2005年04月28日

鈴やんとドラちゃん その7

鈴やんこと鈴木さんは、あるサイトで目にした“ドル円をロングする”という言葉の意味がわからなかったので、ドラちゃんこと田中さんに質問することにしました。


「ドラちゃん、“ドル円をロングする”という言葉があるサイトに書いてあったのだけど・・・。ドル円が長くなるって・・・? 意味がわからないんだ」
「おうっ鈴やん。英語の得意な鈴やんでもわからんのかいなぁ? “ロング(Long)”には“長い”という意味のほかに“強気”とか“強気で買う”っちゅう意味もあんねん」
「へーっ、そんな意味もあったんだぁ!」
「鈴やん、ロングの反対の英語は何や?」
「ドラちゃん、英語の得意な僕には簡単すぎるよ。ロングの反対はショートでしょ」
「その通りや。そのショートは日本語ではどういう意味や?」
「“短い”っていう意味だけど・・・、あっ!」
「鈴やんも気が付いたようやな。“ショート(Short)”には“短い”という意味以外に、“売る”という意味もあるんや」
「なるほどぉ。ロングは買い、で、ショートは売り、と覚えておけばいいんだね」
「そやっ、前にも言ったとおり、左側(先に来る)通貨が軸になるんや。そやから、“ドル円(USD/JPY)をロング”ゆうたら左がドルで右が円やから左のドルを買うっていう意味やねん」
「ドラちゃん、そんな言い方を使えたら、なんだか僕も一人前の相場師になった気分だね」

「そう言えば、鈴やんの上司も為替取引してんねやろ」
「そうなんだ。直属の上司の課長は、ドルをいいところで買ったとか、高値でドルを売ったとか言って、いつも僕に自慢しに来るんだ。うっとおしいったらありゃしないよぉ」
「その課長にやなあ、“僕はドル円ロングしてます”って言ってみたらどや。“友達もみんなロングですから、課長もロングして下さい”って」
「たぶん奴はロングの意味をしらないはずだから、慌てるだろうね。でも、とりあえず知ったかぶりすると思うね」
「知ったかぶりをしつつ、その後で大急ぎで意味を調べるはずや! はっはっはー!」
「面白そうだね、うっしっしー!」

「でも鈴やん。一番大事なのはそんな専門用語を使いこなすことやのうて、儲けることやで」
「・・・・・、そっ、そうだね」


  

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2005年04月21日

鈴やんとドラちゃん その6

鈴やんこと鈴木さんは、外国為替証拠金取引業者のサイトに、EUR/USDとかEUR/GBPが取引できると書いてあるのを目にしました。それを見た鈴木さんは、「日本人の俺がどうしてUSD/JPYでもなく、EUR/JPYでもなく、EUR/USDなんていう通貨ペアを取引対象にできるんだろう・・・?」と不思議に思ったので、ドラちゃんこと田中さんに質問しました。


「ドラちゃん、EUR/USDの取引ってやったことある?」
「おうっ鈴やん、あるに決まっとるやないかぁ」
「さすがドラちゃん、何でもやってるんだね。USD/JPYとかEUR/JPYの取引なら頭で理解できるんだけど、EUR/USDを取引するというのがどうも釈然としないよ・・・」
「鈴やん、なんも難しく考えることはあらへん。“EUR/USD”という銘柄の株を売買するとでも思えばええんや」
「ええーっ。じゃあ、EUR/USDレートはEUR/USDという銘柄の価格だと思えばいいってこと?」
「その通りや。EUR/USDという銘柄の値段は今、1.3くらいやけど・・・、将来1.4に上昇するのがわかっとったら鈴やんやったらどうする?」
「そりゃぁドラちゃん、上昇するのがわかってるなら買うに決まってるよ!」
「それでええねん。レートが上昇すると思うんやったら買えばええ。レートが下がると思うんやったら売ればええねん」
「そうか。“EUR/USD”そのものを買ったり売ったりするっていうイメージなのかぁ」
「そのイメージを理解した上で、もっと具体的に考えればええねん。“EUR/USDを買う”ゆうたら、実際にはEUR買い・USD売りをすることなんや。“EUR/USDが上昇する”ゆうたら、EURが上昇してUSDが下落するちゅうことやねん」
「ってことはドラちゃん、EUR/USDの場合はEURが基準だということになるの?」
「そやで。左側の通貨が基準や。EUR/USDは左側がEURで右側がUSD。左側のEURが強くなればEUR/USDレートは上昇するし、EURが弱くなればEUR/USDレートは下落するんや。そう言えば鈴やんはユーロ圏経済が悪い思うと言うとったなあ?」
「うん、ユーロ圏経済はアメリカに比べてだいぶ悪い状態にあると俺は分析しているんだ」
「ユーロ圏経済が悪いから通貨EURは下落する。その予想に自信があるんやったら、EURを売る、つまり“EUR/USDを売る”(EUR売り・USD買い)取引をすればええねん」

  
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2005年04月14日

鈴やんとドラちゃん その5

「鈴やんとドラちゃん その4」で鈴やんこと鈴木さんは、外貨預金の金利は実勢金利よりもかなり悪く、銀行がぼったくっているという事実を知りました。その点についてさらにドラちゃんこと田中さんからアドバイスをもらいます。


「ドラちゃん、俺は銀行でドル預金をやってて年間の金利が2%近くもつくからすごくいいなあと思ってたけど、実はそんなに良くはなかったんだね」
「そやで鈴やん。ホンマのアメリカの金利は3%くらいあんのやから、3%と2%の差の1%分は銀行の儲けやで」
「うわー、ぼったくりすぎだよー。今まで高い金利だと思って満足していた自分が悲しくなってくるよ・・・」
「そやけど鈴やん! ぼったくりまくりの銀行の外貨預金なんかにこだわらんでもええで。外国為替証拠金取引をちょっと考えてみたらどないや」
「ってことは、証拠金取引なら銀行で扱っている外貨預金よりも金利がいいってことなの?」
「だいだいそやで。銀行によって外貨預金の金利が違うように、証拠金取引も業者によってつけてくれる金利に違いがあるんやけどな」
「へー、そーなんだ。で、どれくらい金利をつけてくれるの?」
「政策金利に近い金利をつけてくれるで」
「ドラちゃん、確かアメリカの政策金利は2.75%だったよね」
「その通りや。2.75%まるまるはもらえへんけど、そやなあ、普通の業者やったらだいたい年率換算で2.5%くらいの金利はつけてもらえるで」
「へぇー。外貨預金とは全然違うね」
「そや!パーセントで言うとあまりピンとこんかも知らんから金額で言うとやなぁ・・・。100万円あたり5千円、1,000万円あたり5万円も違ってくんねん。元本の金額がでかくなればなるほど、期間が長くなればなるほどその差は大きくなるで」
「へーっ。ところで、米ドルだけでなくて、他の外貨でもそうなの?」
「基本的にはそうや。金利に関しては、外貨預金よりも証拠金取引の方がかなり有利や」



来週に続く・・・。
  
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2005年04月07日

鈴やんとドラちゃん その4

「鈴やんとドラちゃん その3」で、ドラちゃんこと田中さんに外国為替証拠金取引が外貨預金と比較してメリットがあることを教えてもらった鈴やんこと鈴木さん。外為証拠金取引にはまだ他にもメリットがあるようです。

「ドラちゃん、証拠金取引には他にどんなメリットがあるの?」
「鈴やんが昔、ドル預金を始めた理由はなんやった?」
「そりゃあやっぱり、普通に円のまま預金してても金利はほとんどつかないし・・・。ドルだったら結構金利がつくからいいと思って・・・」
「鈴やん、その金利がポイントや! 鈴やんがやってるドル預金の金利は何%や?」
「今だったら1年で2%近くの金利がつくよ。結構いいでしょー」
「鈴やん、寝ぼけたことゆうたあかんで。それがよーないんや」
「えっ! ドラちゃん、どういうこと?」
「アメリカの政策金利は今、2.75%もあるんやでぇ。この前のお偉いさんの会議でまた金利が上がったのは鈴やんも知ってるやろ」
「うん、知ってるよ」
「短期金利の目安である政策金利が2.75%もあんねんでぇ。1年物の金利はホンマやったら3%を軽く超えてんねんでぇ。そやのに、何で1年物のドル預金金利が2%しかあらへんねん? おかしい思わんかぁ?」
「ああ、そう言えば・・・。考えたこともなかったよ」
「実はその差が銀行の儲けや。つまり金利はホンマは3%以上あんのに、顧客にはたった2%の金利しかつけてあらへんねん。その差が銀行の儲けや」
「ドラちゃん、ちょっと待って」
「なんや」
「円をドルに換えるときに銀行は手数料を取ってるよ」
「その通りやけど、それがどないしたんや」
「その為替手数料以外にも、金利差で銀行は儲けているってことなの?」
「さすがは鈴やん、頭の回転が早いなあ。その通りや。銀行は為替手数料と金利差の両方でふんだくっとんねん」
「ええーっ。あくどいなあ」
「銀行が顧客から搾取して儲けとるのは、今に始まった話ではないやないか」
「うん、そうだけどぉ・・・。ホントは3%もあるのに、2%にも満たない金利しかつけてくれないなんて・・・。ひどいなあ」
「銀行側があくどいかも知らんけど、それに気づかん鈴やんもあかんねやで」
「ああ・・・」
「そこでや鈴やん! ぼったくられまくりの外貨預金と違って、為替証拠金取引では結構ええ金利をつけてくれるんやでぇ」
「おおっドラちゃん、それが証拠金取引のメリットなんだね! もっと詳しく教えてよ!」


続く・・・・・。
  
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2005年03月31日

鈴やんとドラちゃん その3

「鈴やんとドラちゃん その2」で、ドラちゃんこと田中さんに、証拠金を元手に外貨を売ったり買ったりできることを教えてもらった鈴やんこと鈴木さん。鈴木さんは、外国為替証拠金取引業者のサイトに、“少ない資金で大きな取引が可能”と書いているのを見たので、その点を質問しました。

「ドラちゃん、為替業者のホームページに、“資金の何倍もの取引が可能!”と書いてあったんだけど、それって怪しくないの?どうゆう意味なの?」
「鈴やん、意味はそのまんまや。鈴やんが100万円の軍資金持ってるんやったら、300万分の取引でも500万円分の取引でも可能なんや」
「ええっと・・・? ドラちゃん、意味がよくわかんないよ」
「例えばやなぁ。1ドル=100円とすんでぇ。普通の外貨預金するんやったら、5万ドル買うのに500万円必要や。ところがやなぁ。証拠金取引では、500万も必要あらへん。業者によってちゃうんやけど、その何分の一かで済むんや」
「普通の外貨預金では500万円必要なのに、証拠金取引では100万円で5万ドル買えたりするの?」
「そやっ」
「何でそんなことができるの?」
「例えばやでぇ。5万ドル買った後、1ドル=95円まで円高になってしもたとするやろ。そのとき5万ドルは円換算で475万円。つまり、25万円損しとるわけや」
「ちょっと待って、電卓で計算するから・・・・・。ああ確かにそうだね」
「100万円の証拠金があったんやから、100万から25万引いて残りが75万円」
「そうだね」
「多少損しても充分証拠金で賄えとるわけや。つまり、ある程度の為替変動に見合う分の証拠金さえ差し入れといてもらえれば、業者にとっては何の不都合もあらへん」
「ドラちゃん、業者の都合なんて俺には関係ないよ! 俺達投資家には何かメリットあんの?」
「おおありやで。鈴やんが相場見通しに自信があるんやったら、資金の何倍かの取引をしたらええんや。2倍のレバレッジをかけたら、予想が外れたら損は2倍になるけど、当たったら儲けも2倍や」
「ちょっと待ってドラちゃん、レバレッジって何?」
「実際の資金の何倍もの取引をすることを、専門用語で“レバレッジをかける”ゆうんや」
「そうなんだ」
「他にもメリットあるで。仮にレバレッジはかけたくないとしようや。500万円分の取引するときでも、業者には100万円しか差し入れんでええねん。残りの400万円は信用できる銀行口座に置いたままでええんや」
「ふむふむ」
「鈴やんが500万円外貨預金してもうたら、ペイオフ発動されたときには外貨預金はまったく保護の対象にはならへん。ところが100万円で証拠金取引やって、残りを銀行に預金しておいたら万が一ペイオフ発動されても1,000万円までは保護されるやろ」
「なるほどぉ」
「でも鈴やん、メリットはこれだけやないでぇ」
「ドラちゃん、もったいぶらずに教えてよぉ」


続く・・・・・。


  
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2005年03月23日

鈴やんとドラちゃん その2

「鈴やんとドラちゃん その1」で、ドラちゃんこと田中さんに、証拠金取引では外貨を売る取引が可能であることを教えてもらった鈴やんこと鈴木さん。鈴木さんには外貨を持っていないのに外貨を売るという点がひっかかりました。

「ん・・・、ドラちゃんちょっと待ってくれ。ユーロを売るって言ったって、俺はユーロを持っていないぞ」
「鈴やん、何ゆうてんねんなあ。株の信用取引やってんねやろ。あれと同じや。鈴やんが持ってない株でも株価が下がる思たらカラ売りできるやろ。ドルもユーロもポンドも持っている必要はまったくあらへん! 鈴やんの円資金を証拠金として、外貨を買うことができれば売ることもできるんや」
「円資金を証拠金とする?」
「鈴やんが50万円の軍資金を持ってるんやったら、まずそれを取引業者の口座に入れるんや。それが証拠金になるねん。外貨預金みたいにそれが外貨に変わるんとちゃうねん。ゆうたらその50万円を担保に、外貨を売ったり買ったりするんや」
「なるほどそうか。普通の外貨預金なら、円を売ってそれを外貨に換えるだけ。けど証拠金取引なら、証拠金を元手にして、いろんな戦略が取れるんだね! だから、高過ぎると思った通貨を売る戦略もできちゃうわけか」
「そやっ。難しく考えることあらへん。証拠金さえあれば、上がる思う通貨を買えばええし、下がる思う通貨を売ればええんや」
「ドラちゃん、そこで出た利益とか損失はどうなるの? ちゃんと円に換算されるの?」
「鈴やん、それもそない気にすることないで。儲かったら儲かった分だけ円の証拠金が増えて、損したらその分の証拠金が減る。それだけや」


続く・・・。
  
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2005年03月17日

鈴やんとドラちゃん その1

悪徳業者による卑劣な詐欺事件によりマイナスのイメージもある外国為替証拠金取引。しかし、証拠金取引そのものは良い面も多いです。私は一投資家であり、セールスマンでも何でもありませんが、為替市場参加者の裾野が広がることは良いことだと思っています。それを願って本日以降不定期で、証拠金取引のいろはを解説したいと思います。普通に解説してもつまらないので架空の投資家「鈴木さん」に登場してもらいます・・・。


33歳になったばかりの鈴木さん。普通のサラリーマンですが、資産形成に熱心な鈴木さんはネット証券で株取引をしています。社会人になってからずっと株取引をやっているので、株の取引経験はかれこれ10年くらいになります。最近では信用取引を利用してボロ株を売建てる戦略も果敢にできるようになりました。

そんな鈴木さんですが、今流行の“外国為替証拠金取引”なるものがよくわかりません。鈴木さんは口座振込みのある銀行にドル預金が少しだけあり、ここ数年のドル安円高で塩漬けしたままです。

そんな鈴木さんが独り言を言いました。「くっそー、あいつが円安になるって言ったからドル預金をしたのに、円高になっちゃったじゃないか。安月給の俺にはつらいよ」「為替取引は円高になったら駄目だと思っていたが、外国為替証拠金取引っていうのは円高で儲けることもできるらしいなあ。よし、経済に詳しいあいつにもう一回聞いてみよう」

あいつとは、鈴木さんの大学時代からの友人の田中さんです。鈴木さんは田中さんのことをドラえもんに似ているからドラちゃんと呼び、田中さんは鈴木さんのことを鈴やんと呼んでいます。田中さんは関西人なので、友人の名前に勝手に「やん」を付けて親しみを込めて呼んでいます。

鈴木さんが田中さんに電話しました。
「おー、ドラちゃん久しぶり。挨拶は抜きにしていきなり本題に入るが、為替の証拠金取引っていうのはドラちゃんはやってるのか?」
「おうっ、鈴やん。やってるに決まってるやんけー。いまどき外貨預金だけなんて古いっちゅうねん」
「ドラちゃん、俺がやってる普通の外貨預金と証拠金取引ってどう違うんだ?」
「違いはいろいろあるんやけど・・・。あっせやっ! 鈴やんは株の信用取引もやってんねやろ? それと似たようなもんや」
「株の現物取引が外貨預金で、信用取引が証拠金取引に似ているということか!?」
「その通りや。外貨預金ゆうたらドルでもユーロでも“買い”しかできひん。そやけど証拠金取引なら株の信用取引と同じで“売り”もできんねや」
「ああなるほど。ドル売りができればドル安円高局面で儲けることができるわけか」
「鈴やんはユーロが高くなって買いそびれた思てるやろ! ユーロが高過ぎると思うんやったらユーロを売ればええんやっ!」


続く・・・。

*株の信用取引=価格が下がると思った株を売ることができる。例えば500円で売った株をその後、480円で買い戻すことができれば差額の20円が利益になる。また、信用取引では実際の資金より大きい金額の取引も可能。

  
Posted by kawase_oh at 16:27TrackBack(11)