吉野家ディー・アンド・シーの牛丼販売中止問題

2006年11月01日

吉野家ディー・アンド・シーの牛肉販売中止問題での株価を考える

2003年の12月24日にアメリカワシントン州において牛海綿状脳症のかかった牛が発見されました。この牛海綿状脳症(BSE)の牛の肉を食べると、人間にも悪影響が考えられるために、日本政府は、アメリカ産牛肉の輸入禁止を決定しました。

これをうけて、2004年1月1日には吉野家では牛丼の特盛りの販売を一時中止しました。吉野家の中心的なメニューがなくなったので、かわりに豚丼、イクラシャケ丼、鶏丼等の販売をはじめましたが、吉野家の利益の多くを占めていた牛丼が店からなくなることで、今後の吉野家を不安に思った投資家たちが吉野家ディー・アンド・シーの株式を売り、ストップ安が続くときもありました。

2月11日には吉野家の牛丼販売が、第一号店と出店契約上メニューが変更できない競馬場、競艇場内を除きすべて中止しました。

このアメリカ産牛肉輸入禁止という措置は、安価なアメリカ産牛肉に支えられた牛丼屋チェーンの吉野家ディー・アンド・シーに深刻な影響を与えました。牛丼の販売が中止になったことで株価も大きく下落しています。

今回は、この牛丼の販売中止でニュースで話題になった吉野家ディー・アンド・シーを取り上げて、株価が大きく動いたときを中心に詳しく調べていきたいと思います。