皆さんに幸運がありますように。
(シリウスさん)
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シリウスさん、こんにちは。
おそらく、頭のよろしい方ほど、今の生活だけでなく、老後を含めた生涯の生活設計をされているでしょうから、それを考えれば考えるほど、今の時代は不安で仕方ないと思います。
一流大学を卒業されて、一流企業に勤務されていれば、傍から見れば生活は安泰のように思えますし、実際に生活水準は平均以上かもしれません。ただし、はっきりしているのは、今後、税金、社会保障費など現役世代の負担は確実に増えます。逆に、現在、現役世代の方々が退職された後の、年金・保険などの各種社会保障制度による期待値は確実に悪化します。つまり、はっきり言ってしまえば、一流大学を卒業して一流企業に勤めて幸せなように見えても、この日本に住み続ける限り、将来、確実に生活レベルを落とさなければならない。 という恐怖にも似た危機感をおそらくほとんどの方が共有しておられます。
だからこそ、ここまで株式やFXや投資信託など、自助努力による資産運用熱が高まっているのだと思います。ましてや、シリウスさんが出会った男性の方は、結婚されたことにより、自分一人だけでなく、奥様を老後までずっと満足な生活をさせてあげたい、加えて、将来授かるであろうお子様が成人されるまで満足な教育を受けさせたいという責任感から、資産運用の必要性を強く感じておられるのだと思います。
さて、ご質問についてですが、
もともとは、FX取引という特別なものが存在したわけではありません。
「輸入企業が輸入品の代金をドルで支払うために、円をドルに換えるべく為替取引をする」
「投資家がイギリスの株を買うために、円をポンドに換えようと思って為替取引をする」
「学生がカナダに留学するために、その費用のカナダドルを融通するために為替取引をする」
「輸出企業がアメリカで製品を売って回収したドル代金を円に換えるために為替取引をする」
このように、ある通貨を別な通貨に交換する場所として為替市場が存在します。
もともと固定相場制(かつては1ドル=360円)でしたが、市場経済の実態に合わせて、1973年に完全変動相場制(日々刻々と為替レートが変動する制度)に移行し、現在に至ります。
企業やプロの投資家(金融機関など)にとっては、通常2日後に決済する為替取引の決済日を数ヶ月や1年先に延ばして予約する取引や、外貨同士の通貨ペアを取引することや、低コスト(狭いスプレッド)で取引することなどは、ごく当たり前のことでした。それを個人投資家の方でも自由に、プロや大企業と同じ条件で取引できる画期的な金融商品として登場したのがFX(外国為替証拠金取引)といわれるものです。
以上のように、為替市場とは、それ自体が投資対象ではなく、あくまでも、一つの通貨と別な通貨を交換する場に過ぎませんし、現代のように経済のグローバル化が進んだ時代には、その交換の場がなくなると、世界中の経済活動がストップしますので、FXを含めて為替取引ができなくなる(為替市場が存在しなくなる)ということは絶対にあり得ません。(たとえば、日本は石油エネルギー資源や食料品をたくさん輸入して代金を支払っていますが、為替取引ができず通貨とモノの流れがストップすると、私たちは生活できなくなりますし、輸出する側の人々も商売が成り立たず困窮します。)
さて、そんな為替市場でFXや外貨預金その他の外貨投資を通じて、運用益を上げ続けられるか? という点は、まさに私たち投資家の永遠の課題です。株取引であれ不動産取引であれ同じ課題を抱えます。ただ違いを指摘するとすれば、株も不動産も単位は円ですが、為替取引は円を手放して外貨を手にできる、あるいは、円を証拠金として外貨同士の取引ができるといった点は、単にそれだけで収益獲得またはリスクヘッジの選択肢が増えることを意味し、私たち資産形成を目指す投資家にとっては望ましいことだと思います。
最終的にいつどのタイミングでどのような為替取引を行うかの判断は人それぞれですが、FX取引によって収益追求やリスクヘッジが可能な為替市場という場があることと、その仕組みを理解しておくことは、大変有意義なことだと思います。
※通貨変動の大きさ、株や金利との関係や値動きの特徴など
為替市場の本質を理解するための完全データを
2009年版カレンダー(全205ページ)のデータ集(50ページ超)として
公開しています。
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