2007年02月06日

東京都が格付け取得! さて上から何番目?

先日(2007/2/1)、東京都がAa2という格付けを付与されました。
夕張市破綻などで自治体の財務状況に注目が集まるなか、このような各自治体の動向は要チェックです。
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2006年12月08日

財政破綻した夕張市の次はどこか?

最近のニュース番組では、夕張市財政破綻後の市民生活の様子がよく報道されています。
公共サービスの低下や市民の負担増は免れることができないようです。  続きを読む
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2006年10月19日

横浜市債は、国債と同じ信用力!

『横浜市債は、国債と同じ信用力!』

横浜市が10月4日に出した記者発表資料には上の文字がでかでかと踊っていました。
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Posted by kawase_oh at 07:27TrackBack(30)
2006年10月02日

大阪は財政破綻に向かっているのか?

先日の記事で、地方債の格差が拡大していることを示すグラフを掲載しました。
債券市場の投資家の評価が格差を生じさせていると書きました。

「そんな投資家の評価など無視すればいいのではないか?」
いいえ、無視できない状況になってきました。
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Posted by kawase_oh at 06:48TrackBack(23)
2006年09月20日

広がる地方間格差

最近の経済雑誌や新聞の経済欄では、地方財政を扱った記事を頻繁に目にします。

北海道夕張市が今年6月に財政破綻していることを明らかにしました。
「次はどこだ?」ということで、しっかりした調査を行っている記事もあればゴシップ的な記事もあるようです。

ブログ「為替王」では、以前から、地方財政およびその格差が拡大していることに警笛を鳴らしてきました。(ご参照:2006/4/14『地方債の衝撃の格差』、 2006/6/21『北海道夕張市破産』

さて、直近のデータを元に、ポイントとなる各都道府県債の10年債利回りをグラフにしてみました。

chihou0609  続きを読む
Posted by kawase_oh at 07:14TrackBack(30)
2006年06月21日

北海道夕張市破産 〜地方債の格差拡大〜

北海道の夕張市が破産しました。

正確に言うと、財政再建団体になることを国に申請します。財政再建団体とは、毎年借金が膨れ上がり、借入れを返済するためにさらに借金を繰り返すといういわゆる自転車操業を続けてきたけども、さすがにもうこれ以上、膨大な赤字を自分たちの力ではどうすることもできなくなってしまったので、市長・市議は「私たちにはお手上げで〜す。おカネの計算が甘かったで〜す。誰か何とかしてくださ〜い。」とサジを投げた。ということです。今後、夕張市は国の管理化に成り下がって、財政再建を目指します。

自治体が財政再建団体になるということは、個人の自己破産、企業の倒産、と同じ意味です。
夕張市の負債総額は500億円超。
実際に財政再建団体に指定されれば、1992年の福岡県旧赤池町以来のこと。
過去30年間においては16団体ほどしかありません。


しかし、今回の北海道夕張市のケースは、久しぶりにたまたま起きた。という認識では片付けられません。他にも、どう考えても財政がすでに行き詰まっている自治体も多く、影響があると考えられます。

4月に「地方債の衝撃の格差」という記事をお届けしてご好評いただきました。
あれから3ヶ月近く経ちましたので、直近の“格差”をグラフにしてみました。
グラフをご覧下さい。

chihousai0606


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Posted by kawase_oh at 07:00TrackBack(33)
2006年04月14日

地方債の衝撃の格差

地方公共団体の発行する債券の利回り格差をグラフにしてみました。
データは3月末時点の10年債利回りを比較したものです。
利回りが低い方が安全で信用度が高く、利回りが高ければ高いほど財務状況に不安が大きいことを表します。

chihousai
(グラフをクリックすると拡大します。)

今週に入って1.90%近辺で推移している日本国債10年物利回りですが、3月末時点では1.78%でした。国内債券市場では、国債が基準となります。国債の利回りに近ければ近いほど信用力があり、市場の信認が高いということになります。

日本の地方公共団体の中で、国に次いで、最も信用されているのは東京都です。地方債の中でも東京都債はこれまで別格的な存在感を示してきており、“東京都とその他大勢”という見方をする人もいます。

東京都の次に利回りが低い(=信用力が高い、財政状況改善が認められている、または期待されている)のは、横浜市です。先月、中田市長が歴史的圧勝で再選され、二期目に入ったばかりですが、中田市長の横浜市財政再建路線は、横浜市民だけでなく全国の債券投資家にも受け入れられているようです。

千葉や埼玉など首都圏の自治体も、横浜市と同じく、東京都に次ぐ第2グループに位置していると言ってよいでしょう。

長野や北海道は、地方の地盤沈下や財政状況の悪さが如実に反映されている結果だと思います。

大阪や神戸などは同じ大都市なのに、首都圏と関西圏でなぜこうも大きな格差が生じているのか?

神戸は・・・、
阪神大震災後の復興費用負担を引きずっています。10年前のつめ跡がいまだにはっきり残っていると言えます。

大阪は・・・、
やりたい放題の放漫財政の結果だと思います。公用車のセンチュリーを売って赤字を埋めてももはや手遅れです。


以上ですが、重要なことがひとつあります。
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Posted by kawase_oh at 07:43TrackBack(26)
2006年04月12日

地方財政と債券市場

週刊東洋経済臨時増刊号『ブログキャスター』では私の記事の前のページに、斉藤久典さんが登場されていますが、斎藤さんのブログでは、先週もとても興味深い記述がありました。引用させていただきます。

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「いまは個人だけじゃなくて、市や県の財政にも格差が出ている。しかし、その格差は、外からは良く見えないようになってる。だから、まず違いが見えるようにしないといけない。財政の良い自治体は、低い利息でお金を借りることが可能になる。財政の悪い自治体は、高い利息で借りなきゃいけない。そうなるのが当然だ。でも、どこの自治体も、財政が同じという建前になっている。これじゃ、総務省と自治体と銀行が談合してるようなものだ」。いよいよ地方自治が市場、とくに債券市場と向き合う時代が始まったようです。この点に気づいている県民は、かなり少ないんですが。
(4月3日『Espresso Diary@信州松本:猪瀬直樹という爆弾。』より)
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道路公団、郵政ときて、つぎは地方自治の世界に激変が訪れそう。その焦点は、地方債という金融の話になるでしょう。高齢化が進めば、医療や福祉にお金がかかる。でも税金を上げることは難しいし、税収の源となる人口は減っています。となれば、地方は債券を発行して市場から資金を調達するより他に道がありません。政治や行政は、債券市場の声に耳を傾けざるを得なくなります。
歴史を振り返っても、これだけ巨大な財政赤字と急速に増える高齢者を同時に抱えている国は、そんなにはありません。民主党であれ、自民党であれ、もう取れる選択の幅は限られている。増税に限度があり、債券の発行に頼らざるを得ないとなれば、日本における真の野党は債券市場ということになります。アメリカとソ連、右と左という大きな2つの勢力の時代を通り過ぎてきた私たち日本人は、いよいよ国家と市場との対話の時代に入った。政治を批判しておけば何とか格好がついた時代が終わり、国家と市場の流れを読む時代が始まっているのです。
(4月5日『Espresso Diary@信州松本:小沢一郎VS菅直人。』より)
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最近では、住民参加型のミニ公募債が多くの自治体で発行されていますが、全国型の市場公募地方債を発行するのは現在、都道府県や政令指定都市など35団体程度です。

その全国型の地方債においては、実はすでに明確な利回り格差が生じています。

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Posted by kawase_oh at 08:16TrackBack(21)
2005年04月25日

格付けされる地方自治体

東京都(AA+)
横浜市(AA+)
川崎市(AA)
愛知県(AA)
福岡県(AA)
北海道(AA−)
兵庫県(AA−)
大阪府(AA−)


上の格付けは住みやすさや便利さの指標ではありません。あくまで財務内容を格付けしたものです。先日、「格付けされる大学」の中で、最近になって大学が財務格付けを取得する動きがあることをご紹介しました。地方自治体の財務格付けは昔からあります。いくつかの都道府県や政令指定都市では地方債を発行しており、格付けはその財務基盤を知る上で参考になります。

この地方自治体の格付けからいろんなことがわかります。

やはり東京都がナンバー1である。横浜市と同じ格付けだが、実際には東京都が他の自治体と比較して別格である。
東京都に劣らない格付けを持つ横浜市は中田市長が就任以来改革を実行していて、財政基盤が立ち直りつつある。それに伴って市場の評価も高まり、先月3月3日に東京都と同じ格付けに引上げられた。
その結果、同じ神奈川県でも横浜市と川崎市に差ができた。
兵庫県の財務内容が悪いのは、震災復興のための財政支出がかさんだから。財政状態はその痛手からまだ立ち直れていない。
大阪府の財務内容が悪いのは、放漫財政によるもの。(言い過ぎかな!?)


実際の債券市場ではこのような格付けの差や市場の評価が、0.01%単位で地方債の利回りの差に反映されます。0.01%単位の差など、どうでもいいじゃないか! と、思われるかも知れませんが、地方自治体は数百億円単位で債券を発行して資金調達をします。そのためわずかな差が大きな負担となって跳ね返ります。その負担は、いわずもがなその自治体の予算、すなわち税金に直結します。
財務内容が良く格付けが高い自治体は、より有利な条件で資金調達ができ、逆に財務内容が悪い自治体は高い金利でしかおカネが借りられない。個人や企業と同じですね。今までは地方自治体はほぼ横並びでした。現時点で、どのような条件で地方債を発行すべきかを独自に決めるという当たり前の努力をしている意識の高い自治体は東京都と横浜市くらいです。しかし今後、地方分権が進むにつれて、地方債の発行条件が多様化することは避けられません。ストレートな言い方をしてしまうと、財務内容やコストに対する意識の高い自治体とそうでない自治体との格差は広がっていく、ということになります。


*冒頭には、数ある自治体の中からごく一部だけ抜粋しました。他にも地方債を発行している主な都道府県と政令指定都市には格付けが付与されています。

  
Posted by kawase_oh at 12:47TrackBack(12)