ロシア・ウクライナ停戦なら世界経済、株価、為替どうなる？米トランプ大統領、露プーチン大統領と電話会談

【Q】ロシアとウクライナ、停戦？
トランプ大統領がプーチン大統領と2月12日に電話会談。戦闘終結に向けて交渉を始めることで合意。トランプさんは「そう遠くない将来、停戦が実現すると思う」と発言。ロシア報道官は「米国の前政権は戦争継続のため何でもする考えだったが、現在のトランプ政権は戦争を終わらせたい考えで、我々は共感している」と発言。

【Q】もし停戦したら世界経済どうなりますか？
まだ不透明ですが、あくまでも停戦が実現した場合を想定しますと、ロシアのウクライナ侵攻以降に世界経済で起きたことの逆流が考えられます。

【Q】何が起きますか？
今まで最大の経済影響はインフレ。ロシアもウクライナも資源大国ですが、戦争によってエネルギーや穀物などの資源価格が高騰。それらは経済や生活のベースですので、あらゆるモノの値段が高騰しました。停戦後に対ロシア経済制裁が解除されるか不透明ですし、物価が低下することは難しいとしても、世界および日本国内のインフレ＝物価上昇のペースが落ち着くことは期待されるのではないかと思われます。

【Q】株価はどうなりますか？
あくまでもそうなった場合ですが、株価は大幅に上昇することが期待されます。米国はインフレ懸念が株価を抑制していましたので、それが解消されれば大幅な米国株高もあり得るでしょう。もちろん、日本株も連動して大幅に上昇することを期待したいです。

【Q】為替はどうなりますか？
米国は今までインフレ対策として高金利を続けてきました。インフレが落ち着けば利下げしやすくなります。それはドル安＝円高要因となります。が、その時、日本もインフレが落ち着くはずですから、日銀が積極的に追加利上げする理由がなくなります。したがいまして、相応の日米金利差は維持されます。多少の金利差縮小で円高になったとしても、それ以外（デジタル赤字など）の要因により、これまで通り、長期的には円高は限定的で、やや円安気味で推移することが想定されます。

【Q】国民生活に影響ありますか？
もちろん世界のインフレが落ち着けば、日本国内の物価高騰も落ち着きますから、それは嬉しいニュースです。また、日銀が今まで考えられていたほど利上げしない状況になりますから、住宅ローン金利の上昇も限定的となるでしょう。

（ご参照）
トランプ大統領就任！　米国株／日経平均株価／為替ドル円　今後4年間のトランプ政権の相場ズバリ予想！

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