【NYダウ、S&P500株価チャート分析】アメリカの銀行破綻→クレディスイス救済買収→ドイツ銀行株急落！金融信用不安、負の連鎖は続く？世界の株式市場どうなる？

アメリカの銀行破綻→クレディスイス救済買収→ドイツ銀行株急落。
負の連鎖が起きています。
今後の株式市場はどうなってしまうのか？

今後も信用不安が連鎖するかどうかは、文字通り“信用”＝人間の心理が強く影響しますので（健全な銀行でも、みんなが不安になって預金を引き出せば破綻することもあるので）、今後どうなるか神のみぞ知るといったところですが、私たちとしてはチャート分析により、手掛かりをつかむことが可能です。世界で最重要なのは言うまでもなく米国株式市場。


◆NYダウ株価チャート分析
NYダウ株価は3月前半に急落しましたが、チャート分析の観点ではその後、保ち合いが形成されています。意識すべきは、この保ち合いの下限。これまで31,800ドルあたりが下限（支持帯）でしたが、やや上がってきておりまして現状32,000ドル近辺に位置しているとの認識になります。NYダウの先週末終値が32,237ドルですから下限まで比較的近い状況。もしも今週その31,800〜32,000ドルあたりの支持帯を完全に下抜けるような展開になりますと、株安が加速する可能性も出てきます。その場合、具体的には31,000ドルを割れて30,000ドル台で下げ止まるシナリオが第一に見て取れます。最大限大きく見積もった場合でも30,000ドルを少し割れる程度のターゲットも一応出てきます。


◆S&P500株価チャート分析
S&P500株価のチャート形状は、3月前半に急落した後、徐々に安値を切り上げる反発形状となっています。これは警戒を要するパターンです。チャートのパターン分析（フォーメーション分析）において「下降フラッグ」などと呼ばれることもあり、下落トレンドにおける小休止と解釈されます。今回そうだと断定することはできませんが、その可能性があることは頭に入れておきたいです。その前提で話をしますと、意識すべきポイント（支持帯）は3930あたり。先週末3970ですので、今週はその攻防が意識されます。万が一、その支持帯を下抜けるようなことになりますと、2月以降の株安の第二弾が襲来するシナリオが浮上します。その場合の株安ターゲットはずばり3730〜3710あたりが浮上します。

以上になりますが、まとめますと、今後の状況次第で（支持帯を下抜けると）、それなりの株安に発展するおそれがあります。が、現状、去年の安値を下回るほどの株安リスクはチャート上で見当たらないので、過度に不安になることもないのではないか。との見方になります。


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